こんにちは!ちくです!
サッカー歴30年以上の大ベテランです!
- サッカーってあんまり点が入らないから1試合ぜんぶ観てられない…
- 得点シーン以外はどこを観ていいのかわからない…
- 子どもとサッカーの話をしたいから観るべきポイントを教えて!
サッカーは得点が少ないスポーツなので、観ていてもあんまりおもしろくないっていう人は多いです。
そこで、「サッカーはこんなところを観たらもっとおもしろくなる!」というポイントを解説していきたいと思います。
サッカーはゴール以外にもおもしろいところがいっぱいあるねんで!
今回の内容は下の本を参考にしています。
なんともマニアックな本ですが、ボクの敬愛する中村俊輔さんが「中村俊輔式」のサッカー観戦ポイントを解説してくれています。
今日は5つのポイントを解説します。
- 「トップ下」がわかるとサッカーはおもしろい
- 「戦術」がわかるとサッカーはおもしろい
- 「個の力」を観るとサッカーはおもしろい
- 「セットプレー」がわかるとサッカーはおもしろい
- 「好きなチーム&好きな選手」ができるとサッカーはおもしろい
内容的には少し難しいところもあったので、ボクの見解もまじえながら初心者にもわかりやすく説明していきますね。
この記事を読むと今までと違った視点でサッカーを楽しむことができます。サッカーが何倍もおもしろくなるでしょう。
友達や子どもと一緒にサッカー観戦するときに、「なんでそんなこと知ってるん?」とびっくりされること間違いなしです(笑)。
では順番に見ていきましょう!
サッカーのルールがわかってない方はこちらの記事も読んでみて下さい。ルールがわかるとサッカーはおもしろくなります。
「トップ下」がわかるとサッカーはおもしろい
中村俊輔選手というと「トップ下」というイメージが強いと思います。本人も「トップ下」にこだわりがあると言っています。
トップ下というとフォワードのすぐ後ろのポジションで、ボールに多く絡んでパスをさばいたり、フォワードに決定的なパスを出したりするポジションです。
「司令塔」や「ゲームメーカー」と言われたり、「ファンタジスタ」と言われたりします。
ここではトップ下の役割がどんどん変わってきていることを解説します。
トップ下の役割がなぜ変わってきたのか、サッカーの歴史を少しひも解くと今のサッカーがどのように進化してきたのかわかります。
現代のサッカーがどんどん組織的になってきた背景を簡単に話していくで!
現代のトップ下がなぜ今のような役割になったのかがわかれば観方も変わります。おもしろさが倍増ですよ。
ポイントは
- 2トップ対策から生まれた3バック
- 3バック対策から生まれた1トップ
- 「ブロック守備」の登場
- ファンタジスタの激減
なんのこっちゃわからないので、順番に見ていきましょう。
2トップ対策から生まれた3バック
4バック、3バックっていうのは聞いたことがあるでしょうか。
読んで字のごとく、バックの人数を表しています。
4バックというのは
基本は4人のバックが横一列に並んだ陣形で、真ん中にセンターバックが2人いるフォーメーションです。
3バックというのは
センターバックが真ん中に3人集まったフォーメーションです。
次にフォワードの人数に関してですが、一昔前まではほとんどのチームがフォワード2人を採用していました。これを2トップと言います。
この2トップという2人のフォワードを3人のセンターバックで抑えようとして考えられたのが3バックです。
3バックにするとセンターバック2人が敵の2トップをマークでき、一人余った状態を維持できるので常に数的優位で敵フォワードを抑えられるわけです。
要は4バックから3バックにすることでセンターバックの人数が増えたわけや。中央をがっちり固める作戦やな。
3バック対策から生まれた1トップ
守備が進化すると、今度は攻撃がそれに対抗するすべを考え出します。
3バックに対抗する戦術として生まれたのが、1トップです。
1トップは一見フォワードが減って不利になるかと思いますが、1人を3人で抑えるのは混乱をまねきやすくなります。
要はマークの受け渡しが、人数が多いほど複雑になって難しくなるんですね。
さらに1トップのメリットはフォワードを1人少なくすることで中盤に人数を増やせるところです。
中盤での数的優位でよりボールを支配することが出来るようになります。
これは後で説明する「ポゼッションサッカー」の台頭が背景にあります。
こうして世界的に1トップが主流の時代がやってきました。
ここで問題はトップ下の役割です。
やはりフォワードが1人になると、ゴール前に人数が足りないということが起こってきます。
そこでトップ下が半分フォワードの役割を担当するようになってくるんですね。
今までのジダンやルイ・コスタのように自由にゲームをつくるのではなく、得点に絡む役割を求められるようになってきます。
中盤に人数をかけて支配してもやはりゴール前に人数が足りないという現象が起こるわけや。だからトップ下がゴール前におる必要があるんやな。
ブロック守備の登場
さらにトップ下を封じるために「ブロック守備」という守り方が考えられます。
これはボールを取りに行くのではなく、自分のポジションに素早く戻ってスペースを埋める戦術です。
守る側が相手の攻撃に対して壁をがっしりと作り、自陣を固めるイメージです。
ゴール前をがっしりと固められてしまうと、相手の隙間をつくるためにトップ下はサイドに流れたり、下がってプレーせざるを得なくなります。
しかし下がりすぎると、1トップがさらに孤立してますます得点から遠ざかっていきます。
そういうときは、ゴール前に飛び込んでいくようなよりフォワードに近い動きを求められます。
こうして純粋な「トップ下」が生きづらい状況が生まれてしまいました。
トップ下が自由にボールを持ってゲームを作るというよりも、サイドに流れたりトップに近いところで得点に絡んだりする役割になってきたんや。
ファンタジスタが激減
上記のようにディフェンスのシステムが進化していくにつれて、中村俊輔選手やジダン、ルイ・コスタのような「ファンタジスタ」が激減していきました。
その代わりに、今のトップ下はサイドで起点を作ったり、「シャドーストライカー」として、1トップの少し後方から走り込んで点に絡むような仕事をするようになってきています。
最近で言えば、ネイマールやエムバペなどのようにサイドからのアタックでゴールを量産するスタイルに切り替わってきていますね。
日本で言えば、南野拓実選手や堂安律選手です。サイドのフォワードに近い位置で自分の足元にもらってドリブルを仕掛けていくのが特徴です。
トップ下の役割は変わったけど、サイドからの攻撃がより魅力的になっていると思います。
こういった流れがあることを知った上で、これからのサッカーを観て頂くとよりおもしろくなります。
またジダンのようなプレーヤーが出て欲しいとは思うけどな。
「戦術」がわかるとサッカーはおもしろい
戦術と言われると「うぇっ!」と拒否反応を起こす人もいると思いますが、わかりやすく説明するので大丈夫です。
戦術はサッカー観戦に深みを持たせるツールです。
「このチームはこういう戦い方を得意としている」ということが少しわかるだけでもおもしろくなりますよ。
ここでは代表的に使われる戦術について簡単に解説していきます。
解説する代表的な戦術は
- フォーメーションでわかるチームの特色
- ポゼッションサッカーとはなんぞや
- ビルドアップについて
- カウンターという戦術
- オーバーラップ&インナーラップ
です。
順番に見ていきましょう。
フォーメーションでわかるチームの特色
フォーメーションについてそこまで深く理解する必要はありませんが、知っておくと便利です。
試合では必ずフォーメーションとメンバー紹介がありますので、用語を軽く理解しておきましょう。
表の見かたがわかっていると、解説者の話がわかりやすくなります。
2トップのフォーメーションを例に説明します。
上のフォーメーションを「4-4-2」(よんよんに)と言います。これは各ポジションの人数です。
キーパーを省いて、下から「DF-MF-FW」の順番で表します。
「ディフェンス-ミッドフィルダー-フォワード」の順ですね。
最近は「3-4-2-1」(さんよんにいち)のようにMFを「ボランチ」と「攻撃的ミッドフィルダー」の2つに分けて表記することもあります。
フォーメーションと選手の配置を観ることで
- キープ力が高い2人をボランチに置いてるから、パスをつなぐチーム
- サイドにドリブル突破の得意な選手がいるから、縦に速いチーム
- 1トップに身長が高い選手がいるから、後方やサイドから長いボールを蹴るチーム
こんな感じでチームの傾向がなんとなくわかります。
試合前のフォーメーションの解説を観てみて下さい。今日から理解できるはずです。
フォーメーションもそんなたくさん種類があるわけちゃうし、流行りがあるから観てるうちにこんな特色かっていうのはわかってくるで。
ポゼッションサッカーとはなんぞや
「ポゼッションサッカー」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。
サッカーはどんなに優れた選手がいても一人では勝てません。
そこで、パスをつないで相手のゴールを目指していくわけです。
理論的には、たくさんパスをつなぎ、相手よりボールを支配する時間を増やして、相手にボールに触らせなければ自分のチームが得点できる確率が高まります。
そういう考えで生まれたのが、ポゼッションサッカーです。
要はパスをつなぎまくって、ゲームを支配し勝利するサッカーです。
この本ではポゼッションサッカーのお手本はFCバルセロナだと書いています。
最近の日本代表もどちらかというとパス主体のチームを作っていますね。
試合でボール支配率というのが発表されますが、バルセロナは異常に支配率が高いのでこれから観る機会がある方はそこにも注目してみて下さい。
日本人はすばしこくて器用やから、パスをつなぐサッカーがあってるやろうな。
ビルドアップについて
「ビルドアップ」とは後方からパスをつないで組み立てていくという意味です。
ポゼッションサッカーのはじめの第一歩というところで、主にキーパーやディフェンダーから始まります。
初心者が観ると後方でのボールのつなぎは、なんだかダラダラしているだけのように見えてつまらないと思いますが、ビルドアップにも大きな意味があるんですね。
パスをつなぐことで、相手のマークをずらしていく効果があります。
ここで注目すべきポイントは
- 相手のバランスがどのように動いているか
- どのタイミングでスピードアップのパスが出るか
です。
ブラジル代表の試合を見ていると、後方でダラダラつないでいる間に逆サイドの選手などがスーっと上がっていきます。
そこに突然速いパスがビシっと出ます。そこから急激にスピードアップしていきます。
やられた方は一気に大ピンチです。
細かいパスを回しているうちに周りの選手がどのように動いているかも観れるとよりおもしろく感じますよ。
最近はビルドアップできる選手が重宝されるから、ディフェンダーやキーパーでもテクニックが要求されるで。
カウンターという戦術
さて、ポゼッションサッカーと対極にある戦術で「カウンター」というのがありますね。
「カウンター」はわかりやすいと思いますが、攻められている間にフォワードが守備もそこそこに相手の陣営に残っていることがあります。
これはカウンターを狙っている可能性が高いです。
カウンターを得意としているのはクリスチャーノ・ロナウドです。
守備をしている間も体力を温存し、味方がボールを奪った瞬間に一気に飛び出してゴールに突き進んでいくスタイルは圧巻です。
あれだけのスピードとパワーがあればチーム戦術の第一の選択にカウンターが入ります。
いくらポゼッションをしていても、カウンター一発にやられることがあるのがサッカーです。
攻められてるときのフォワードの動きに注目して観るのもおもしろいと思います。前方に残って敵のディフェンダーと駆け引きしているのがわかりますよ。
カウンター一発で勝つことができてしまうのもサッカーのおもしろいところや。
オーバーラップ&インナーラップという戦術
ポゼッションサッカーで相手の守備陣まで入っているのに、かたい守備でなかなか攻めきれないシーンがあります。
先ほど紹介した「ブロック」を作られた場合に見られがちです。
そこで局面を打開するためにサイドバックなどが、後方から駆け上がってきます。
後ろから上がってくることで、数的優位をつくりマークをずらすんですね。
外側を追い抜いていくことをオーバーラップ、内側を追い抜いて上がることをインナーラップと言います。
最近のトレンドはゴールに直結するインナーラップですね。
オーバーラップ、インナーラップはバルセロナやブラジル代表が得意で、どんどん後ろから人が飛び出してきて守備陣を混乱におとしいれます。
後方に構えている選手の動きに注目するとおもしろいのでぜひ見て下さい。
後ろから全速力で上がってくるバックがおったらチャンスが広がるからおもしろいで!
「個の力」を観るとサッカーはおもしろい
ボクが言うまでもなく「個の力」がサッカーの魅力ということはわかってもらえるでしょう。
個人技はサッカーの一番の魅力と言って言い過ぎではありません。
スピードに乗ったドリブルやフェイントを駆使してのカットインなどは誰が観ても素晴らしいですよね。
ここでは、普段あまり意識せずに観ているであろうプレーで「個の力」が活きているものをピックアップして解説していきます。
- ポストプレーにもタイプがある
- 斜め45度からの攻撃に注目
- ボランチはチームの「幹」の太さ
です。
順番に見ていきましょう。
ポストプレーにもタイプがある
フォワードが後ろ向きで相手ディフェンダーを背負った状態で、ボールを受けるプレーが「ポストプレー」です。
自陣に近い位置でのポストプレーは味方の押上げを促す効果があります。
より敵陣の深くで行うポストプレーには以下のような効果があります。
- 敵ディフェンスの体の向きと目線がフォワードに集まる
- 守備側の陣形が中央に引き寄せられる
要は相手の注意を一か所に集中して、他の人をフリーにする効果があるねんな。
前線のフォワードにボールを入れて、ディフェンスが寄ってきたところで空いているサイドに出すとチャンスが広がります。
ポストプレーのタイプは大きくわけて2種類あります。選手によって得意が違います。
- 相手から離れるポストプレー
- 相手とくっついた状態でやるポストプレー
です。
相手から離れるポストプレーはスピードがある選手が得意なことが多いです。
相手の背後を狙うような動きをした後に、自陣の方に引き返してボールを受け、サイドにさばいて再びゴールに向かって走るようなプレーですね。
ここで壁パスなどのダイレクトプレーが出ると大きなチャンスにつながります。
逆に相手とくっついた状態でやるポストプレーは体の大きな選手がやることが多いですが、日本人では大迫勇也選手が上手いです。
大迫選手はそれほどたくましい上半身には見えないですが、相手のパワーを吸収するのが上手く一度相手に体を当てた状態でポストプレーをします。
屈強な海外の選手にも潰されることなくポストプレーができるのは、才能と海外のリーグでもまれた経験だろうと書いてあります。
これからはポストプレーのタイプにも注目してみて下さい。「今のポストプレーよかったな!」と得意げに語って下さい(笑)。
ポストプレーがわかればかなりの上級者です。
斜め45度からの攻撃に注目
斜め45度というとボクの世代ではいわゆる「デル・ピエロゾーン」ですね。
斜め45度のシュートとは、ちょうどペナルティエリアの角あたりから利き足で自分から遠い方のポストめがけてカーブをかけて放つシュートです。
デルピエロのシュートは非常に美しいです。
斜め45度からの仕掛けが有効な理由は、選択肢がシュート以外にもあることです。
- シュートを打つ
- 縦方向へドリブル
- 中方向へドリブル
これだけの選択肢を持たれると、ディフェンダーは対応が非常に難しくなります。
ゴールもすぐ近くにあるし、どれをやられても得点に結びついてしまいますね。
斜め45度の登場した背景は、右利きの選手を左サイドに左利きの選手を右サイドに配置したことです。
最近のトレンドになっていますよね。
ネイマールやエムバペも斜め45度から仕掛けていくことが多いで。彼らは右利きやから左側におる。逆にメッシは左利きやから右側からの攻めが見どころや。
ボランチはチームの「幹」の太さ
ボランチはチームの心臓部を担うポジションで、攻守両面において中心になるために多くの能力を求められます。
特に試合で注目してほしいのはボランチのリーダーシップだとこの本には書いてあります。
理想的なボランチとは得点や失点に一喜一憂せず、冷静さを保てる選手
だそうです。
特に失点された時にボランチがどんな振る舞いを見せてるかでチームの”幹”が太いかがわかります。
プレー面ではボランチにもいろいろなタイプがいます。
- トップ下をがっちりマークする潰し役タイプ
- ボールをさばいてリズムをつくるタイプ
中村俊輔選手は後者の方が相手としてやりにくいそうです。
理由は、リズムを作るタイプのボランチと対峙したとき、守備面の負担が大きくなるからです。
後者の代表格は日本では遠藤保仁選手です。
また、ボランチに限らずいいミッドフィルダーは
パスを受ける前に首を振り、常に自分が置かれている状況を確認し情報収集しています
俊輔選手も首を振るということをいつもサッカーノートに書いて意識していたそうです。
中田英寿選手や遠藤保仁選手も試合中、常に首を振って周囲の状況を確認してるで!
中村俊輔選手のサッカーノートについて詳しく解説した記事です。
「セットプレー」がわかるとサッカーはおもしろい
現代サッカーでは全得点の3割がセットプレーから生まれます。
稀代のキックの名手である中村俊輔選手がフリーキックの見どころを語ってくれています。
見どころは
- キッカーが大切にするルーティーン
- セットプレーは1試合トータルで楽しむ
- キーパーの位置や壁役の攻防に注目
です。
キッカーが大切にするルーティーン
ちょっと前にラグビーの五郎丸選手がやるキック前のルーティーンが話題になりました。
サッカーでも一流のキッカーがキックまでの動作をルーティーン化していることが多いそうです。
ルーティーンをこなすことでどんどん集中してキックに入っていくんですね。
俊輔選手のルーティンは
- 相手が遠ざかるまでボールを置かない
- ボールを脇に持ち、ゴールまでの距離や味方と相手の位置関係をインプットする
- 「adidas」のロゴマークを見つけて、飛ばしたい方向に向けて静かに置く
- 軸足になる位置の芝を少し踏んで固める
- 助走を取って、決めたい場所一点に集中する
という順番です。
笛が鳴ったあともすぐには蹴らずに少し間をあけるのもポイントだそうです。
そうして間を開けることによって、自分の『ゾーン』に入っていきます。
ルーティーンをこなして意識が入り込んでいくと余計な情報は遮断され、音も聞こえなくなるそうです。
注目しているキッカーが、フリーキックの前にどんな動きをしているかを意識して観るとまた違ったおもしろさが出てきます。
セットプレーは1試合トータルで楽しむ
セットプレーは1試合に1回だけでなく、何回かあります。
中村俊輔選手は1試合全体を通してセットプレーの球種を決めているそうです。
例えば、1回目のコーナーキックはわざと相手の目線を変えるようなボールを蹴って2本目以降の布石にします。
野球でいう配球みたいなもんやな。最初にインコースに投げて次はアウトコースに投げるみたいにキックも蹴りわけるわけや。
チームによっては最初のフリーキックに相手を驚かすような動きを入れてくることもあります。
そういう布石を打つことで、2本目以降にディフェンスやキーパーを迷わせることができるんですね。
ですので、セットプレー後のディフェンダーやキーパーの反応を観てみるのもおもしろいポイントです。
慌てたり、驚いているなら前の布石が効いている証拠です。
セットプレーは1試合トータルで観る意識を持ちましょう。
「さっきはキーパーの近くに蹴ったから、今度は遠くのサイドに蹴るかな?」みたいに予想してもおもしろいね。
キーパーの位置や壁役の攻防に注目
ゴールを直接狙える位置でのフリーキックは誰を観ていますか?
もちろんキッカーに注目しているという人が多いですよね。
俊輔選手はあえて
- ゴールキーパーの位置
- 壁の中の攻防
を観て欲しいと提案しています。
ゴールキーパーの位置
最初は慣れないと思いますが、続けているとキーパーの立ち位置に違和感を覚えるときがでてきます。
やたら近くのポストに寄っていたり、遠いサイドのポストにひっついていたり。それはキーパーが駆け引きを仕掛けているんですね。
キッカーが蹴る瞬間に最初にいる位置をフェイクにして、1、2歩ずれて視野を確保するキーパーもいます。
ボクらが意識せんところで、いろいろ心理戦がおこなわれとるんやで。
壁の中の攻防
壁の中に攻撃側の選手が入って何してるんだろうと思ったことはないですか?
攻撃側の選手は壁の中に入り、キーパーの視線を遮ろうと試みています。
ボールとキーパーの間に立って、蹴る瞬間のボールの位置がキーパーから見えなくなるようにしたいんですね。
そんなことはさせまいと守備側も必死で自分たちの有利な場所を確保しようとします。
壁の中はまさに”戦場”と呼ぶにふさわしく、もみくちゃになって笛が吹かれることもしょっちゅうありますね。
壁は激しく体をぶつけあう戦場やで。攻撃側の意図はキーパーの視線からボールを消すことや。
守備側と攻撃側の壁の中の戦いと、それに対してのキーパーのポジショニングがわかるとさらにサッカーはおもしろくなります。
「好きなチーム&好きな選手」ができるとサッカーはおもしろい
最後にやっぱり自分の好きなチーム、好きな選手ができるとサッカーはおもしろくなります。
中村俊輔選手はポゼッションサッカーのところでも登場したFCバルセロナに関して触れています。
俊輔選手はバルセロナの試合は欠かさず観ているそうで、ファン目線に近いと言っています。
俊輔選手にとってはバルセロナのサッカーが理想のサッカーだそうです。
これからサッカーをやっていく子どもたちは憧れの選手をつくると自分の成長速度が格段に速くなりますよ。
Jリーガーでもいいですし、世界のトップクラスの選手を追いかけるのもいいです。
だれか憧れの選手を見つけて追いかけていくことで、サッカーに夢中になることは間違いないです。
好きな選手のプレーが自分の中に入り込んでくるくらい観たら上手くなること間違いなしや!
まとめ:サッカーはゴール以外もおもしろい
まとめいきましょう!
今日はゴールシーン以外でこんなところに注目するとサッカーが何倍もおもしろくなるよっていうところを解説してきました。
「そんな意図があってあんな動きをしていたのか」がわかればサッカーはもっともっとおもしろくなります。
今日解説してきたのは
- 「トップ下」がわかるとサッカーはおもしろい
- 「戦術」がわかるとサッカーはおもしろい
- 「個の力」を観るとサッカーはおもしろい
- 「セットプレー」がわかるとサッカーはおもしろい
- 「好きなチーム&好きな選手」ができるとサッカーはおもしろい
の5つです。
かなりマニアックな内容もありましたが、1つでも取り入れてもらえたらサッカー観戦が変わってきます。
サッカーはゴール以外もおもしろいのです。
今日はこの本を参考にしました。
サッカーがおもしろくなればお子様との会話もはずむし、パパさんはちょっと語るだけで驚かれますよ。
少しでも皆様のサッカーライフが充実して、サッカーを好きになってくれたら嬉しいです。
以上、長くなりましたので今日はこの辺で終わります。
サッカーさいこー
ブログさいこー
おしまい。