こんにちは!ちくです!
サッカー歴30年以上の大ベテランで、日々サッカーの研究をしているサッカー研究家です!
サッカーに『夢中』になる人を増やすために発信をしています。
今日のテーマは「なぜ海外サッカーの試合を1試合通して観るべきなのか?」を徹底解説していきます。
もしサッカーが上手くなりたいなら、
必ず世界のトップリーグの試合を観た方がいい
です。
これに関してはボクは声を大にして言いたいです。
ですが、サッカーを真剣にやっている人でも、サッカーの試合を通して観る人が少ないのではないでしょうか。
特に最近ではテレビでの放映がほとんどなく、日本代表の試合がごくたまに放送されるだけです。
テレビでサッカーの試合がやらんのはつまらんけど、今はネットで世界の試合がたくさん観れるようになってることはいいことやで。
携帯でも観れるからな。
世界の強豪国はサッカーの試合を観る文化が出来上がっています。
子どもの頃から当たり前のようにサッカーに囲まれ、多くの人が週末には家族でサッカーの試合をスタジアムに観戦しに行くそうです。
ボクは日本のサッカーが世界のサッカーに追いつけない理由のひとつに
サッカーの試合をあまり観ない
という事実がかなり関係しているのではないかと思っています。
ですので、今日はサッカーを観ることについてのメリットをたっぷりと話していきます。
世界の強豪国はサッカーの試合を観ているのか?
なぜ世界のサッカーを観なくてはならないのか?の前に世界のサッカー事情について簡単に見ていきましょう。
ボクがサッカーの研究を始めて、いろんな本や記事を読んで感じたのは海外の強豪国は当たり前のようにサッカーの試合を観ているということです。
週末になると自分の家族が応援しているチームの試合をスタジアムに観に行くという習慣がある人が多いようです。
要は
サッカー強豪国にとってサッカーは生活の一部である
ということです。
親や周りの大人たち、または地域の影響で小さい頃からサッカーにどっぷりつかって人生を送る人が少なくありません。
さらに、サッカー強豪国のリーグには世界中から素晴らしい選手が集まってきます。
サッカー強豪国の子どもたちは世界のスーパースターのプレーを身近に観られるわけです。
それはサッカーが強くなるだろう土台が出来ているということです。
日本からも実力のある選手はどんどん海外リーグへ挑戦しにいくからな!
日本においてはどうでしょうか?
現段階では、サッカーが生活の一部になっているとはまだまだ言いにくいです。
もちろんサッカー少年、少女を見かけることはボクが子どもの頃より格段に増えました。
ですが、週末に試合を観に行く人は少ないでしょう。
そして、日本では試合観戦よりも練習を大事にする傾向が強いように思います。
元日本代表監督のオシムさんについて書いた本に、
日本代表の試合中に、少年サッカークラブが練習をしており、近くを通りかかったオシムさんが
「日本では代表を応援せずに練習をするのか?」
と驚いていたというエピソードがありました。
オシムさんの国では、母国のサッカーの試合をみんなで観戦して応援するそうです。
このような差がさらにサッカーの格差を生んでいく気がして危機感でしかありません。
サッカーを生活の一部にするためには、自然とサッカーの試合が目に入ってくる環境を整えることがいちばん簡単と言えます。
サッカーは観れば観るほど深く理解することが出来るようになるからです。
なぜ海外/欧州のサッカーを観るべきなのか?
前置きが長くなりましたが、本題に入っていきましょう。
ここまで読んで「Jリーグじゃダメなの?」と思った方もいると思います。
もちろんJリーグや日本代表の試合は観て欲しいですが、優先順位をつけるとしたら海外のサッカー、特にヨーロッパのサッカーを観て欲しいです。
なぜならヨーロッパのサッカーが世界でもっともレベルが高く、戦術理解、選手のプレーなどあらゆることで勉強になるからです。
より上手くなりたいなら、いちばんレベルの高いサッカーを観るのが近道と言えるでしょう。
ボクがオススメする欧州サッカーの順番は
- プレミアリーグ(イングランド)
- ラ・リーガ(スペイン)
- セリエA(イタリア)
- ブンデスリーガ(ドイツ)
- リーグ・アン(フランス)
この順番で観て欲しいです。
上からレベルが高く人気も高いからです。
ですので必然的に、もっともオススメなのは①番の
プレミアリーグ(イングランド)
になります。
当たり前ですが、レベルが高いサッカーを観る方がサッカーはうまくなります。
世界の標準がわかってくるからです。
ではなぜ世界のサッカーを観るべきなのか?
理由はめちゃくちゃたくさんありますが、今日は5つに絞ってお伝えします。
- 目指すべきところがわかるから
- 戦術理解が深まるから
- イメージが多くなるから
- サッカーのインテリジェンスが高まるから
- なによりサッカーの面白さがわかるから
この5つです。
順番に見ていきましょう。
目指すべきところがわかるから
目指すべきところは人によって違うと思いますが、多くの人がサッカーをやっている限り、今より上のレベルに行きたいと思っているはずです。
世界のトップレベルのサッカーを観るということは、ある意味ではサッカーの現時点での正解を観るということです。
特に「プロを目指したいという人」や「上のレベルでやりたい」という人にとっては、目指すべきところと言えるはずです。
世界のサッカーを観ることで
- サッカーの全体像
- チーム戦術
- 個人の技術
- ポジショニング
- 感情の出し方
などなど。
たくさんの要素を観ることができます。
要はサッカーの目的地への地図を手に入れることができるのです。
いくら大きな夢を描いても、自分が目指すところがどういうものか具体的にわかっていないと夢が叶うことはないでしょう。
サッカーの試合をたくさん観ることで、自分が目指すところがはっきりとわかってきます。
Jリーグを目指している人でもさらに上のリーグを観ておくことが大切やで。
戦術理解が深まるから
ボクが子どもの頃はあまり戦術に関していろいろ言われたことがなかったんですが、現代サッカーではどんどん戦術の重要度が増してきています。
もはや戦術を知らないではすまない時代になっています。
「日本人は世界の強豪国に比べ戦術的な理解ができていない」と言われることが多いです。
原因のひとつとして、サッカーを観る機会が圧倒的に少ないことが関係しているのではないかと思います。
これからサッカーをやっていくうえで、日本でも戦術に関していろいろ言われる時代がやってきます。
いえ、すでにもう来ています。
コーチに戦術に関して何か教えてもらったときに、サッカーをよく観ている人は間違いなく理解が早くなります。
- 「あの試合では今日習った戦術を使っていたのか」
- 「今日習った戦術は、今日放送する試合で使われているかな」
などの気づきや答え合わせができるからです。
そして、最近の海外サッカーの解説者は戦術に関してかなり勉強されている方が多く、解説を定期的に聞いていくだけでも少しずつわかってきます。
戦術の理解が深まれば試合で使われる機会も増えていきます。
どんどん上手くなって他の選手と差が出ていくでしょう。
イメージが多くなるから
人は知らないことはできるようにならないし、やろうとも思わないものです。
例えば
走り高跳びと言えば、背中からバーを飛び越える「背面飛び」をイメージする人が多いと思います。
ですが、昔の走り高跳びは前から飛ぶか、横から挟むように飛ぶしかありませんでした。
長い年月をかけて、ある時ひとりの選手が「背面飛び」という飛び方を生み出しました。
それが今では全世界の人が「背面飛び」をするようになっています。
「背面飛び」を知った人は真似をして、自分の記録をどんどん伸ばしていったのです。
何が言いたいかと言うと、サッカーも同じだということです。
知らないプレーはできないけど、知ることさえできれば、真似して自分でも出来るようになります。
世界のトップクラスのサッカーを観ていると、驚きのプレーがたくさん出ます。
そのたびに「こんなことが出来るんだ」というイメージが増えていきます。
- 「ここにこの速さでクロスを上げると入る」
- 「浮き球でもスルーパスはできる」
- 「守り方は半身でどんどん足を出す」
こういうことが観れば観るほどわかってきます。
脳内は世界の標準のプレーに近づいていくというわけです。
要は
プレーの選択肢、プレーの幅が広がる
ということです。
スペインのサッカーの研究でもサッカーの映像を観ることで、プレーに影響がでることがわかっています。
もちろん実際に試して自分のプレーに落とし込んでいくことが大事ですが、知らなかったら試すこともできないですよね。
新しいプレーが自身の中で積み重なっていくでしょう。
サッカーのインテリジェンス(賢さ)が高まるから
サッカーのインテリジェンスとはなんでしょうか?
サッカーのインテリジェンスとは
状況に合わせた最適解を早く導き出せること
ではないかと思います。
これは自分がボールを持っているときに限らず、
- 「どこのポジションをとればいいのか?」
- 「どこで奪えばいいのか?」
- 「寄せるべきなのか?離れるべきなのか?」
などすべての状況を含みます。
例えば、子どものサッカーを観ていると
「自陣からドリブルしかしない」みたいな選手を見かけることがあります。
もちろん選手の判断なので悪いとは思わないですが、世界のサッカーの試合を観ていたらほとんどの選手が「どこの位置でドリブルで仕掛けているか」などがわかります。
自陣からドリブルする選手などよっぽどじゃなといないんですね。
世界のサッカーの試合を観て、そのことに気づけばもっといろんな選択肢があることがわかるはずです。
このような判断の基準の蓄積がサッカーのインテリジェンスに繋がっていきます。
指導者がサッカーの原則を教えることも大切ですが、サッカーを観ることで原則に対する理解も早くなります。
世界のサッカーを観ることによって
- 自分のポジションの選手がどんな動きをしているか
- どこの位置からシュートを打つことが多いか
- どこの位置からドリブルすることが多いか
などなど。
サッカーの原則に関する知識が積み上がっていきます。
なによりサッカーの面白さがわかるから
さきほども言いましたが、世界のトップクラスのサッカーは驚くようなすごいプレーがたくさん出てきます。
人によっては「サッカーは昔に比べて自由なプレーが減って面白くなくなった」とか言われますが、そんなことはまったくないです。
ボクは昔のサッカーも好きでしたが、現代のサッカーも
「まあ面白い!」「まあカッコいい!」「まあ素晴らしい!」
と思っています(笑)。
ただの感想になってるけど、観てもらったら面白さはわかってくるで!
毎回毎回、今日はどんなプレーが出るんだろうとワクワクしながら待ちきれない気持ちでいます。
それもそのはずで、世界中の人を魅了して止まないサッカーのトップクラスの試合を観れるわけですからね。
サッカー好きにはたまらないです。
ちょっと熱くなり過ぎましたwごめんなさいw
サッカーの試合は割と長いし、全部観るのがめんどくさいという気持ちもわかります。
ですが、このチームを観たいという推しのチームを作って毎週見ていくと、知識が増えて「早く観たい!」となることは間違いないです。
ボクはもう誰かと海外サッカーの話をしたくて仕方ありませんw
この記事を読んでくれた方と、ぜひ海外サッカーについて一緒にお話が出来たらと思います。
なぜYouTubeの動画ではダメなのか?
ここまで読んでくれた方の中に「YouTubeの動画じゃダメなの?」と思う人がいると思います。
結論から言うと
YouTubeで勉強するのはいいけど、絶対に試合も観る方がいい
このような答えになります。
なぜかと言うと、YouTubeの動画はいい部分だけしか観れないからです。
「いい部分が観れたらいいじゃないか」と思うかもしれませんが、それでは不十分なんですね。
いい部分だけ見てもサッカーは上達せんのやな。なぜなら限定され過ぎてるからや。
例えばメッシのスーパープレーを観るとします。
ほとんどの動画がメッシががんがんドリブルで抜いていくところだけをピックアップして作成されています。
スーパープレーを観ていて「メッシはドリブルばかりしているなー」と思ったことはありませんか?
サッカーはドリブルシーンや得点シーンそのものよりも
どのような流れで得点に繋がっていったか
が大事です。
メッシがドリブルを発動するまでに、「どのようにパス交換がなされているのか」や「どんな戦術でドリブルにいたったのか」までが観たいのです。
また、海外サッカーのハイライトなども同じですね。
ハイライト動画は得点シーンやおしかったシーンを抜き出しているだけです。
肝心の
- 組み立て
- ビルドアップ
- プレスのかけ方
- ポジショニング
- 選手の顔と特徴
などが見えにくいです。
ですのでYouTubeは
- どのようにドリブルで抜いているのか見たい
- どんな蹴り方があるのか調べたい
- 得点パターンを研究したい
など特定の目的があるときに観て、試合を通して観るのとは分けて考えるのがいいと思っています。
YouTubeだけで、サッカーを理解することは不可能でしょう。
InstagramやYouTubeが流行っていることで、ドリブルだけやればいいと思う人が増えてしまうことはボクとしては非常に怖いです。
そのような誤解をなくすためにも、世界のトップクラスの試合を観る習慣はオススメです。
海外/欧州サッカーの試合をお子様に見せることに関しての注意点
最後に、さっそく海外サッカーをお子様に見せようと思った方に大事な注意点があります。
結論から言うと
お子様に無理やり見せようと強要しない方がいい
ということです。
特に小さいお子様やサッカーにまだそれほど魅力を感じていないお子様は、試合を観るのをつまらなく感じてしまいます。
大人でもそうだと思いますが、人間は誰かに何かを強要されることを嫌います。
無理やりサッカーの試合を見せようとするとサッカーのことを嫌いになってしまう可能性が高いです。
そうなるとせっかくいいと思ってやったことなのに、もったいないですよね。
解決策としては、
親御さんがサッカーを観るという習慣をつけて楽しんでいくこと
だと思います。
ボク自身の経験ですが、自分の父親はサッカー好きで家でしょっちゅうサッカーの試合を観ていました。
ボクがサッカーを観始めた最初の記憶は、1990年のイタリアワールドカップです。
10歳になる年ですね。
それからはサッカーの試合がやっていれば家族で観るという習慣ができていきました。
また、ボクにももうすぐ6歳になる長男がいますが、「サッカーを観ろ」と言っても観ることはありません。
ですが、ボクがテレビやパソコンで世界のサッカーを観ながら「入った!」や「すげー!」などと興奮していると足の上に座って見に来ます。
「すごいプレーやろう?」などと話してあげると、嬉しそうに観ています。
数分でどこかへ行きますが…(^^;
そのうちに自然と観る習慣ができるでしょう。
親が楽しそうにサッカーを観る習慣があればサッカーは観るようになるで。
最初は10分とか15分だけでも充分や!
もし、YouTubeでお子様がサッカーのスーパープレーを観ていたら、止めることはせずに親御さんも一緒に観たらいいと思います。
そして、試合も一緒に観ようなどと軽く誘っていけばいいと思います。
まとめ:サッカーを生活の一部にして楽しもう
まとめ行きましょう!
今日はなぜサッカーが上手くなりたければ海外のトップクラスのサッカーを観るべきなのかについて解説してきました。
そもそも、海外の強豪国はサッカーが生活の一部になっています。
小さい頃からサッカーに囲まれて、サッカーを身近で観て人生を送る人がたくさんいます。
日本ではまだ生活の一部になっている人は少ないです。
サッカーの試合を通して観ることはたくさんのメリットがあります。
- 目指すべきところがわかるから
- 戦術理解が深まるから
- イメージが多くなるから
- サッカーのインテリジェンスが高まるから
- なによりサッカーの面白さがわかるから
今日はこの5つを解説しました。
YouTubeでもサッカーを勉強することはできますが、限定的すぎるので、試合を通して観る習慣とわけたほうがいいと思っています。
ボクとしてはサッカーの試合を通してみることをオススメします。
最後にお子様に海外サッカーを見せるうえでの注意点について考えました。
お子様に無理やり見せようと強要しない方がいい
これですね。
親御さんがサッカーを観る習慣をつけて、家のテレビやパソコンで楽しそうに観ていたら、子どもは興味を持って観に来るようになります。
サッカーが生活の一部になるよう楽しんで観ていきましょう。
もし、海外サッカーの楽しさがわかった人はボクとお話ししてください(笑)。
以上、長くなりましたので今日はこの辺で終わります。
わからないことがあれば、お問い合わせフォームやX(Twitter)で直接聞いていただければお答えします。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
少しでも皆様のサッカーライフが充実して、よりサッカーを好きになってくれたら嬉しいです。
サッカーさいこー
ブログさいこー
おしまい。