子育て PR

子どもが習い事を「休みたい」、「辞めたい」と言ったときどうすればいいか?

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

こんにちは!ちくです!

ボクはサッカー歴30年以上の大ベテランで、日々サッカーの研究をやっていますが、最近は『幸福な子育て』に関しても研究しています。

サッカーや子育てを通して、『幸福な親子関係』を築く手助けをしたいと思い発信をしています。

ボクには現在(2024年12月)、6歳の息子と4歳の娘がいます。

そして、もうすぐ3人目が産まれます(笑)。

自分の「サッカー&子育ての研究」を皆様に共有して、少しでも幸せを感じてくれる人が増えてくれたら嬉しいです。

今日のテーマは『子どもが習い事を「休みたい」「辞めたい」と言ったときにどうすべきか?』について考えていきましょう。

お子様が習い事を「休みたい」や「辞めたい」と言うことはありませんか?

ボクの息子はよく「休みたい」と言います(^^;

こういう時、困ってしまいますよね。

多くの人は

  • 「そんなこと言わずに行きなさい」
  • 「今日行ったら○○買ってあげるから」
  • 「あなたがやりたいと言ったんでしょ」

と、あの手この手を使って行かせようとするのではないでしょうか?

ボクもそれしか方法がないのかと思っていました。

ですが、たくさんの本を読んできて、この方法だと大きな弊害が出てしまうかもしれないので、今日は別の対策を考えていきたいと思います。

先に結論から言っておきます。

自分で決めさせる

これですね。

「えっ!?子どもなのに自分で決めさせるの?」と思う方もいるかもしれませんが、自分で決めることがめちゃくちゃ重要です。

そのやり方を今日の記事でお伝えします。

今日の記事でいちばん伝えたいことは実は

自己決定について

です。

自己決定は実は幸福な人生に直結しているのに、あまり話題になることはありません。

ちっくん

逆に自分で決定できる人になれへんかったら不幸な人生を歩むことになってしまうで。今日はその理由も解説していくで。

では順番に見ていきましょう。

なぜ自己決定が大切なのか?

今日はこれを1番伝えたいので「休みたい」「辞めたい」の話に入る前に、なぜ自己決定が大切かについて解説していきます。

まず、日本で2018年に発表された研究についてです。

神戸大学の西村和雄氏らは、20~70歳の2万人の幸福度に影響を与える要因を調査しました。

この研究でわかった幸せに関係しての要因は

1位・・・「健康」

2位・・・「人間関係(パートナーや職場の上司、同僚)」

3位・・・「自己決定度(進学先や就職先を自分の意志でどのくらい決めたか)」

だったのです。

収入は不幸の予防にはなるけど、増えれば増えるほど幸せになるわけではないことがわかっています。

さらに、学歴はもはや幸せに関係があるとは言えませんでした。

ちっくん

収入や学歴よりも「自分で決めること」の方が幸せになるということやで。意外な結果やったんじゃないかな?

人間には「自分で決めたい」という本能が備わっており、1歳半になるころにはこの本能が発揮され始めるそうです。

まだ言葉が満足に話せないときからです。

さらに、不安に悩む子供達のデータを調べたメタ分析では、47もの研究をまとめたうえで、あらゆる育児法のなかでも「親の低自律性付与」が最悪だと結論づけています。簡単に言えば、過保護で自主性を尊重しない子育てが、子供のメンタルを最も大きく損なうわけです。

出典:ヒトが持つ8つの本能に刺さる 進化論マーケティング – 株式会社 すばる舎 学び・成長・成功をあなたに

このような研究結果もあるそうです。(メタ分析とはあるトピックに関する実験論文を集めてきて、それをさらに分析することのことです。かなり精度の高い研究結果が出ます。)

つまり、「自分で決めさせない」ということは、

幸せになれないどころか、メンタルを病んでしまう可能性さえある

こういうことなんですね。

自分で決めることがいかに人間にとって、子供にとって大事かということがわかったと思います。

とはいえ、なかなか子供に決めさせるのが難しいのが現実だと思います。

では、なぜ難しいのでしょうか?

ここをはっきりとさせていきましょう。

習い事を「休むこと」「辞めること」はなぜダメなのか?

ボクもそうなんですが、子供が何かを「休みたい」「辞めたい」と言うと、ほとんど無意識に「なんでそんなこと言うの?行かないとダメだよ」と答えたくなります。

親は子供が習い事を「休みたい」「辞めたい」と言ったときに、なぜ「ダメだ」と言うのでしょう。

理由は

  • 休み癖・やめ癖がついてしまう
  • やり抜く力がつかない
  • 小さい頃からやってないと成功できない
  • 1度辞めたらもう戻れないと思っている

などですかね。

このように、子供の将来によくないことが起こってしまうような気がして、「休んではいけない」「辞めてはいけない」と言ってしまうのではないでしょうか?

では本当にそうなのかを順番に見ていきましょう。

休み癖・やめ癖がついてしまう

皆さん「休むこと」「辞めること」を1回でも許してしまうと、クセがついて何度も何度も繰り返してしまうと思いませんか。

一般に「休むこと」「辞めること」は

逃げること

と同じだと思われがちです。

そして、「逃げる」ことは悪だと思われています。

だから一度、逃げ癖がついてしまうと大人になったときに苦労するのではないかと…。

例えば

社会に出たときに、逃げ癖がついていると、会社もすぐに辞めてしまって転職を繰り返すのではと悪い想像をしてしまいます。

気持ちはわかります。ボクも同じように思います。

ですが、冷静に考えて下さい。

長い人生で子供が練習を数回休んだからと言って、サッカーが嫌いになって逃げたからと言って、人生全体から見たらまったく影響はないはずです。

それよりも、先ほど見てきたように、自分で決められないと感じてしまうことの方が人生の悪影響ははるかに大きいのです。

なぜなら、自己決定は幸・不幸に直結するからです。

ちっくん

逃げるが悪いこともないんやで。嫌なことをやり続けることの方がよくないことや。

やり抜く力がつかない

なにか偉業を成しとげた人は、情熱を持って物事に取り組み、何か困難にぶつかっても柔軟性を持って粘り強くやり抜く人が多いそうです。

日本でも「継続は力なり」と言われるほど、続ける事は大切だとみんな知っています。

ですので、簡単にやり始めたことを「休ませたり」「辞めさせたり」すると

  • やり抜く力が育たない
  • 根性がない子になる
  • 頑張らない子になる

などと思ってしまいます。

ですが、偉業を成し遂げた人が、何事も途中で放り出さずに喜んで何年もやるわけではありません。

やり抜く力を研究しているペンシルベニア大学の心理学者アンジェラ・ダックワース氏は

「グリッドは子どもが本当に夢中になれるものを見つけたときに発揮されます。そうなれば、子どもは物事を簡単にあきらめたり、たった数か月で目新しいものに心移りしたりはしません。」と説明しています。

出典:うちの子、このままで大丈夫?がスーッと消える 科学的に正しい子育ての新常識 | ディスカヴァー・トゥエンティワン – Discover 21

グリッドとはやり抜く力のことです。

ちっくん

つまり、子どもになんでもかんでも続けさせたらいいわけではないということやで。子どもは夢中になれるものを見つけたら、勝手にやり抜く力を発揮するんやからな。

ですので、自分で夢中になれる何かを探すまでは、いろいろと試す期間が必要なのです。

だから、自分で辞めることも決めたらいいのです。

辞めたとしても、やり抜く力が育たなくなるわけではありません。

それよりも

自分が夢中になれるものを見つける

これがめちゃくちゃ大事です。

小さい頃からやってないと成功できない

多くの人が、1流の選手になるには「小さい頃から英才教育を受けて、たくさんの時間を同じ競技に費やさないといけない」と思い込んでいます。

ですが、実は最近の研究では世界レベルの選手ほどいろいろな競技を経験していることがわかっています。

カイザースラウテルン工科大学の研究です。

世界15ヵ国から集めた6000人以上のアスリートを対象に行われたメタ分析で、「スポーツの世界で成功するには、小さなころからひとつの競技に特化すべきか?」というテーマを調べたものです。

実際には世界レベルのアスリートほど、10代のうちに複数のスポーツに時間を使い、ひとつの種目に狙いを定める時期が遅かったのです。

逆に、子供のころから特定の種目に絞った選手は、ジュニアレベルでの成功をおさめやすかったものの、成人後にはトップになれない傾向がありました。

幼いころからの英才教育は、どうやら長期的な成功には結びにくいようです。

出典:運の方程式 チャンスを引き寄せ結果に結びつける科学的な方法 鈴木祐 アスコム

この研究から見ても、子供のうちに複数の習い事を経験させる方が、成功できることがわかります。

ですので、今やっていることを辞めさせても問題はないということです。

いろいろと辞めて、またはじめるを繰り返していくうちに、自分の本当にやりたい競技ややりたいことにたどり着く可能性が高まります。

ですので、繰り返しますが、

自分で決めさせること

これが大事です。

1度辞めたらもう戻れないと思っている

1度辞めてしまったら、やっていた習い事に戻れなくなるわけではありません。

ただ、今の段階で興味がわかなかっただけです。

もしかしたら、小学校の高学年になったころに友達の影響を受けて、またやってみたいと思う時が来るかもしれません。

ですので、辞めると言われたら

「また、やりたくなったら言ってね。」

と笑顔で伝えておけばいいと思います。

自分で決めさせないことで起きる弊害

では今度は逆に、自分で決めさせないことで、どんな弊害があるのかを考えていきます。

  • 自分で決められなくなる
  • 人のせいにしてしまう
  • 本当に好きなことがわからなくなる
  • 親は自分の話を聞いてくれないと思う

これですね。

順番に見ていきましょう。

自分で決められなくなる

当たり前と言えば当たり前ですが、親がいつも決めていると自分で決められなくなります。

自分で決められないということは、自分には解決する能力がないと思い込むことです。

その結果、自己肯定感が下がってしまいます。

人生は選択の連続です。

毎日毎日、何かを選択しています。

自分でしっかりと決めることが出来るから満足感が生まれます。

自分の選択を人にゆだねているということは

自分の人生を生きていない

ということです。

ですので、自分で選ぶことを親は教えないといけません。

人のせいにしてしまう

親が決めた事でも上手くいっている場合は問題にならないことも多いかもしれません。

ですが、人生とは山あり谷ありで、必ず挫折するときが来ます。

そんなときに、自分で決めていないと

親が言う通りに今まで頑張ってやってきたのに

となってしまうのです。

こうなるとひどい場合は、家庭内暴力や引きこもりにまで発展してしまうことがあります。

自分で決めていれば、

自分で決めたことだからしょうがない

とたとえ傷ついたとしても納得できることが多いのです。

人に決められていると、あとあと引きずってしまうことは珍しくありません。

本当に好きなことがわからなくなる

いつもいつも人の期待に応えることをしていると、自分の心の声が段々と聞こえなくなってしまいます。

そうなると大人になったときに、本当にやりたいことがわからなくなります。

これはボクもそうだったので、わかることです。

多くの成功者の本や心理学の本を読みましたが、ほとんどの人が本当にやりたいことを見つけるには

子供の頃の経験を思い出すのがいい

と書いてあります。

これはどういうことかと言うと、子供の頃はほとんどの人が自分のやりたいことを無意識にやっているということです。

大人になるまでに学校教育やいろいろな人の影響を受けて、自分が本当にやりたいことが見えなくなってしまっているのです。

ちっくん

自分の子供を観察していても、毎日ほんまに時間を忘れて夢中になって遊んでるで。だから夢中になれることがないんじゃなく、大人になって忘れてるだけなんやな。

であるならば、自分のやりたいことがわかっている子供のうちに、やりたいことをしっかりと選ばせてあげることが大事ですよね。

親は子供が夢中になってやることを見つけるサポートをしてあげるだけでいいのです。

ですので、やはり大事なのは

自己決定すること

これなんですね。

親は自分の話を聞いてくれないと思う

親がいつも子供の選択に口出しをしていると、子供はそのうち自分の思っていることを言わなくなってしまうかもしれません。

例えば、子供が

学校でいじめに近いことをされて「学校を休みたい」と言った。

でも親はたいして理由もきかずに「休んだらダメよ」と言ってきた。

しかたがなく学校に行ったけど、親には「2度と相談すまい」と心に誓った。

これだけ聞くと極端に思えるかもしれません。

ですが、子供の頃から習い事で何度も同じようなことを繰り返していると、子供は親に言うことを諦めてしまいます。

親には「どうせ言ってもしょうがない」と思ってしまうからです。

そうなると、本当に深刻なことが起こったとしても子供は親には相談しなくなるのではないでしょうか?

そうならないためにも、親は子供の話をしっかりと聴き、自分で決めさせることが大事です。

本当に嫌ならば、学校を休ませてもいいとボクは思っています。

習い事を「休みたい」「辞めたい」と言ったとき、具体的にどうするか?

では、具体的に「休みたい」「辞めたい」と言ったときにどうすればいいかを考えていきましょう。

ようやく本題にたどり着きましたね。

長かったですね(笑)。すいません(^^;

子供が「休みたい」「辞めたい」と言ったときは

  1. 共感する
  2. 話を聴く
  3. 判断する上で必要な知識・スキルを伝える
  4. 自分で決めさせる

このステップで話を進めていきましょう。

いきなり「自分で決めたらいいんだよ」と言ってもいいんですが、なぜ「休みたいのか」「辞めたいのか」話を聴いた方がいいと思います。

理由がわかれば「辞めるよりもチームを変える方がいい」などの対策が打てるからです。

そして、子供が自分で判断するときに必要な知識やスキルがあるなら先に伝えたいところです。

ですので、この順番にしています。

では具体例を見ていきましょう。

例えば、子供がスイミングを「休みたい」と言ったとき

子供:「今日は休む」

親:「そっか、休みたいんだね(共感)。なんで休みたいか教えてくれる(話を聴く)」

子供:「休みたいから」

親:「休みたいんだね(共感)。今日休んだら今度のテストに受からないかもしれないよ(知識・スキル)。ちょっと自分で考えてみてね(自己決定)。」

子供:「今日は休みたい。」

親:「わかった。連絡するね。」

こういう感じですね。

次はスイミングを「辞めたい」と言ったとき

子供:「もうスイミング辞めたい」

親:「そっか、辞めたいんだ(共感)。なんで辞めたいのか教えてくれる(話を聴く)」

子供:「全然おもしろくないんだもん。」

親:「そっか、全然おもしろくないのか(共感)。もうちょっと続けたらクロールが泳げるようになるから、夏休みのプール遊びがもっと楽しくなるよ。学校でのプールの授業も泳げないより楽しいと思うけどな。(知識・スキル)どう思う(自己決定)?」

子供:「でもつまらないから辞めたい」

親:「そうなんだ。じゃあまたやりたくなったら言ってね。」

こんな感じです。

子供は最初に一度、自分の意見を共感して受け入れてもらうと、「自分に味方してくれている」と思うそうです。

ですので、まずはしっかりと共感の気持ちをもって話を聴くことが大事です。

そして、このステップでもっとも重要なポイントは

コントロールしようとしない

これですね。

子供は自分で決めることは好きだけど、コントロールされることが嫌いです。

最初から誘導尋問のように、この方向へ持って行こうと親が思った時点で敏感に察知します。

何度も続けているときっと心を開いてくれなくなるでしょう。

まとめ:自分で決めさせよう!

まとめ行きましょう。

今日はお子様が習い事を「休みたい」「辞めたい」と言ったときにどうすればいいかについて考えてきました。

今回の記事でいちばん伝えたかったことは

自己決定が大切

これですね。

なぜなら、人間は「自分で決めたい」という本能を持っていて、「自分で決めること」で幸せになれるからです。

逆に、「自分で決めさせない」教育を親が続けてしまうと、子供はメンタルを病んでしまうことがあります。

つまり、親が勝手にすべて決めるという選択肢はないわけです。

もちろん子供が小さいときは、辞めることの判断が上手くできないかもしれませんが、判断の基準をしっかりと教えた上で子供に決めてもらったらいいと思います。

自分の判断を親に尊重してもらったお子様は、自分には決める能力があると感じます。

自分に能力があると感じたお子様の自己肯定感は上がります。

ですので、しっかりと自分自身で決めることをサポートしてあげたいところです。

ボクも父親として頑張ります。

以上、長くなりましたので今日はこの辺で終わります。

わからないことがあれば、お問い合わせフォームやX(Twitter)で直接聞いていただければお答えします。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

少しでも皆様が幸福な親子関係を築ける手助けになれたら嬉しいです。

おしまい。