こんにちは!ちくです!
この記事では自主練をしないお子様に、どうやったら自ら進んで自主練をするようになるのかを解説していきます。
パパさんママさんは
- この前、試合に出れなくて悔しいと泣いていたのに…
- もっと夢中になってやってもらいたいのに…
- 自分で練習するって言ってたのに…
こういう思いを抱いたことがあるんじゃないかと思います。
「口ではやるといっていたのに」「これ以上悔しい思いしてほしくないのに」と歯がゆいですよね。
どうすれば自分から進んで自主練をやるようになるのか。
結論から言うと
目的を持ってやる
これがたった一つの大事な考え方です。
「え?これだけ?こんなことでうちの子供がやるわけないよ!」っていう声がすでに聞こえてきています。
順番に解説していきますので、安心してください。
パパさんママさんは一緒に目的を考え、練習メニューに落とし込み、何度か実際に自主練するまでをサポートしてほしいのです。
そうすれば自主練を習慣化でき、効果も爆上げすることが出来ます。
最初のうちは親のサポートが必要やで。そのうち自分でやるようになるからな。
ボクが先日出会った一人のバスケット少女を例に、どこをどう改善すればもっと自主練をやりたくなるのか考えていきましょう。
「なんでバスケット?」と思われた方も大丈夫です。なぜなら根本の原因は同じだからです。
自主練していたバスケット少女の物語
先日、ボクが家の外の広場で子供を遊ばせていると、一人の少女がバスケットボールを片手にやってきました。
バスケットボールをダムダムとつきながら、所在なさげに練習を始めた少女をなんとなく見ていたんですね。
その少女は、少しずつこちらに近づいてきて何か話したそうにしていたので、ボクは「一人で練習してるの?」と話しかけてみました。
すると少女は「バスケット始めたばかりで下手だから練習してる」と答えました。
「何年生?」という問いに「中学生になったばかり。中学生になってバスケットボール部に入ったの」と言っていました。
その後は一人で少しハンドリング?(手でボールを持って足の間をぐるぐる回すやつ)の練習をして、ものの10分ほどで帰っていきました。
彼女がやった練習はダムダムというドリブルの練習とハンドリングの練習を少しやって終了です。
ここまででわかることがいくつかあります。
- 上手くなりたがっている
- 始めて1か月ほどの初心者で、何をやればいいかよくわかっていない
- 特に練習内容や練習時間を決めていなかった
これはボクの想像ですが、「自分で練習してくる」と言って、家を出た彼女は素晴らしいです。
ですが、親からしたら「もう帰って来たの?」と言いたいところじゃないでしょうか。
この少女はこのままだと、自主練やってみたけど
- 全く上手くならなかった
- 何やっていいかわからなかった
- つまらなかった
このような感想を抱いて、徐々にやらなくなっていくんじゃないかと思います。
親にもう帰って来たの?ちゃんと練習したの?とか言われたらもうやめてしまうやろうな。
せっかくやる気があって上手くなりたいと思っているのに、自主練の仕方を知らないがためにやらなくなってしまう。
ボクはバスケット少女を見て、こういうお子様がたくさんいるんじゃないかと思ったのです。
そうだとすると非常にもったいないですよね。
では、この少女はどうすればよかったのかを見ていきましょう。
簡単で唯一の解決策は目的を持つこと
冒頭でも書きましたが、解決策は
目的を持ってやること
です。
山を登ろうと思っても登る山が決まっていないと、どんな準備をしていいのかがわからないですよね。
目的を持ってやると言っても「私はこんな選手になる」という大きな目的を言っているわけではありません。
確かにそういう大きな目的も大切ですが、始めたばかりではよくわからないと思います。
ここで言う目的は、自主練の目的です。
レギュラーになりたい
今より上手くなる
でいいのです。
この目的に沿って練習をするから集中できるし、今より上手くなります。
まず目的を決めてから、少しずつ今日やることに落とし込んでいくわけです。
バスケット少女の例
例えば先ほどのバスケット少女が「レギュラーになる」という目的を持ったら、レギュラーになるために自分に必要なことを考えます。
「レギュラーの友達はドリブルが自分より上手いからレギュラーになっている。自分に足りないと思うのはドリブルの練習だ。」でもいいし、
「レギュラーの友達は自分より全部上手いから、全部をやっていきたい。基礎を順番にやって行こうと思うけど一人でできるのはまずはドリブルかな。」などを自分なりに考えていきましょう。
「レギュラーに出来るだけ近づくためにドリブルの基礎を強化する必要がある」と思えたら、自主練のメニューが決まってきます。
今日の自主練は
- 5分間は右手のみでドリブル
- 5分間は左手のみでドリブル
- 最後の5分は両手を使ってドリブル
今日はここまでは必ずすると決めます。
そうすると今までやってきた練習とは質がだいぶ変わっきますよね。
すべては目的を達成するために今日何をするかや!
目的がないと何のために、何をやっていいのかがわからなくなります。逆に目的が定まるとそこに向けて今やることが明確になります。
サッカー少年少女に当てはめると
サッカーの場合について考えていきましょう。
サッカーも自主練をする目的を先に考えます。
例えば
- 今より上手くなりたい
- 試合で点を取れるようになりたい
いろいろあると思います。
単純に今より上手くなりたいのならどこが上手くなりたいのかを考えます。
「ボールコントロールがもっと上手くなりたい。」と思ったら今日の自主練のメニューは
- リフティングの最高記録が10回だから今日は20回までやる!
今日はここまでは必ずすると決めます。
これが出来るまでは家に帰らん!ぐらいの意気込みがあったらなおいいな!
「試合で点を取れるようになりたい」と思ったら、今日の練習メニューは
- フェイントを入れて敵をかわす動作を入れてから、ゴールの両隅にシュートを5本づつ入れる!
などですね。
メニューは自分の目的を達成できそうなものならなんでもいいです。
ここまでをパパさんかママさんが一緒に考えてあげて欲しいのです。
個人練習の目的を一緒に決めてからメニューを考え、しばらくは一緒に練習をしてあげましょう。
そして、個人練習がどんな風に進んでいるのか進捗を確認していきましょう。
リフティングなら「今日は何回まで出来るようになった?」ということを確認してください。
後でまた詳しくしく説明しますが、
人間は自分のやっていることが少しでも進んでいる感覚が得られた時に一番モチベーションがあがるそうです。
自主練することで、昨日の自分より一歩でも進んでいるという実感を与えてあげましょう。
自分のリフティングの回数がどんどん増えていくとゲーム感覚でもっとやりたくなります。
リフティングのやり方についてはこの記事で詳しくまとめていますので、気になる方は読んでみて下さい。
目的を持つことのメリット5選
目的を持って自主練しましょうと言ってきましたが、なぜ目的が大事なのか、目的を持つことのメリットを解説していきます。
目的を持つことはサッカーだけじゃなく、仕事でも勉強でも使えるから解説するで。
- 範囲を限定できる
- 効率が上がる
- モチベーションが高まる
- 自己認識が深まる
- 達成感が得られる
順番に簡単に説明します。
範囲を限定できる
範囲を限定と言われてもピンとこないかもしれませんが、サッカーの例で言うと、鍛えたい項目はたくさんあります。
例えば
- ドリブル
- キック
- パス
- シュート
- 走ること
などなどですね。
自分が何人もいるとか時間が無限にあるのなら一気にできるかもしれないですが、自主練に当てられる時間は限られていますよね。
目的を決めることで今の自分はどこに焦点を当てるべきかが明確になります。
「選択と集中」がやりやすくなります。これ大事ですよ。
「選択と集中」です。2回言いました。
簡単に言うと、どこを重点的に鍛えるかを決めるということや!
効率が上がる
範囲を限定できたらその一点に集中できるようになります。
ドリブルの基礎と決めたらドリブルの基礎だけ徹底的にやればいいので、その分集中でき効率が上がります。
限られた時間の中で最大限効率を高めるために、目的を設定します。
一つに集中できるから効果が上がるね。
どれだけ進んでるかがわかる
先述しましたが、人間のモチベーションが最も高まるのは少しでも進んでる感を得られたときです。
目的が明確になると自分が今どの位置にいるかを確認しやすくなります。
そこに向かって少しでも進んでいたら、モチベーションが上がり、継続の活力になります。
目的がないと自分がどれほど進んでいるかもわからないです。
目的は紙に書いて見えるところに貼っておけばいいね。
目的までの道のりのどこに自分がいるのかを確認できるで。
自己認識が深まる
自分が鍛えたい部分の範囲を限定することにより、自分の強みや弱みがより理解できるようになります。
例えば、「ボールコントロールがチームで一番上手くなりたい」という目的を立てたら、まずはリフティングを一番にするなどその日やることが決まってきます。
リフティングに焦点を当てることにより、自分がいまどれだけできるのかが見えてきます。
リフティングにフォーカスしたときに、自分にとってリフティングは強みなのか弱みなのかがわかるということや。
達成感を得られる
目的に向かって日々のメニューをこなしていくことにより、小さな成功をたくさん積めます。
小さな成功は自信を生みます。自信が生まれるとますますサッカーに没頭していきます。
小さな成功の積み重ねで、大きな目的を達成した時は何にも代えがたい達成感を得られるでしょう。
次の目的に向かう大きな原動力になること間違いなしです。
自主練を自分からやらない理由
最後に子供がなぜ自主練をやらないかについて考えてみます。
これは実は簡単で
サッカーがそこまで好きじゃないから
です。
身も蓋もない結論だね。
子供は好きなことは熱中してやるからな。ボクもサッカーがある程度上手くなってからはほんまに毎日やっとったで。
子供は自分が楽しいと思ったこと、好きだと思ったことは自分からやります。何時間でも時間を忘れてやります。
小さいお子様でも公園に連れて行ったら、勝手に遊びだしますよね。そして、いくら親が「もう帰るよ!」と言っても、なかなか帰ろうとはしないはずです。
そうです。サッカーが好きになれば「練習しておいで」と言われなくても勝手にボールを持って外に出て行って練習をするようになるのです。
好きになるのには時間がかかる
子供がサッカーがやりたいと言ってサッカークラブに入った時点では、サッカーに興味があるだけで好きまではいっていません。
当たり前ですけど、まだ下手で何もできないうちから好きということはないんです。
少しずつ出来なかったことが出来るようになって、リフティングの回数も増えてきてやっと「なんか楽しいかも」と思うわけです。
楽しいと思えてきたらまた少しずつ練習して上手くなって、さらに楽しくなっていきます。
効率よく上手くなって早く楽しさを実感してもらうために、目的を立てるわけです。
自分で自主練の目的を設定できるようになったら、勝手に練習に行くようになります。
まとめ:目的を設定することでサッカーは劇的に上手くなる
今日は目的を持ってやることの大切さを解説しました。
自主練しないお子様が自分で練習するようになるたった一つの考え方は目的を持つことです。
目的を自分で設定して練習するようになると、やることが明確になってすぐに上手くなります。
上手くなるとサッカーが楽しくなり、小さな成功が積み重なることで自信もつきます。
そうするとますますサッカーが好きになり、どんどん練習したくなります。
こういう好循環を作って行けるのが、目的を立てることです。
パパさんママさんは一緒に目的を考えてあげてな!
目的を持つのはサッカーに効果的なだけではなく、生活の多くの部分に有効です。
ボクもこの考え方を覚えてから、人生が劇的に好転しています。
興味を持った方は目的を持つ考え方を、いろいろなことにお子様と一緒に取り入れてみて下さい。
サッカー、勉強、仕事なんでもオーケーです。
長くなったので今日はこの辺で終わります。
少しでもこの記事が役に立てたら嬉しいです。
ブログさいこ―
おしまい。