こんにちは!ちくです!
サッカー歴30年以上のベテランです。
今日はこんな本を読みました。
『俺しかいない』
タイトルからしてすごいですね(笑)。
ボクは今まで堂安選手といえば”ビッグマウス”みたいなイメージを持っていましたが、この本を読んでイメージががらっと変わりました。
堂安選手の本を読んで皆さんに伝えたいことは
逆境は気持ちで乗り越えられる
ということです。
堂安選手はつぎつぎと逆境を乗り越えて今の場所まで来ていますが、
自分は決してメンタルは強くない
と言います。
それでも逆境を乗り越えられるのは
負けん気の強さ、あきらめの悪さは誰にも負けない自信がある。
そして
一番大事なのは根性だ。
こう言っているんですね。
皆さんの嫌いな精神論がでてきました(笑)。
「根性はもう古い」とか「根性なんかカッコ悪い」と思っている人はぜひ最後まで読んでみてください。
このブログでもよく「根性の前に仕組みをつくりましょう」と言っています。
ですが、最終的には気持ちの強さ、つまり根性がものをいうときがくるんですね。
今日はこの本の最終章の堂安語録「唯一無二の思考」の中から7つ選んで紹介し、思考の活用法をボクから提案します。
今日の記事を読むと『気持ち』を強く持つことで逆境は乗り越えられることがわかります。
堂安選手の思考を学んで逆境を乗り越えましょう。
- 反骨心
- アンチ
- 逆境
- メンタル
- 努力
- 夢
- 唯一無二
では順番に見ていきましょう!
反骨心
「『あいつは終わったな』と思われたときからが自分の見せどころ。ギラギラしていないと思われたら、俺はサッカーをやめる」
『俺しかいない』堂安律より
どんな逆境に立たされようとも堂安選手の原動力になっているのは反骨心だといいます。
堂安選手のサッカーキャリアは決して順風満帆というわけではなく、周りには常に自分よりうまい人がいる環境に身を置いて、そこからはい上がってきました。
のし上がったと思ったらまた蹴落とされ、そしてまたはい上がることを繰り返してきたのです。
本人は挫折ばかりの人生だと言います。
挫折を感じるたびに「ふざけんな!」と自分の心に火をつけて、前だけをみて突き進んできました。
先述しましたが、堂安選手は
負けん気の強さ、あきらめの悪さは誰にも負けない自信がある。
そして
一番大事なのは根性だ。
と語っています。
何度も何度も根性で挫折を乗り越えていくたびに、堂安選手の中である変化が起きていきました。
根拠のない自信が⇒圧倒的な自信に変わってきた
この変化です。
堂安選手は壁を乗り越える経験を積み重ねることによって、揺るぎない自信を手にいれていったのです。
壁を何度も何度も越えていくことで圧倒的な自信が手にできるんや。みんなも壁を乗り越えて自信を手にいれたくないか?
最後は気持ち
ブログを読んでくれている方のお子様にも、壁にぶつかって苦しんでいる方がいると思います。
冷たく聞こえるかもしれませんが、最後は自分で乗り越えていかなくてはなりません。
本当の自信を手にいれるには、壁を何度も何度も自分の力で越えていくしかないのです。
その時にいちばん大切なのが『気持ち』なんですね。
堂安選手は「堂安律らしさとはなにか」と聞かれたら
気持ち
しかないと言っています。
『反骨心』、『根性』、『気持ち』精神論上等です(笑)。
最後には気持ちの強い人間が勝つのです。
すべて根性で乗り越えられるというつもりはないけど、『気持ち』で頑張れることも確かやで。
アンチ
「『俺を批判している人たちを全員、大ファンにさせてやる!』という強烈なモチベーションが、今日も俺を突き動かしている」
『俺しかいない』堂安律より
堂安選手は20歳で日本代表に選ばれ、注目度や知名度が一気に上がりました。
点を決めた時は称賛も受けましたが、結果が出なくなりだしてから強烈なバッシングを受けました。
本人は当時を振り返り「日本代表の中で自分が圧倒的に嫌われていた」と言います。
こういう時でも堂安選手は自分にベクトルを向けます。
「批判を受けるのは、大きな期待に応えることができなかった俺の責任だ」
かっこいいですよね。
人のせいにしたり、ふてくされるのは簡単ですが、さらなる成長をとげるためには自分の中に原因を探さなくてはなりません。
堂安選手は自分をかえりみて、自分に腹を立てて、批判をエネルギーに変えて努力を重ねていきます。
それでも日本代表で結果が出せず、次第に出番がなくなったときに周囲での雑音も消えていきました。
関心を持たれないことでプレーはしやすくなりましたが、誰にも興味を持たれないことがプロとしては一番つらいことを身をもって感じました。
ここでポイントは
無関心がいちばんこわい
ということです。
「言われるうちが花」とも言います。
批判は期待の裏返しで、自分を見てくれている証拠です。
堂安選手の性格上、アンチの批判が自分を奮い立たせてくれる材料になります。
堂安選手は「アンチを全員、自分の大ファンにさせてやる」という強烈なモチベーションで今日も進んでいます。
批判は確かに辛いけど、なんの関心も持たれへんことがいちばん辛いんやな。批判をエネルギーにかえられるようになったら立派なもんや。
批判されたときの対処
皆さんもサッカーをやっていると自分のことを批判されることがありますよね。
監督であれ、チームメートであれ批判されるととても辛いです。
ですが、堂安選手と同じようにベクトルは自分に向けて、まずは真摯に受け止めましょう。
どんな理不尽なことを言われたとしても、「自分には全く非はない」と思ってしまうと成長がないからです。
悔しい気持ちをばねにして、練習を積み重ねればすぐに周りはなにも言わなくなります。
周りの声はプレーで黙らせよう!
これですね。
批判もモチベーションにして練習できればきっとめちゃくちゃうまくなれます。
ほんまの話、言ってもしょうがない選手はなにも言わへんで。改善ができると思うから言うわけやな。
逆境
「どんな状況であれ、敵は相手じゃなくて自分。これまでの努力を疑ってしまうのは自分を全否定するのと一緒。どれだけ自分で自分を信じ続けられるか」
『俺しかいない』堂安律より
堂安選手はオランダの名門PSVへ移籍した1年目、周りはうまい選手ばかりで試合に使ってもらえなくなりました。
ケガ以外で試合に出られないのは初めての経験だったそうです。
サッカー選手として試合に出られないのは、かなり苦しいことです。
次第に自分らしいプレーがどんなものかわからなくなっていきました。
ですが、逆境こそ自分が大きく化けるチャンスだと信じていました。
ここで堂安選手は格下のブンデスリーガのチームへレンタル移籍しています。
新しいチームで中心選手として結果を積み重ねていくことで、自分のプレーを取り戻していきました。
堂安選手は常に「誰よりも努力している」という強い自信を持っています。
それでも、いくら努力を続けていても、結果がでないと「今まで自分がやってきたことは間違っていたんちゃうか」と思ってしまいます。
そういう『弱い気持ち』が出てくるんですね。
ここで大事なのは
自分が自分をいちばん信じること
です。
「どんな状況でも相手は敵ではなく自分だ」と堂安選手は言っています。
自分自身をとことん信じて、相手ではなく自分に打ち勝つことで逆境を乗り越えることができます。
無理やりにでも自分を信じることやな。それを裏付けるのが「誰よりも努力してる」という自負なんや。
自分を信じると決める
堂安選手ほどの強い気持ちをもった人でも、結果がでないときは自分のやってきたことを疑ってしまいそうになります。
自分が弱いと思っている人はすぐに自分を疑ってしまうでしょう。
ですが、できる努力を精一杯やったらあとは自分を信じるしかないんですね。
- 誰よりも努力をする
- あとは自分のやったことを信じると決める
シンプルですよね。
最終的には自分には強い『気持ち』があるんだと、自分に打ち勝つことを決めてしまいましょう。
自分のことを最後まで信じられるのは自分しかいないもんね。
メンタル
「最初から恐れず立ち向かえる人はいないし、恐れを抱かないことが心の強さだとは思わない。それでも逃げずに自分の弱さと向き合って乗り越える。それこそが、心の強さだ」
『俺しかいない』堂安律より
ここまで、さんざん堂安選手の気持ちの強さについて話してきました。
冒頭でも書きましたが、さぞメンタルも強いと思っていた堂安選手は意外なことを言っています。
堂安選手は自分のことを
俺は弱い
こう言っているんですね。
そして、
- 心配性で現実主義
- 人一倍、悩むことが多い
- 不安でビビることもある
- 心のなかでは、弱い自分と葛藤している
と考えているそうです。
普段の堂安選手のイメージからはかなり遠い言葉が並んでいます。
堂安選手は自分の弱さを認めているんですね。
ここでポイントは
ネガティブに落ち込むのではなく、ポジティブに悩む
です。
「全然ダメだ」「どうしようもない」とネガティブに落ち込んでいても何も変わりません。
そうではなく、弱さを受け入れた上で「どうすればもっと良くなるか」「どうしたらもっとうまくなるか」を悩んで悩んで悩み抜きます。
堂安選手は自分の弱さを知っていることが強みかもしれないと言います。
恐怖は感じてしまうもの。それ自体は悪くありません。
逃げずに乗り越えればいいのです。
自分の弱さから目をそらしてたら強くなられへん。自分が弱いことを認めてからがスタートや。
メンタルを強くするには
自分のことを「メンタルが弱い」と思い込んで、なかなか一歩を踏み出せない人も多いですよね。
周りの人はみんな自分より強く見えるかもしれません。
でも、堂安選手ですら恐怖を感じているように、どんなに強く見えている人でも恐れを感じています。
弱いことは決して悪いことではありません。
弱い自分から目を背けて、逃げてしまうから成長できないだけです。
乗り越えるステップとしては
- 自分の弱さを認める
- 目の前の課題を直視する
- どうやって乗り越えるか悩み抜く
- 一歩を踏み出してみる
こういう順番ですね。
堂安選手は
「後に引けない状況で、弱い自分が少しずつ強くなっていく。地面にはいつくばってでも夢を追いかけ、立ち上がっていく。それが俺の好きな生き様だ。」
『俺しかいない』堂安律より
こう言っています。
今は弱くても、少しずつでも強くなればいいんです。
諦めずに進んでいきましょう。
ボクも周りはみんな自分より強くて怖さなんか感じてないと思っていたよ。でも恐怖は誰でも感じているんだね。
努力
「努力すれば必ずなにかが叶うとは思わないけど、努力をしてないヤツにそういうチャンスは絶対にめぐってこない。不安を解消するには、とにかく練習。ピッチに立つ前に『やれることは全部やった』と言い切れるだけの練習を毎日やっていくしかない」
『俺しかいない』堂安律より
「練習はウソをつかない」よく聞く言葉だと思います。
堂安選手自身、昔はきれいごとだと思っていたそうです。
ですが、カタールのワールドカップで上げた2得点は「練習はウソをつかない」という言葉を、自分自身に証明するものでした。
努力のこわいところは
努力したからと言って
- 必ず結果が出るとは限らない
- いつ結果が出るかわからない
ことです。
「練習はウソをつかない」と思っていても、明日結果がでるのか10年後にでるのかはわかりません。
なかなか結果が出ないから「これであっているのか」と自分を疑ってしまいます。
夢を叶えるためにはこれだけやればいいという教科書もありません。
ただ、一つだけはっきりしていることがあります。
努力をしないと夢が叶うこともない
これですね。
夢を叶えるには、結果がでなくて不安になっても自分を信じて続けるしかないんですね。
自分を信じ続けるには、努力して結果を出す経験を積み重ねるしかありません。
堂安選手には『チャンピオンズリーグ優勝』という大きな夢があります。
この夢を叶えるまで努力をやめることはないでしょう。
「練習はウソをつかない」と知っているからです。
堂安選手は言います。
「時間をかけても結果が出ないことがあるかもしれないが、自分が自分をいちばん信じているからもう迷うことはなない」
と。
堂安選手はほんとうに叶えたい夢があるからこれからも努力を積み重ねていきます。
出るかもわからん結果を自分を信じてどれだけ追いかけられるかどうかや。これも『気持ち』のなせるわざやな。
努力を継続するには
努力を継続するのは難しいです。
「いくら努力してもなかなか結果が出ない」と心が折れそうになっている人もいるでしょう。
不安になることもあると思います。
ですが、不安を解消するには練習するしかないんですね。
努力を継続するポイントは
- 夢を叶えると決める
- 自分を信じて努力する
- 少しずつでも努力の結果を出す
ここでも『気持ち』が大事になります。
結局のところ、自分は「これだけやった。やれることはやったんだ。」と言い切れるだけの練習を毎日やっていくしかありません。
それでも、結果がでないということもあると思います。
ですが、努力したことがすべてムダになるかと言うとそうではありません。
サッカーをやめて社会にでたときに「自分はあれだけできたんだ」という経験があると、その後のふんばりが全く違ったものになります。
ですので、自分を信じて努力を続けましょう。
流した汗は自分を裏切りません(笑)。
逆に言うと結果が出るまで努力すればいいってことやな。それが努力や!違う?(笑)
夢
「夢は持たなきゃいけないけど、見すぎちゃダメ。夢しか見ていないヤツは足をすくわれる。今を積み重ねられないヤツに、未来なんてあるわけがない」
『俺しかいない』堂安律より
堂安選手は常に大きな夢を持ち、夢を持つ大切さを語っています。
その一方で、「先のことばかり、未来のことばかり考えて今がおろそかになるとよくない」と自身の経験から話します。
先述しましたが、オランダの名門PSV1年目は、本来のプレーを見失って試合に出られなくなってしまいます。
そこで、12年ぶりに1部に上がったばかりのドイツの小さなクラブ、ビーレフェルトにレンタル移籍することを決意します。
「これでダメならセンスがなかったってことやからしょうがない。どうせなら楽しんでやろう。」と腹をくくりました。
腹をくくって覚悟を決めてからは怖いものはなくなり、今だけに集中することができるようになったそうです。
そうして、ビーレフェルトで一気にギアが上がって花を咲かすことができました。
この経験が
夢を見るのは大切だが、足元を見て今に集中することも大切
という教訓になっています。
夢を叶えている人は必ず一日一日を大切に積み重ねているんや。
夢は見るだけでは叶わない
大きな夢を見ることは大切ですが、毎日の積み重ねがないとそこにたどり着くことはありません。
堂安選手も以前は、未来のことばかり、先のことばかり考えていたそうです。
ですが、夢しか見ていないと足元をすくわれてしまいます。
未来をしっかりと見据えつつ、今自分ができることに集中する。
そういうバランス感が大切です。
唯一無二
「成長するための近道なら、プライドをへし折られても全然かまわない。『このくらいでいいか』と環境に慣れるだけは、死んでもごめんだ」
『俺しかいない』堂安律より
堂安選手が「好きな言葉はなに」と聞かれて必ず答えるのが『唯一無二』です。
小学生の頃、恩師に
「試合になったらピッチのなかで自分がいちばんうまいと思ってプレーし、練習ではいちばんヘタクソやと思ってプレーしろ」
と繰り返し言われ、今でもこの教えを実践しています。
「ピッチの中でいちばん輝いている選手でいたい」常にこの意識をもってプレーしているそうです。
そして、エンターテイナーとして
堂安律じゃないと成り立たないかどうか
これをいつも考えています。
ここでポイントは
自分が唯一無二の存在だと信じること
です。
実際に自分が唯一無二の存在であるかどうかは、関係がありません。
プロサッカー選手として、ひとりのエンターテイナーとして自分は誰よりも輝いていると思っていることが大切です。
堂安選手の魅力として、独特なキャラクターとプレースタイルがあります。
それは常日頃から自分は特別な存在だと思っているところからきています。
最後に堂安選手の言葉を紹介します。
俺はこれからもサッカー選手として、ひとりの人間として、俺にしかできないプレーや言動で魅せ続け、夢を追いかけているすべての人たちの心を突き動かしていきたい。
俺しかいないー。それが堂安律の生き様だ。
『俺しかいない』堂安律より
この言葉は正直しびれました。
堂安選手が常に唯一無二であり続けることで、夢を見るすべての人への刺激になっていきたいという決意が感じられます。
サッカー選手は良くも悪くも多くの人に影響を与える仕事です。
その責任をしっかりと認識している言葉ですね。
”ビッグマウス”としか思っていなかった堂安選手のことがこの本を読んで好きになりました(笑)。
試合では自信を持ってプレーして、練習では謙虚にひたむきに練習しろっていうことやな!
唯一無二になること
堂安選手の強い気持ちの話を聞いて、自分には堂安選手みたいになれないと思った人もいるかもしれません。
ですが、堂安選手のようになる必要はまったくないです。
自分らしく生きてきたから堂安選手は唯一無二の存在なんですね。
実は皆さんもすでに唯一無二の存在です。
自分らしく、自分を信じて生きていけばいいだけです。
サッカーをやっている人は
「試合になったらピッチのなかで自分がいちばんうまいと思ってプレーし、練習ではいちばんヘタクソやと思ってプレーしろ」
これを実践していきましょう。
これだけでこの先大きな違いが出ることは間違いなしです。
なかなか自分を唯一無二の存在とは考えられんけどな。でも思うことは自由やし、思っていたら独特で魅力的な人間になっていくで。
まとめ:強い気持ちで逆境を乗り越えよう
今日は堂安律選手の本を紹介してきました。
堂安選手の「唯一無二の思考」から7つ選んで解説しております。
- 反骨心
- アンチ
- 逆境
- メンタル
- 努力
- 夢
- 唯一無二
こちらの7つです。
「堂安律と言えば『気持ち』」と本人が言うほど気持ちの強い選手です。
ですが、決してもともとのメンタルが強いわけではないことがわかりました。
むしろ、堂安選手自身は「自分は弱い」と言っています。
それでも、あきらめの悪さと、負けん気の強さで逆境に立ち向かい乗り越えてきました。
皆さんは『根性』と言われると抵抗があるかもしれません。
でも、最後は気持ちの強さと根性がものをいうことがあると、堂安選手は示してくれています。
『努力』、『根性』、『気持ち』精神論上等でこれから現れるであろうたくさんの壁を乗り越えていきましょう(笑)。
もし、くじけそうになったら堂安選手のことを思い出してください。
きっとまた挑戦する気持ちがわきたってくることでしょう。
以上、長くなりましたので今日はこの辺で終わります。
少しでも皆様のサッカーライフが充実して、サッカーを好きになってくれたら嬉しいです。
サッカーさいこー
ブログさいこー
おしまい。