こんにちは!ちくです!
サッカー歴30年以上の大ベテランです!
今日は長年サッカーに関わってきたボクが、小学校の低学年にもっとも大事なことはなんなのかについて解説していきます。
- 小学校の低学年のうちにやっておくべきことってあるんじゃないの?
- 小さいときの練習である程度、決まるって聞いたけど?
- 最初のチームはどういうチームを選んだらいいの?
こんな悩みを抱える親御さんは多いんじゃないでしょうか。
小学校の低学年は最初に真剣にサッカーに関わっていくとても大事な時期です。
この時期に失敗してしまうとサッカーが嫌いになり、サッカーから離れてしまうことになりかねません。
ですが、大丈夫です。
今日の記事を読むと
- 小学校の低学年でいちばん大事なこと
- 親としてできること
- 逆に親がやってはいけないこと
- 低学年を教える指導者にとって大事なこと
- 小学校の低学年の練習メニュー
これらがすべてわかります。
最近はボクの子どももサッカーチームに入る時期が近づいてきているので、少年サッカーに関してめちゃくちゃ調べています(笑)。
いろんな選手の本を読んだり、育成に関する本を読んだりする中で結論がでてきました。
今日はボクの経験も踏まえて「小学生の低学年には何が大事なのか」を優しく丁寧に説明していきます。
それでは始めましょう!
やっぱり低学年は大事な時期なの?
まだサッカーに出会って間もない時期やからな。最初の印象が悪ければ嫌になってしまうこともあるで。
低学年がうまくなるのに必要なたったひとつの大事なこと
もったいぶってもしょうがないので、さっそく結論からいきます。
低学年に大事なたったひとつのことは
サッカーを楽しむこと
です。
「これだけ?」「そんなことでうまくなれるのかよ!」と拍子抜けした人もいるかもしれませんが、これが本当にめちゃくちゃ大事です。
なぜなら、子どもは楽しいから意欲的にやるようになります。
意欲的にやるようになるとうまくなります。
うまくなるともっと楽しくなって、さらにどんどんやるようになります。
こういう好循環ができると勝手にうまくなっていくわけです。
サッカーが楽しい⇒練習する⇒うまくなる⇒もっと楽しくなる⇒さらに練習する⇒さらにうまくなる
このようなサイクルが回っていきます。
ですので、サッカーにおいて
楽しい=うまくなる
が成立します。
例えば、
テレビゲームに夢中になっている子どもは、ほっといたら何時間でもやりますよね。
こちらがやめさせるのが難しいぐらいです(^^;
そして短期間でめちゃくちゃうまくなっています。
「最初はお父さんと競争ね」なんて言いながら始めたのに、お父さんはあっという間についていけなくなります。
これと一緒です。
ですので、低学年の子どもに大事なことは
いかにサッカーを、めいいっぱい楽しいと感じさせられるか
これにかかってきます。
楽しむのが大事なのはわかったけど、どうやったら子どもが楽しんでくれるかわからないよ。
子どもにどうやったらサッカーを楽しませることができるかをこれから解説していくで。
ここからが、親や指導者の腕の見せどころやな!
次の項目からは、子どもがサッカーを楽しんで、大好きになるために
- 親にできること
- 親がやってはいけないこと
- 低学年を教える指導者に大事なこと
- 楽しい練習メニュー
- ゴールデンエイジの考え方
について解説していきます。
低学年がサッカーを楽しむために親ができること
それでは、子どもがサッカーを好きになっていくために親ができることを考えていきましょう。
親ができることはそんなに多くはありませんが、ボクからの提案は
- 良いチームを探す
- サッカー以外のスポーツもやらせる
- 一緒に公園などでたくさん遊ぶ
です。
順番に見ていきましょう。
①良いチームを探す
すでにチームに所属している場合は、この項目は飛ばしてもらって大丈夫です。
お子様が今のチームで
サッカーを楽しんでできているか
だけに注目してあげましょう。
もし、楽しくないという言葉がでたときは、じっくりと話を聞いたうえで、移籍も視野に入れて考えるのがいいと思います。
移籍に関してはセンシティブな問題なので、お子様の意見をしっかりと確認して決めるのがいいです。
移籍を考えるうえで以下の『良いチームを探す』を参考にしてください。
ここから本題に入ります。
最初に所属するチームは大事やからな。サッカーを楽しませてくれて、好きになる雰囲気がいいで。
低学年から真剣にサッカーをやるために、チームに所属しようと考える人が増えますよね。
親ができることは良いチームの基準をしっかりと持って、子どもと一緒にチームの見学に行き、チーム選びのサポートをすることです。
それでは「良いチーム」とはどんなチームなのか考えていきましょう。
ボクが考える良いチームのポイントは
- 楽しい雰囲気(笑顔がある)
- 勝ちにこだわらない
- 全員が試合に出ている
- いろんなポジションを経験できる(ポジションを固定しない)
- 対人の練習が多い
これらを多く満たしているチームです。
すべてを満たしているチームは少ないかもしれないですが、多く満たしているチームを探していきます。
楽しい雰囲気(笑顔がある)
これはチーム見学に行けばすぐにわかると思います。
先に入っている子どもたちが楽しそうにしているかをしっかりと見ましょう。
練習している子どもに休憩中に聞いてみるのもいいかもしれません。
子どもたちが「楽しそうにしているか」「伸び伸びプレーしているか」が大事なポイントになります。
逆に、試合中などに周りの大人がきつい言葉で指示をしていたり、あれこれ言い過ぎているチームは要注意です。
笑顔が多いチームがいいっていうのはわかるよね。
厳しい指導を求める人もおるのはわかるけど、まずは楽しいのが重要や。
サッカーの楽しさを知った上で、強いチームに移籍するのは良いことやで。
勝ちにこだわらない
「サッカーなんだから勝ちにこだわった方がいいでしょ」と思われるかもしれませんが、指導者や大人が目先の勝ちにこだわりすぎるとろくなことがありません。
理由は
- うまい選手ばかり起用しようとする
- 勝つためにポジションを固定してしまう
- 目的が選手の育成から勝利にかわる
知らず知らずのうちに上のようなチームになるからです。
チームの監督、コーチ陣が勝利にこだわりすぎていないかを確認しましょう。
これは監督、コーチ陣の話を聞けばわかります。
やたら勝利数ばかり自慢してくるようなら要注意です。
どういう方針で育成しているかは必ず確認しましょう。
雰囲気がピリピリしているチームは勝ちにこだわりすぎている場合が多いです。
全員が試合に出ている
普段の練習中の試合だけでなく、大会などの試合でも全員が出場しているかは確認しましょう。
サッカーは
試合に出ないとうまくなりません。うまくならないと楽しくなりにくいです。
これは非常に大事なポイントです。
ですので、必ず全員が試合に出られるチームを選びましょう。
いろんなポジションを経験できる
小学生のうちはポジションを固定せずに、いろんなポジションを試せる環境が好ましいです。
たまに一人の選手にキーパーを押し付けるというようなチームもあります。
ボクが小学生のころは一人の子にキーパーを押し付けていました。
それでサッカーをやめてしまった友達もいます。
ポジションはどういう考えで決めているのかは必ず確認しましょう。
三笘選手も本の中で、「自分の武器を見つけるためにたくさんのポジションを経験するのがいい」と書いています。
ポジションは固定せずに順番でいろんなところをやらせてくれるのがいいな。
対人の練習が多い
「試合形式の練習」や2対2、3対3などの「対人の練習」が多い方がいいです。
理由はサッカーは一人でやるスポーツではないからです。
基礎も必要ですが、特に小学生のうちは子どもが飽きにくい「試合形式の練習」や「対人の練習」が多いかどうかは確認したいところです。
先ほども言いましたが、サッカーは
試合に出ないとうまくなりません。
まとめると
- 楽しい雰囲気(笑顔がある)
- 勝ちにこだわらない
- 全員が試合に出ている
- いろんなポジションを経験できる(ポジションを固定しない)
- 対人の練習が多い
ですね。
これらをチェックしてよさそうなところをお子様と話してチームを選びましょう。
ここで重要なことは
最終的にチームを決めるのは子どもにまかせる
ことです。
「そんな大事なことを子どもに任せていいの?」と思うかもしれませんが、
理由は2つあります。
- 子どもは自分の感覚で『合う、合わない』を敏感に感じ取っている
- 自分で決めないと、うまくいかないときに親のせいにしてしまう
この2つです。
子どもの感覚を信じた方が正解のことが多いです。
そして、子どもが「ここがいい」と言う意見を無視して親が決めた場合、合わなかったときに親のせいしたくなります。
チームに行くのは子どもなので、決めるのは子どもに任せましょう。
「良いチームのポイント」をお子様にしっかり伝えた上で決めてもらいましょう。
親は子どもが「もっと強いチームに行きたい」と言い出しても大丈夫なように情報を集めておくのが大事やな。
②サッカー以外のスポーツもやらせる
「サッカーを楽しくするのに何でサッカー以外をやらせるの?」と思うかもしれませんが、小さい頃からひとつの競技に絞るより複数のスポーツをやるほうがいいです。
理由は
- 成功しているアスリートは複数のスポーツを経験している
- 運動の基盤ができてサッカーの上達も早くなる
です。
スポーツの世界では子どものころから英才教育を受けて、ひとつのスポーツを極めた人が取りざたされる風潮があります。
- タイガー・ウッズ…ゴルフ
- 羽生結弦…フィギュアスケート
- 福原愛…卓球
などなどです。
ひとつのことを極めるのはとてもかっこいいですし、上の人たちにはやはり憧れます。
ですが、実は
世界レベルのアスリートほど、10代のうちに複数のスポーツに時間を使い、ひとつの種目に狙いを定めるのが遅かったのです。
運の方程式:鈴木祐
という研究結果があります。
サッカーの本を読んでいても、成功している選手が小さい頃からサッカーをやってるのは間違いないですが、子どものころは他のスポーツもやっていることが多いです。
例えば
- ジネディーヌ・ジダン…柔道
- 中村俊輔…体操クラブ
- 三笘薫…水泳
- マイケル・ジョーダン…バスケットボール・野球
などですね。
子どものころに他の種目をやっていることで、運動の基盤ができます。
単純に運動神経がよくなるんですね。
もともと何かしら運動をしていて、運動することに慣れていて、運動神経がいい方がサッカーの上達も早いです。
中村俊輔選手も三笘薫選手も「今思えば他の競技(体操クラブ・水泳)がサッカーにプラスになった」と語っています。
先述していますが、
上達が早い方がサッカーが楽しくなるのも早くなります
ですので、余裕がある人は他のスポーツもやることをおすすめします。
サッカー以外もやるほうがいいんだね。
いろんなことをやってる方が運動の楽しさもわかるし、運動が得意になるやろ。
③一緒に公園などでたくさん遊ぶ
上記のように新しく習い事を始めなくても一緒に公園など外で遊ぶことで、運動神経は育まれます。
そのとき、もちろんサッカーボールも持っていって一緒に遊べばいいですが、サッカーだけにこだわる必要はありません。
ここで重要なことは
外で遊ぶことを楽しむ
ことです。
低学年の子どもは好奇心がいろいろなものに向く時期ですので、同じことをやるよりもいろいろなことをやった方がいいです。
ひとつのことに集中できなくても集中力がないわけではなく、好奇心がありすぎるだけなようです。
公園での遊び方
- かけっこ
- 鬼ごっこ
- 遊具を使って遊ぶ
- ボールを使って遊ぶ
- キャッチボールをする
- 木登りをする
- 夏はプールや海で遊ぶ
- 砂場で遊ぶ
- サッカー
- バスケットボール
- バドミントン
などなんでもいいですね。
とにかく楽しんじゃってください。
子どもの好奇心のおもむくままにいろいろやるのがいいと思います。
外での遊びを極めている子は運動神経がいいです。
低学年のうちは「遊んでおいで」ではなく、一緒に遊んであげましょう!
ボクらの時代は真っ黒に日焼けして外で遊んでる子はたいがい運動神経がよかったで。
親が低学年の子どもにやりがちだけどやってはいけないこと
上の項目ではやったほうがいいことを紹介しましたが、ここでは親がやってはいけないことを紹介していきます。
以下をやってしまうとサッカーが楽しくなくなる可能性があります。
- 他人と比較する
- ご褒美を与える
- 強制する
- 教えたがる
- 自分の夢を託す
順番に見ていきましょう。
①他人と比較する
これはわかりやすいと思います。
子ども本人が「あいつはライバルだ」と負けず嫌いを発揮することは良いことです。
ですが、親があれこれ言うのはやめたほうがいいです。
- 「あの子は上手いのにね…」
- 「あの子はたくさん自主練してるらしいよ」
練習しない子を見ると、どうしても言いたくなりますが、ここはぐっとこらえましょう(笑)。
ついつい他人の子と比較したくなるけどな。比較してもモチベーションが下がるだけや。
②ご褒美を与える
これもやってしまいがちですよね。
うちの子も「スイミングのテストに合格したら欲しいものを買ってもらえる」と言われていることを、この前知ってびっくりしています(^^;
ご褒美自体がすべて悪いとは言いませんが、やはり悪い面もあります。
ご褒美をもらうことが目的になってしまう
これですね。
本来、スポーツは楽しいものであり、「得点を入れる喜び」や「上手くできた喜び」があるはずです。
「点を入れたらおもちゃ買ってあげる」などと言っていると、点を入れて嬉しいのか、おもちゃが嬉しいのかわからなくなってしまいます。
大袈裟かもしれませんが、おもちゃがもらえなくなると頑張らないという事態になりかねないので、頻繁にするのはやめた方がいいでしょう。
確かにご褒美もらえるから頑張るだと、サッカーが好きでやってる感じがしないね。
③強制する
これもわかりやすいと思います。
「練習しなさい」などの言葉がけの他にも
- 毎日、自主練をさせる
- 毎朝、ランニングさせる
など親主導で勝手に決めて強制的にやらせることです。
人は基本的に他人に強要されることを拒みます。
自分に置き換えたらわかることなのに、自分の子どもになると見えなくなってしまうことが多いです。
皆さんも親に
親「勉強しなさい!」
と言われたら
あなた「今しようと思ってたのに言うんだもんなー。言われたからもうやらない」
と言っていたんじゃないでしょうか(笑)。
ボクの知り合いの話ですが、親主導で子どもと毎日自主練をすると約束して、無理やり朝の公園に連れ出していたそうです。
ほどなく、子どもは練習に行かなくなり、サッカーをやめてしまいました。
強制するのではなく自主性を重んじるのがいいですね。
④教えたがる
これは親がサッカーをやっていた場合に多く見られることです。
ボクも当てはまっています。
子どもがサッカーをやったら教えたくなるのはよーーーーーくわかります。
痛いほどよくわかります(笑)。
ですが、親が「ああしろ」「こうしろ」と言うことはしない方がいいです。
これには2つ理由があります。
- あれこれ言われると嫌になる
- 自分で考えることをしなくなる
上の項目の「強制」と同じで、あれやこれや言ったり、いきなり親がリフティングがうまいところを見せつけても子どもは嫌になるだけです。
そしてサッカー経験者の親は、子供に自分で考える余白を残さず、すべて教え込もうとしてしまいがちです。
英才教育で成功している人もいますが、少数派です。
教えるのは子どもが求めてきたときなど、ほどほどにしましょう。
教えたくなる気持ちはわかるけど、ボクは子どもにサッカーを教えるのはあきらめたわ。
⑤自分の夢を託す
「この子は才能があるから、俺がかなえられなかった夢をかなえてくれそうだ。」
これもやってしまいがちですが、絶対だめですよ(笑)。
子どもにとっては迷惑以外のなにものでもありません(^^;。
サッカーがうまい子の親が持つ特徴について詳しく解説した記事はこちらです▼
低学年を教える指導者にとって大事なこと
ここではボクが低学年を教える指導者にとって大事だと思うことを書きます。
大前提として、指導者にとってもいちばん大事なことは
子どもにサッカーを楽しませること
です。
そして、基本的には親が良いチームに求める条件と同じです。
- 楽しい雰囲気(笑顔がある)
- 勝ちにこだわらない
- 全員が試合に出ている
- いろんなポジションを経験できる(ポジションを固定しない)
- 対人の練習が多い
こういうチームをつくれる指導者はいいですね。
上記を踏まえた上で低学年を教える指導者にとって大事なことは
- 体を動かすのは楽しいと感じてもらうこと
- 心地よい雰囲気と環境を整えること
です。
子どもの「楽しい」は「心地よい」に関連づけられることが多いからです。
例えば、他のことが気になってサッカーの練習をしない子がいるなら、別にサッカーをしなくてもいいと思います。
それよりもその子の「見てる景色」を一緒に見て、みんなで一緒に遊んでみる。
そうすることで、だんだんと自分の居場所が見つかって、「ここに来る」ことが楽しくなってきます。
安心して居れる場所が見つかったら、徐々にサッカーを好きになっていくかもしれません。
広い心で接していくのが低学年の指導者にとって大切なことだと思います。
ここでポイントは
サッカーに夢中になるタイミングは人によって違う
これですね。
そのタイミングは
- 試合で点を入れた瞬間
- ドリブルで相手を抜くことができた瞬間
- 大会で優勝した瞬間
かもしれません。
いろんな瞬間があると思います。
指導者は夢中になる瞬間をたくさんつくっていきたいですね。
低学年が楽しめる具体的な練習メニュー
それでは低学年がサッカーが楽しくなる練習メニューを見ていきましょう。
基本的に子どもが自分で「頭を使って考える」、「判断ができる」メニューがいいです。
競争はよくないという風潮がありますが、子どもたちにはどんどん競争させたらいいと思っています。
サッカーとは勝ち負けのあるスポーツです。
負けず嫌いが成長の原動力になることもあるし、負けることを覚えるのも大切です。
子どもたちはしっかりと勝ち負けにこだわればいいです。
ですが、先述したように大人が勝ちにこだわりすぎるのはやめましょう。
それでは練習の一例ではありますが、紹介していきます。
今回、紹介するのは以下の5つです。
- 4人組になってグループ鬼ごっこ
- ドリブル競争
- 2対1ボールキープ
- ボールキープチャンピオン
- 4ゴールゲーム
順番に詳しく解説します。
4人組になってグループ鬼ごっこ
4人組のグループをつくり、1グループを鬼にしての鬼ごっこです。
このトレーニングはボールを使いません。
鬼ごっこを始める前や途中にチームで作戦を考える時間を設けましょう。
どうすればうまくいくのか考える練習になります。
手順
- 4人組グループをつくる
- 1組、鬼を決める
- 4人組グループは手をつないだまま移動する
- 手をつないだまま鬼ごっこをする
- 捕まったら鬼を交代する
鬼のグループの両端の子にビブスをつけてタッチしたら、タッチされたグループにビブスを渡すようにしましょう。
ドリブル競争
コーンかマーカーをひとつ置いて、2人でドリブルしてコーンorマーカーを回って戻ってくる競争をします。
手順
- スタートを決める
- コーンかマーカーをひとつ置く(距離は子どもに決めてもらう)
- 2人でドリブルしてコーンを回って帰ってくる
- 勝った人どうし、負けた人どうしで2回戦、3回戦…
まずは1対1でやって3人や4人に人数を増やしてもいいです。
コーンまでの距離は子どもたちに決めてもらいましょう。
ひとつのコーンを回るので、お互いの距離が近づき駆け引きが生まれます。
2対1ボールキープ
2人でひとつのボールを1人の相手に取られないようにキープする練習です。
エリアは決めずにグラウンドのどこまでも行けるように設定しましょう。
手順
- 2人がボールをキープする
- 1人がボールを奪いにいく
- ボールを奪われた人が交代して奪う人へ
エリアをつくらないとどこまでも行く子もいるでしょうが、サッカーの自由さを感じられるように、制限はつくらないようにしましょう。
よく4対1や4対2でのボールキープをやると思いますが、動きが出にくいです。
2対1は動きながらじゃないとうまくキープできないので、より実践に近い動きになります。
ボールキープチャンピオン
センターサークルのような大きな円の中に、数人がひとり一つずつボールを持って入ります。
自分のボールをキープしつつ、周りにいる人のボールをサークルから出していきます。
ボールが出たら負けで、最後まで残った人が優勝です。
手順
- サークルを描く
- ひとり一つずつボールを持ってサークルに入る
- 自分のボールをキープしながら周囲の人のボールを蹴りだす
- 最後まで残ったら優勝
このトレーニングでは、自分のボールを守りながら相手のボールを出していかなくてはならないので、かなりたくさんの判断を求められます。
2人組、3人組のチームをつくって対戦するのも楽しいと思います。
4ゴールゲーム
文字通り、ゴールラインに2つずつのゴールをつくって、どちらに入れてもいい試合形式のトレーニングです。
4対4を基本にして人数を調整するのがいいでしょう。
手順
- ゴールを2つずつ向かい合わせにつくる
- 4人組をつくり4対4の試合をする
全員がゲームに参加できるように人数とコートの大きさを調節していきましょう。
どちらに入れてもいいことで、「空いてるのはどこなのか」を確認する認知能力が育まれます。
メニューは人数を変えてみたり、チームでいろんなアレンジを考えるといいわ。子どもたちに考えさせるのもいいで。
子どもの運動機能が発達する時期、ゴールデンエイジの考え方
最後に運動の「ゴールデンエイジ」について簡単に解説しておきます。
親御さんの中には「サッカーは出来るだけ早く始めないと手遅れになる」という話を聞いたことがある人もいるかもしれません。
これは運動の「ゴールデンエイジ」の概念から来ていると思われます。
先に答えを言うと
サッカーはゴールデンエイジまでに始めるのが好ましい
ということになります。
※ゴールデンエイジに始めていなくてもプロで活躍した選手もいます。アルゼンチン代表でゴールを量産したレジェンド、ガブリエル・バティストゥータは高校からサッカーを始めたそうです。あくまで、可能性の問題です。
それでは
- ゴールデンエイジとは何か?
- ゴールデンエイジの概念における低学年の役割とは?
を順番に見ていきましょう。
ゴールデンエイジとは何か?
ゴールデンエイジとは簡単に言うと
「さまざまな神経回路の発達」「脳の柔軟性」「筋力や骨格の発達」が絶妙にバランスよくかみ合って「あらゆる動作をきわめて短期間で覚えることができる」時期
こんな風に言える、9~12歳の一生に一度おとずれる素晴らしい時期なんですね。
そして張り巡らされた神経経路は消えにくいので、この時期に習得した技術は忘れにくい性質をもちます。
「自転車の乗り方」を大人になって自転車に乗らなくなっても忘れないのはこのためです。
ゴールデンエイジの概念は
- プレゴールデンエイジ(5~8歳) いろいろなものに興味を持つ時期
- ゴールデンエイジ(9~12歳) いろんな物事を即座に吸収する時期
- ポストゴールデンエイジ(13~15歳) 骨格が急激に発達する時期
※年齢に関しては個人差があるので、資料によって微妙に変わります。
このようにサッカーにおける「ゴールデンエイジ」は9~12歳と言えます。
ゴールデンエイジにボールコントロールなどの忘れたくない技術をたくさん身につけたいわけです。
ゴールデンエイジの概念における低学年の役割とは?
低学年は「ゴールデンエイジ」に入る前の段階、「プレゴールデンエイジ」に当たります。
「プレゴールデンエイジ」は「ゴールデンエイジ」を迎える準備段階と言える時期でもありますので、低学年のうちに
「サッカーが大好き!」「サッカーに夢中!」
という状態になっていたいのです。
この状態でゴールデンエイジを迎えると、サッカーに意欲的に取り組み、どんどんどんどん上達します。
このようにゴールデンエイジの概念から考えても低学年の大事さがわかるでしょう。
ボクのことを話すと
ボクが所属したチームはそれほど強くはなく、いつも市内で真ん中あたりにいるというチームでした。
練習も日曜日の週一回だけでした。
たまたまボクの学年は人数が多く粒ぞろいで、4年生の大会で市内で1位になったんですね。
そこから県大会に向けて、放課後もほぼ毎日練習するようになりました。
そこらあたりから急に全員のレベルが上がっていったのを覚えています。
うまくなってきてますますサッカーが大好きになったボクは、県大会が終わった後もほとんど毎日、放課後のグラウンドでボールを蹴るようになりました。
自主練をめっちゃ頑張ってるという意識ではなく、なんとなくボールを持って放課後の学校に行くと、サッカー好きの友達が集まってきてミニゲームをするという感じです。
ですので、ゴールデンエイジと言われる時期にサッカー漬けの毎日を送ることができました。
この時期は本当にめちゃくちゃうまくなりました。
やればやるほどうまくなったという感じで、それこそ楽しくてたまらなかったです。
自分のサッカーを理解したのもこの時期です。
ゴールデンエイジの概念を知ったのはあとからでしたが、たまたまいい時期に夢中になれたということです。
ボクの場合はたまたまゴールデンエイジにしっかりサッカーができましたが、低学年のうちにサッカーが大好きになることの大事さがわかったと思います。
やはり低学年はとても大事な時期と言えます。
低学年にサッカー大好きになれたら、ゴールデンエイジに勝手に練習するようになるもんね。
まとめ:低学年でサッカーが大好きになれば無敵
今日は、サッカーをやる低学年がいちばん大事なことを解説してきました。
低学年に大事なたったひとつのことは
サッカーを楽しむこと
これでしたね。
サッカーを楽しんで、サッカーを大好きになるために
- 親にできること
- 親がやってはいけないこと
- 低学年を教える指導者に大事なこと
- 楽しい練習メニュー
- ゴールデンエイジの考え方
を説明しました。
低学年のうちはスポーツやサッカーの楽しさをめいいっぱい感じてもらう大切な時期です。
この時期に子どもに対してのアプローチを間違うと、サッカーが嫌いになって2度とやらなくなってしまいます。
逆にチームにいることが楽しかったり、サッカー自体が楽しく、大好きになればいい状態でゴールデンエイジを迎えることができます。
そうなると、まさに無敵になれるわけです。
お子様が楽しめているかどうかだけに注目してあげるようにしましょう。
これがいちばん大事です。
以上、長くなりましたので今日はこの辺で終わります。
少しでも皆様のサッカーライフが充実して、サッカーを好きになってくれたら嬉しいです。
サッカーさいこー
ブログさいこー
おしまい。