こんにちは!ちくです!
サッカー歴30年以上の大ベテランです!
今日は「少年サッカーをしている子どもを持つ父親のあり方」について考えていきたいと思います。
ボクには5歳の長男がおり、もうすぐサッカークラブを探そうかなという時期がせまってきています。
近い将来、ボクもサッカー少年の父親になるわけです。(まだ子どもがサッカーをやると決まってない(^^;)
ここで問題は、父親として
- サッカーをしている自分の子どもにどう関わるか
- 子どものチームとどう関わるか
ということです。
これまで、成功している選手の本やサッカーの本をたくさん読んで調べてきました。
めっちゃ本読んでわかった結論は
親はなるべく口出ししない
ということです。
ボクもこれがベストだと思っています。
とは言え、現実問題として、まったく何も関与しないということは不可能です。
- チームにコーチがいないということで、コーチを頼まれたんだけど…
- 審判員がいないからやって欲しいと言われる…
- 妻が「子どもに練習させてよ」とプレッシャーを与えてくる…
などなど。
お父さんの悩みは尽きないですよね。
たくさんの本を読む中で、少年サッカーをやっている子どもを持つ父親のあり方がわかってきました。
ボク自身の経験と本の知識をもとに解説していきます。
今日の記事を読むと
- 少年サッカーをやっている子どもを持つ父親の役割
- サッカーをやっている子どもに対する関わり方
- 子どもの所属チームに対する関わり方
これらがわかります。
- お父さんコーチのやるべきこと
- お父さん審判の良い面、難しい面
についても詳しく解説します。
今までどこかで矛盾を抱えていたお父さんの悩みが解決して、少しでも楽になればと思います。
ぜひ、最後まで読んでください。
ほんとは口出ししないのがいいと言われてもそうは言ってられないもんね。
そこがお父さんの辛いところやで。いろんなプレッシャーがあるからな。
サッカーが上手い子の親がもつ特徴について解説した記事はこちらです▼
ぜひ読んでみて下さい。
少年サッカーをやっている子どもを持つ父親の役割&子どもへの関わり方
少年サッカーをやっている子どもを持つ父親の大きな役割は3つです。
少年サッカーにおける父親の役割3つ
- 家族のリーダーとしてメンタル面をサポートすること
- サッカーを楽しむ親友であること
- 子どもの一番のサポーターであること
です。
順番に解説していきます。
それぞれで子どもにどう関わればいいかもわかります。
家族のリーダーとしてメンタル面をサポートすること
こんな言い方したら、急にプレッシャーがかかるかもしれませんが、大丈夫です(笑)。
リーダーというと威厳を発揮して子どもに厳しく接するということではありません。
小さいことに動じず、毅然とした態度を崩さない
ことを言っています。
父親は家のリーダーとして特に何も言わず構えておくだけで十分だと考えています。
どのようにサポートすればいいかと言うと、
- 感情的にならない
- 子どもの良き相談相手になる
- 子どもと一緒に解決策を考える
これですね。
感情的にならない
父親の感情が安定していると子どもは安心します。
子どもは勝った負けたで一喜一憂します。
子どもなので当たり前ですね。
一概には言えませんが、一般に女性は感情的になりやすいと言われます。
あくまで、一般的にです。ボクが言ったわけではありません(笑)。
ですので、子どものことになると女性は感情的になりやすいです。
ここで、父親まで子どもの感情に同化してしまうと正しい判断ができなくなります。
父親は
常に客観的に、ドーンと構えよう
これがリーダーとしての役割です。
感情的にならずに客観視できる状態を崩さないようにしましょう。
子どもの良き相談相手になる
子どもに問いかけて話を聞いてあげましょう。
特に小学生はサッカーを楽しめているのかだけ気にかけて聞いてあげたらいいと思います。
冒頭でも書いたように
親はなるべく口出ししない
これが肝心です。
父親「今日はどうだった?」
子ども「楽しかった」
という問いかけをして、他に何もなければそのままほっておいていいでしょう。
何かあればおそらく自分から話し始めます。
その余裕を与えてあげて下さい。
子どもと一緒に解決策を考える
子どもに問いかけをして、何か悩みを話し始めたら、話をさえぎらずに聞いてあげましょう。
途中で意見したり、正論を言わずに聞くことがポイントです。
最後までただ聞くことで、自分で答えを見つけるかもしれません。
そして、答えがわからないという時は、
- 「一緒に考えよう」
- 「どうすればいいと思う」
と再び問いかけてあげることです。
こうすることで、自分で考える力がついていきます。
ここまでが父親がリーダーとして毅然と接する部分です。
お母さんとは違うサポートの仕方になりますよね。
父親は父親らしいサポートの仕方をすればいいと思います。
大事なことは子どもにあれこれ言うことじゃなく、子どもが安心して話をしてくれるリーダーでいることやな。
上のように一切こちらの意見をいわないで、しっかり聞いてあげるスキルをアクティブ・リスニングといいます。
アクティブ・リスニングについて詳しく解説している記事です。
目次からアクティブ・リスニングのところに飛んでもらったらすぐに読めます。
サッカーを楽しむ親友であること
父親の役割2つ目は子どもの親友としてサッカーを一緒に楽しむことです。
これに関しては出来るならでいいと思います。必ずしなくてはならないということではありません。
親友であると言うと違和感を覚えるかもしれませんが、子どもと目線を合わせていたいという意味です。
父親の威厳ばかりを大切にしていても、子どもは心を開いてくれません。
ですので、子どもと目線をそろえていっぱいサッカーを楽しみましょう。
どんなことをして楽しむかは
- 一緒にサッカーをして遊ぶ
- 一緒にサッカーを観る
- 練習に付き合う
これですね。
一緒にサッカーをして遊ぶ
小学生年代でいちばん大事なことは
サッカーを楽しむこと
です。
お父さんは余裕があればお子様とサッカーをして遊んであげるのがいいと思います。
子どもは遊びの中でたくさんのことを学んでいきます。
お父さんとサッカーをやってちょっとでも上手くなってくると、どんどんやりたくなってきます。
サッカーは
楽しい⇒上手くなる⇒もっとやる⇒もっと上手くなる⇒サッカーが大好きになる
こういう好循環で上手くなっていきます。
こうなったらもはや勝ったも同然です。
ボクの小学生のころ話を紹介します。
ボクの父親はサッカーが大好きな人でしたが、経験者ではありませんでした。
ボクらが小学生のころ、父の休みの日には必ず家族みんなで校庭に行って、父とボクら兄弟でボールを蹴っていました。
これは強制されているわけではなく、ただ一緒にサッカーをして遊んでいただけです。
そうするとサッカー好きの子たちが学年関係なく集まってきます。
ある程度の人数になったら2つに分けて試合を始めます。
それがめちゃくちゃ楽しかったです。
子どもたちがどんどん集まってきて、ブラジルやスペインのストリートサッカーみたいでした。
父は経験者じゃなかったこともあり、プレーについては一切なにも口出ししませんでした。
いいプレーをすると自分のことのように喜んでくれるだけでした。
この頃から僕は急激にサッカーが上手くなりました。
なぜなら、サッカーが大好きになり毎日やるようになったからです。
今でもサッカーで遊んでくれた父には感謝しています。
こういう経験があるので、子どもとはただ純粋にサッカーで遊びたいと思っています。
一緒にサッカーを観る
サッカーを一緒に観るのも共通の話題ができてとてもいいです。
なにを観たらいいのかというと、
- 世界のスーパースターのプレー集
- サッカーのアニメ
- 日本代表の試合
- Jリーグの試合
- 欧州リーグの試合
となんでもいいです。
最初はYouTubeの世界のスーパースターのプレー集や「キャプテン翼」「ブルーロック」などのアニメを一緒に観るといいでしょう。
うちは最近「キャプテン翼」のアニメをボクが観ていたら、今まであまりサッカーに興味を見せなかった5歳の長男がどハマりしました。
嬉しいことに、サッカーボールまで持ってきて、「パパ、バトル(1対1)するよ!」と何度も1対1を仕掛けてきます。
「僕は若林源三(キーパー)ね」とキーパーに憧れてるところがちょっと気になりますが…(^^;まあいいか。
自分のときもそうでしたが、アニメのキャラに憧れるとめちゃくちゃのめり込んでサッカーが好きになります。
そして、徐々に日本代表の試合や世界のサッカーを観ていけばいいでしょう。
特に日本代表の試合を家族で応援すると家族の絆も深まるのでオススメです。
ワールドカップ予選を家族で応援すると、ますますサッカーが好きになっていきますよ。
元日本代表監督のオシムさんは
日本は自分の国の代表が試合をしているのに、応援せずに練習をしている不思議な国だ。
というようなことを言っています。
ブラジルでは代表の試合があると学校が休みになるそうです。
ブラジルをそのまま真似するのは難しいですが、自分の家の中だけでも日本代表を応援する文化を作っていけたらサッカーがより身近に感じられますね。
練習につき合う
奥様は「子どもにサッカーの練習をさせて」というかもしれません。
サッカー経験者のお父さんなら子どもにサッカーを教えたいと思うでしょう。
ですが、基本的にはサッカーを教えたり、練習を強要する必要はないです。
成功している選手の本を読んでいても、英才教育をほどこしている親はほぼいないです。
ほとんどが親は口出ししていません。
先述したように一緒に遊ぶスタンスがいいと思います。
サッカーをして遊ぶのが得意でなければしなくても構いません。
ですが、お子様が悩みを打ち明けてきたときや、「もっと上手くなりたい」といった相談を持ち掛けられたときは練習に付き合ってあげましょう。
そんなときは、子どもの話をよく聞いて、「その練習を一緒にしてみようか」と声をかけてあげたらいいですね。
ここでポイントは
普段から子どもが相談しやすい関係性をつくっておく
これですね。
親友のように遊ぶ関係をつくっておけば、自分からいろいろ話してくれるはずです。
この親父は「話せばちゃんと親身になって聞いてくれる」と思ってもらうことが大事です。
この中のどれか一個やるだけでも十分やで。子どものやってることに興味を持ってあげるのが大切や。
子どもの一番のサポーターであること
当たり前かもしれないですが、父親が応援してくれていると子どもは心強く感じます。
子どものサポーターとして父親ができることは
- お金を出す
- サッカーの視聴環境を整える
- クラブの情報収集をする
- ビデオ撮影をする
- 試合の送迎をする
などですね。
順番に見ていきましょう。
お金を出す
「おいおい、カネの話かよー」と思うかもしれませんが大事な話です(笑)。
一般にサッカーはそれほどお金のかからないスポーツだと言われています。
とは言え、真剣に打ち込めばそれなりにお金はかかってきます。
- ユニフォームや練習着
- ボール
- サッカーシューズ
- 入会金・月謝
- 遠征費等
体や足はどんどん大きくなるので、シューズは年間でも2~3足ぐらいは履き替えますよね。
お子様が「プロになりたい」と言ったらクラブチームに所属する可能性が高くなります。
そうなると結構な遠征費がかかることも考えられます。
最近は小学生でも海外遠征に行くこともあります。
クラブに所属するだけではなく、個人のスクールに通わせるケースも少なくないでしょう。
父親としてはいい物を使わせてあげたいという思いや、なるべく子どもの希望を叶えてあげたいという気持ちが強いですよね。
ですので、ここは父親の力の見せどころになります。
なにをするにもお金はかかります(^^;
そのための準備をしておくことが必要になりますね。
サッカーの視聴環境を整える
サッカーが上手くなりたいなら、本物のサッカーを観ることは非常に大事です。
ヨーロッパのサッカーが強い国では、週末にはスタジアムでサッカー観戦をし、食事をして帰るという習慣があります。
スペインはワールドカップ予選のVIP席に子どもがたくさんいるそうです。
先述しましたが、ブラジルでは代表の試合があると学校は休みになります。
文化の違いと言ってしまえばそれまでですが、サッカーが身近にあり、視聴環境が整っているから強豪国は強豪国でいられるわけですね。
いいサッカーを観れば観るほど、いいイメージやいいアイディアが体にしみ込んでいきます。
サッカーが上手くなりたいなら
- 世界最高峰のサッカーを観る
- Jリーグを観る
- Jリーグのスタジアムに足を運ぶ
こういう習慣は必要です。
父親としては一緒にサッカーを観る習慣をつくるために視聴環境を整え、たまにはJリーグのスタジアムに足を運ぶのがいいと思います。
三笘選手もサッカー脳をつくるために世界のスーパースターのプレーをめちゃくちゃ観たと本に書いています。
ボクはJリーグができた頃にちょうど小学生の高学年だったので、良く観に連れて行ってもらいました。
母親の実家が東京にあったので、正月の帰省を利用して、高校サッカーも良く観に行きました。
スタジアムに行くとめちゃくちゃ楽しいし、プロのサッカーの世界がリアルに感じられるのでオススメです。
同時に家ですぐに観られる環境も整えましょう。
クラブの情報収集をする
これは父親だけの役割ではないかもしれないですが、子どもはいつ「もっと上のレベルでやりたい」や「今のチームをうつりたい」などと言い出すかわかりません。
自分から言い出さなくても新しいクラブが近くにできるなどの情報も入ってくる可能性があります。
ですので、いつでも良いクラブの情報を集めておきたいです。
三笘選手のご両親は川崎フロンターレの下部組織ができたタイミングで、三笘選手に「入団テストを受けてみたら」とすすめているんですね。
三笘選手が小学校3年生のときだったそうです。
ここでもポイントは
無理やり押し付けない
ということです。
上のレベルでもやってもよさそうだなと思ったときには、それとなくお父さんから勧めてみたらいいと思います。
ですが、本人の意思を尊重するのがいちばん大事です。
ビデオ撮影をする
これも得意不得意があると思いますが、お父さんの役割とされることが多いですね。
中村俊輔選手のお父さんは俊輔選手が小学生のころ、毎試合ビデオで撮影してくれたそうです。
お父さんは撮影したビデオを家に帰ってから観ていたので、隣で俊輔選手も自分のプレーを観るようになりました。
自分のプレーを振り返る習慣ができて、とても感謝していると語っています。
中村俊輔選手のお父さんはビデオを観ながらも、「このプレーはどうだ」とか「ここはダメだ」とか何も言わなかったそうです。
やはり親は口出ししないということが大事だと言えるエピソードです。
男は黙ってビデオ撮影、そして黙って鑑賞会
これですね(笑)。
毎試合ビデオで撮って、チーム内で共有すると喜ばれるかもしれません。
YouTubeにアップしたらチームの全員が観ることができます。
試合の送迎を任される
車の運転ができるお父さんは時に、試合の送迎を任されることもあります。
チームによっては自分たちで電車を使って行くというスタイルのチームもあるとは思いますが、親が送迎をしているチームもたくさんあります。
試合の応援に行くなら送迎してあげてもいいかもしれませんね。
基本的には子どもたちが自分で試合に行けるのがベストだと思います。
ここまでが自分の子どもに対する接し方やな。
基本はあまり口出ししないというスタンスでいいわけやが、財布を差し出す必要はあるな。
子どもが所属するサッカーチームでのお父さんの役割&関わり方
お子様のチームに対してお父さんはどういう関わり方をしていくかという問題です。
結論から言うと
お父さんが自分で決めたらいい
です。
こう言ってしまうと身も蓋もないですが、チームに対する距離感は自分で決めたらいいと思います。
ボクが小学生の頃もいろんな父親がいました。
- まったく来ない人
- 試合だけ見に来る人
- 車を出してくれる人
- お父さんコーチをやっている人
- 審判もやる人
- ビデオを撮ってくれるおっちゃん
などです。
基本的には自分が得意でここまではできるかな、というところまでやればいいと思います。
例えば
- カメラが得意→撮影係
- 運転が得意→遠征の車だし係
- 声が大きい→応援係
- チームに貢献したい→雑用を手伝う係
などですね。
できることだけやりましょう。
「お父さんは口出ししたくないから、試合だけ遠くから観る」と思うならそれでもいいと思います。
とは言え、少年団などのチームでは「コーチがいないからやって」と頼まれる場合があります。
お父さんコーチについて詳しく解説します。
少年サッカーにおけるお父さんコーチのスタンス&お父さんコーチがすべきこと
ボクの友達もサッカー未経験者ですが、現在、自分の子どものサッカー少年団のコーチを任されています。
お父さんコーチは、あまり肩に力を入れずに気軽にやればいいと思います。
「私はひとりのサッカー好きのお父さんですよ。みんなと同じですよ」
ぐらいのスタンスがいいです。
お父さんコーチは
- 「何かを教えなくては」
- 「厳しくしなくては」
- 「勝たなくては」
などと思う必要はありません。
自分の子どもには「必要以上に厳しくしてしまう」など教えにくい場合は違う学年を担当すればいいだけです。
少年サッカーでは大前提として、
勝ち負けにこだわらず、子どもの成長にこだわる
ことがいちばん大事です。
経験者であれ、未経験者であれ、少年サッカーのコーチは大きくわけるとやることは以下の3つだけだと思っています。
- 楽しい雰囲気をつくる
- 楽しめる練習メニューを考える
- 問いかける
これだけでいいんです。
簡単ですね。
順番に説明します。
楽しい雰囲気をつくる
少年サッカーの大きな目的のひとつに
子どもたちにサッカーを好きになってもらう
ことがあります。
子どもたちが安心して自分の力を100%発揮できる楽しい環境をつくることが大事です。
難しく感じるかもしれないですが、
- 勝ちにこだわらない
- 全員が試合に出られる
- ほめる文化がある
これだけ意識していればおのずと楽しい雰囲気になっていきます。
誰でも「だからダメなんだよ」「悔しくないのか」のように怒られてばっかりでは楽しくないですよね。
子どもたちの良いところを見つけてほめてあげると、子どもは伸びていきます。
楽しくなります。
ときにイライラする気持ちもわかりますが、それは勝ちにこだわりすぎているのが原因だと思います。
まずは子どもが楽しくなる雰囲気をつくってサッカーを好きにさせてあげましょう。
それがいちばんの子どもが伸びる秘訣です。
楽しめる練習メニューを考える
楽しめる練習と言うといきなりハードルが上がるように感じるかもしれません。
ですが、大丈夫です(笑)。
子どもは練習に来てなにが一番やりたいと思いますか?
子どもは「サッカー」がやりたくて練習に来ています。
「サッカー」とは何か?
そうです。試合ですね。
試合をたくさんやらせてあげましょう(笑)。
ここで『マッチ・トレーニング・マッチ』(MTM)という考え方を紹介します。
BKB(バイク川崎バイク)みたいですが全然違います(笑)。
要は
試合⇒トレーニング⇒試合
を一日の練習で行う方法です。
一般には週末に試合をして、その課題をもとに練習してまた週末の試合にいかすという考え方です。
それを一日の練習でやるわけです。
90分の練習なら、
30分は試合⇒30分をトレーニング⇒最後の30分でまた試合
という順番です。
最初の30分の試合で出てきた課題に対してのトレーニングを2つほどやってから、最後にトレーニングを踏まえて試合をやると課題が解決します。
非常に合理的なおすすめの練習方法なので試してみて下さい。
サッカー未経験者のお父さんが練習を考えるのは大変だと思います。
練習に関してはYouTubeなどでもたくさん観ることができますし、本もたくさん出ています。
今日、紹介した『マッチ・トレーニング・マッチ』は池上正さんの書籍を参考にしています。
とても参考になりますので、練習メニューに困っている方は読んでみるといいと思います。
具体的な練習方法がめっちゃ載ってます。
問いかける
お父さんコーチは「サッカーを教えなければ」という気持ちが強くなりがちです。
親の世代は、部活動などの経験から、上から先生が教えるというような「指導者像」をもっていないでしょうか。
特にサッカー経験者のお父さんコーチは教えたくて教えたくてたまらないですよね。
気持ちはわかります。
ボクも子どもにサッカーを教えたくてたまりません(笑)。
ですが、世界的に見ても、指導の方法は変わってきています。
少し前に、スペインのビジャレアルの指導改革を書いた「教えないスキル」という本が話題になりました。
大事なことは
自分で気づいて、自分で考えられる子に育てる
ことです。
そのために「問いかける」ことが大切です。
例えばハーフタイムで
コーチ「今のままでいい?どうすればいいと思う?」
と問いかけます。すると子どもたちは
子どもたち「みんなが下がりすぎてると思う。」「パスするのが遅い」
など考えていることを言ってきます。
全部出たことをまとめて、後半の作戦にすればいいんです。
コーチが”ありがたーいお話”をする必要はありません(笑)。
もちろん、最初のうち子どもたちは何も言わないかもしれませんが、時間をかけて問いかけることを続けていけば自分で答えられるようになります。
子どもなので、大人のように次々と意見はでないかもしれないですが、余裕をもって子どもの話を待つことが大切です。
もう一つ大事なことは
何も言わない子は何の意見もないわけではない。
ということです。
自分の意見をあまり表に出さない子もしっかりと自分の意見を持っています。
個別に時間を取って話を聞くなどの、工夫も必要になりますね。
お父さんコーチは難しいと思うかもしれんけど、基本はこれだけで十分や。
大人は安全を確保するのとメニューを提供するだけでいいんやで。
お父さん審判の良い面と難しい面
さて、最後にお父さん審判について解説します。
お父さんは審判を頼まれることもあると思います。
審判は本当に大変です。
「お子様のサポートを全力でする」こういうお父さんが現在の日本サッカー界を支えているのです。
ボクが審判を頼まれたらやると思いますが、もし「自信がない」とか「距離を取って子どものサッカーを見守りたい」と言う人は、無理に審判をやらなくてもいいと思います。
ただ、一度やってみるといつもと違う関わり方ができるので、楽しんで出来ているという人がいるのも事実です。
今日はお父さん審判の良い面、難しい面の2つの面を見ていきましょう。
両方知ったうえで自分にできるかを考えていけばいいでしょう。
お父さんが審判をやることで良い面
お父さん審判の良い面は
- サッカーに詳しくなる
- 違う角度から子どものサッカーが観れる
- 子どもに尊敬される
サッカーに詳しくなる
審判をやるには少年サッカーであろうとそれなりに勉強しないといけません。
これはポジティブにとらえるとサッカーのルールに詳しくなるということです。
今までなんとなくで解釈していたルールがはっきりとわかるので、特にルールに詳しくなかったお父さんにとっては景色が変わって見えるでしょう。
ルールに詳しくなると、家で観る日本代表の試合などがより理解できておもしろくなることは間違いありません。
違う角度から子どものサッカーが観れる
いつも外からしか観れなかったサッカーを子どもたちと同じ場所で観ることができます。
審判に集中しなくてはならないので、ゆっくり観戦というわけにはいきませんが、いつもとは違う子どもの姿が観れるのは間違いないです。
「子どもたちどうしで、試合中に意外とコミュニケーションを取ってるんだ」などの気づきがあるでしょう。
こうした気づきを楽しんでいるお父さん審判もいます。
子どもに尊敬される
自分の経験からして、子どもながらに審判はすごいというイメージがあります。
普段は気さくなコーチが、大会などで、審判の黒いシャツをきてくると「おっ!カッコいいな」と思ったものです。
いつもはふざけてばかりいるお父さんが黒いシャツを着て、ビシッと笛を吹いている姿を見たら、お子様は見直してくれること間違いなしです(笑)。
あとはやっぱりチームの役に立っているという貢献感を得られるのが大きいな。
お父さんが審判をやることで難しい面
お父さん審判の難しい面
- 負担が大きい
- 責任が大きい
- どこまでサポートすべきかわからない
負担が大きい
これはなんとなく想像できるかもしれないですが、場合によっては想像以上になることもあります。
主な負担は
- 勉強し続けないといけない
- 体力面
- 金銭面
- スケジュール面
これらですね。
ルールというのは微妙に変化していきます。
審判をやるにはそれを知らなくてはいけないです。
ですので、常にブラッシュアップしていくという気持ちが必要です。
それなりに勉強したり、ルールに詳しいお父さんなどから情報収集しなくてはなりません。
普段、あまり運動をしていないお父さんであれば、いきなり真夏の炎天下で審判をやるのは体力的にきついです。
熱中症などに自分も注意しなくてはいけません。
意外と見落としがちなのが金銭的な負担です。
- 審判講習受講料
- 審判着
- カード(イエローカードなど)
- カード入れ
- 腕時計
- ホイッスル
などを自腹で払わなくてはならないでしょう。
ひとつひとつはそんなに大きな金額ではないかもしれませんが、合わせるとそこそこの金額になります。
チームから出してもらえるというところもあるかもしれないですが、チームのお金ももともとは自分たちが出したお金に違いないです。
こういうお金がかかることは知っておく方がいいでしょう。
そして、コーチをやるとなるとスケジュールがかなりタイトになることが多いようです。
自分の子どもの試合を審判をやっていて見逃してしまう、なんてことも起こりえます。
責任が大きい
少年サッカーと言えども、真剣にやっている試合の審判をするので、責任がともないます。
実際にレッドカードを出す場面ではためらってしまうということもあるでしょう。
審判はうまい人とそうでない人の差が大きく、子どもたちも敏感に察知しています。
実際問題として、相手の親やコーチ陣から批判を受けたり、クレームが入ったりすることもあります。
練習試合から段階を経て、審判もうまくなっていけば問題はないと思いますが、小さくはない責任が発生することは意識しておいた方がいいです。
どこまでサポートすればいいかわからない
どこまで自分が審判をやるべきかわからなくなる問題もあります。
お父さんからしたら、善意でコーチの手をあけるために「自分がやります」と申し出た場合でも、実はコーチは子どもたちに考えさせる時間をつくるために審判をやりたかったというケースも考えられます。
逆に最初から「なんでもやります」と言っていると、どんどん頼まれてしまうということもあります。
「どこまでやればいい?」というのはとても気を使うところだと思います。
ネガティブな面をあげるとやりたくなくなるかもしれませんが、「子どものため」や「責任がともなう」から逆にやりがいがあるとも言えます。
無理のない範囲でやっていくのがいいと思います。
子どもを近くから観ていたい、子どもが頑張ってるんだからパパも手伝いたいっていう人はやってみるといいな。
審判が難しいと思うなら他のことで関わっていけばいいで。
まとめ:お父さんは少年サッカーにおいて重要な役割がたくさんある
今日は少年サッカーをやっている子どもを持つ父親というテーマで話をしてきました。
大きく分けて
- 自分の子どもに対する関わり方と役割
- 子どものチームに対する関わり方と役割
- お父さんコーチとしての役割
- お父さん審判としてどうすべきか
について解説しました。
少年サッカーにおいてお父さんの役割がたくさんあることがわかったと思います。
今日、解説したことを全部やる必要はなく、自分で得意なことだけやればいいと思います。
いちばん大事なことは
子どもには口出ししないで、できることをやる
これですね。
お父さんコーチを引き受けたとしても、下手に口出しする必要はないです。
子どもたちが楽しめる環境をつくることだけに注力していきましょう。
以上、長くなりましたので今日はこの辺で終わります。
少しでも皆様のサッカーライフが充実して、サッカーを好きになってくれたら嬉しいです。
サッカーさいこー
ブログさいこー
おしまい。