こんにちは!ちくです!
- うちの子キックが全然飛ばないんだけど…
- キックが良くならないと試合に出せないって言われた…
- 子供にアドバイスできるならしてあげたい!
キックはサッカーでとても大事な要素です。
ですが、初心者が上手く蹴るのは難しく、初めにつまずくと中学生や高校生になっても上手に蹴れないという人はめずらしくありません。
基本が大事なんはなんでも一緒や!
僕は35年間サッカーをやってきて、いろんな人のキックを見てきました。
僕自身も小学校の高学年までは上手く蹴れず、悩み続けた時期がありました。
その時に上手い選手のキックを観察して、自分で何度も試してコツを掴(つか)みました。
今ではキックの正確性と飛距離にはかなり自信を持っています。
今回の記事ではキックが上手くなるために知っておくべき前提と重要なコツを解説しています。キックにはいろんな種類がありますが、基本的なところは全て同じです。
この記事を読んで重要なポイントを意識して練習すればどんどん上手くなります。これ以上お子様の悩む姿を見なくてもよくなりますよ。
最初のポイントだけ抑(おさ)えて練習すれば上手くなるんだね。
初心者が知っておくべきキックの大前提「飛距離は気にしなくていい」
初心者がキックを練習する上で一番の間違いをおかしてしまう部分です。
大事なところなので覚えておきましょう。
初心者、特に小学生のうちは飛距離は気にしなくてよい!
えっ!?遠くまで飛ばせなくてもいいの?
びっくりしたやろ。小学生のうちは飛距離より正確に蹴れてるかが肝心や!
ロングボールを上手く蹴りたいという気持ちはわかりますが、小学生の間はキックの飛距離は気にしなくてもいいです。
理由は遠くまで飛ばそうとすると変な力が入り、良くないクセがついてしまうからです。
きちんとコツを習得すれば、体ができてきて筋力がついてくると自然と飛距離は出るようになります。
最初に変なクセがついてしまうといつまでたっても飛ぶようになりません。
小学生のうちは体が大きくてキックが飛ぶ選手が活躍する現実があり、焦るとは思いますが、一旦飛距離のことは忘れてこれから話すポイントを押さえて下さい。
最初のうちはグラウンダーでいいのでまっすぐ正確にボールを蹴る練習をしましょう。
キックが上手くなる4つの重要なコツ
すべてのキックに共通する大事なポイントを解説していきます。
キックがどんどん上手くなるポイントです。
キックの重要なコツ4つ▼
- ミートポイントを意識
- 足首を固定する
- 足だけで蹴らない
- 体の力を抜く
これらを意識して練習するかどうかでキックは確実に変わります。
それでは順番に見ていきましょう。
ミートポイントを意識
足とボールが当たる部分をミートポイントと言います。キックは足のどこに当たっているかとボールのどこをとらえているかがとても重要になります。
足とボール両方が大事なんだね。
足のどの部分に当たっているか
キックには様々な種類がありますが、インステップならここ、インサイドならここと言うように『ここに当てたらあまり力を入れなくても飛ぶ』というポイントがあります。
きちんとそのポイントに当たっているかを確認しながら練習をしましょう。足のどの部分に当たればいいかはリフティングで確認できます。
例えばインステップでリフティングした時に、真上にまっすぐボールが上がればきちんと当たっているということです。
きれいに当たれば力がいらず、スコンという感覚でボールが上がります。
感覚的で申し訳ないですが、この感覚はとても大事です。
もし、野球とかバレーボールとか何か他の球技をしていた人だとわかると思いますが、きれいに当たると力はいらないですよね。
でも芯を外すと手がしびれたり痛かったりします。あれと同じです。
リフティングのやり方に関しては別の記事で詳しく解説しています。
どのキックがどの部分を使うかは各キックの種類のところで解説します。
野球にはバットの芯があるように、サッカーでも芯をとらえることが大切やなんや!
どのキックがどの足の部分を使うかを徹底的に解説した記事です。ぜひ読んでみて下さい。▼
≪最初に練習すべき基本のキック5種類を徹底解説!使用場面と蹴り方のコツ
ボールのどこをとらえるか
ボールのどこを蹴るかも重要です。
基本的にはボールの中心をとらえるのが正解です。特に初心者のうちはボールがまっすぐに飛ぶように練習しましょう。
ボールの中心をとらえていなければ、回転がかかったり思っているのと違うところに飛びます。
ボールの中心をとらえていれば蹴った瞬間のボールは無回転になり、転がるとまっすぐに回転します。
これもリフティングでまっすぐ上に飛ばす感覚と同じです。
ボールの中心をとらえるとスコンと言う気持ちのいい感覚がします。
最初はボールの真ん中をしっかり見ながら蹴ることやな。ここら辺をとらえたいと意識することが大切や。
足首を固定する
初心者がかなりてこずるポイントだと思います。
サッカー未経験者は足首に力が入っていないのできちんとボールに力が伝わりません。
蹴ったボールがふにゃふにゃしているのはきちんと力が伝わっていない証拠です。
力がちゃんと伝わるとピシッとしたボールになります。
キックの種類によって蹴るときの足の形は違いますが、ボールに当たる瞬間に足首にグッと力を入れて固定するのは同じです。そうしないと鋭いキックになりません。
後でも解説しますが、全身の力は抜きつつキックの瞬間だけ足首に力を入れるのがコツです。
変な力は入れんでええけど、足首を固定する力は必要なんや!
足首固定の練習方法
- 素振り
- ボールを高く蹴り上げる
素振り
サッカーで素振りと言うと変な気もしますが、足の型(かた)を作るのには最適です。
家の中でもできるので簡単な気持ちでやってみましょう。
ここでは足の形が難しいインステップキックで説明します。
インステップの蹴り足はバレーダンサーがつま先立ちするように足先までまっすぐ伸ばします。
足が一本の棒になるようなイメージです。これを蹴る瞬間にグッとやります。
- 壁やテーブルなどで身体を支えられる位置に立つ
- 壁などをもち、蹴り足を後ろに振り上げる。この時膝から下だけを持ち上げるイメージ。
- 膝から下をボールを蹴るつもりで振り切る。ボールに当たる瞬間に足首にグッと力を入れる。(※素振りなのでボールはないです)
これを繰り返し練習することで、力を入れる瞬間の感覚がつかめていきます。
繰り返しになりますが、力を入れるのは蹴る瞬間だけです。
ボールを高く蹴り上げる
足首を固定してボールを上に蹴る練習です。
連続でリフティングするのではなく1回1回丁寧にやります。
- ボールを手に持って、足の上に落とす
- インステップで高く蹴り上げる
- 下に落として①に戻る
この時ボールにインパクトする瞬間にしっかりと足首を伸ばして固定するように意識しましょう。
まずは自分の身長より高く真上に飛べばオーケーです。
普段のリフティングより蹴り足を高く上げて蹴るとやりやすいです。
足が地面と平行になるぐらい上げるといいでしょう。
ある程度高く蹴り上げようと思うとしっかりとミートして足首が上手く固定してないとできません。
最初は出来る範囲でいいので少しずつ高くしていけるように練習してください。
素振りとボールを蹴り上げる練習は感覚をつかむまでやってみてな!
足だけで蹴らない
キックは足でやるというイメージがあると思いますが、身体全体を使ってやるものです。体が前に進む力や腰の回転でボールを飛ばしています。
足先だけでボールと飛ばそうと思っても上手くいきません。
初心者のキックは、せっかく助走を取っているのにボールの横で勢いを止めて、よっこいしょと足を振り上げてから蹴ります。
これではボールに勢いが出ないです。
助走から入ったら最後の一歩を大きくとって下さい。そうすると後ろの足が残ります。残った足を後ろに少し引くイメージで力を溜めて、足を振り下ろしていきます。
そのまま体が前に進む力をボールに伝えます。この一連の流れが非常に大事です。最初はゆっくりでいいので一連の流れを意識して繰り返し蹴ってみて下さい。
助走から蹴るまでの全体の流れがスムーズになったら、だんだんとボールに勢いが出てくるで!
体の力を抜く
先ほどから変な力を入れないと繰り返し伝えていますが、体の力を抜くことが強いボールを蹴るコツです。
蹴る上で力がいるのはインパクトの瞬間だけです。余計な力が入ってしまうと上手くミートできません。
例えば、針の穴に糸を通そうとするとき、肩に力が入っていると上手く通せないですよね。リラックスしてやるとスーっと通ります。
キック練習をするときは体の力を抜くことを意識してやってください。助走に入る前に軽くジャンプなどして体に力が入っていないことを確認してから蹴りましょう。
変な力が入るのが癖になるとなかなか取れないです。
ボールを蹴るのにそれ程力はいりません。
本当に力を入れなくても飛ぶようになるの?
上で言ったことが出来るようになったら、力を入れんでもスコーンて飛んでくで!
ここまでがキックを蹴る上での重要ポイントです。
これらを守って繰り返し練習すれば必ずいいキックが蹴れるようになります。
他の選手から一歩も二歩も抜きんでることができますよ。
まとめ:キックは反復練習で必ず上手くなる
今日覚えた大前提と重要ポイントを守って練習してもらえたらキックはやればやるほど上手くなります。
今日覚えたキックの大前提は▼
初心者、特に小学生のうちは飛距離は気にしなくてよい!
飛距離を気にしてしまう気持ちはわかりますが、初心者や小学生が気にする必要はありません。
まずは以下の重要ポイントを守って練習してください▼
- ミートポイントを意識
- 足首を固定する
- 足だけで蹴らない
- 体の力を抜く
最初はゆっくりひとつひとつ確認しながら繰り返しましょう。何度もやっていると意識しないでも出来るようになってきます。
世界の名選手と言われる人たちは死ぬほどキックの練習をしています。上手くなりたければたくさん練習をしましょう。
小学生の間は正確性を重視して練習してください。基本さえしっかり出来るようになればロングキックも必ず蹴れるようになります。
最後に付け加えておきます。今日はキックの基本を解説しましたが、人によって蹴り方は様々です。
ちょっと見たらわかると思いますが、メッシとクリスチャーノ・ロナウドの蹴り方は明らかに違いますよね。
今日解説したようなポイントさえ押さえておけば、後は自分の蹴りやすい蹴り方を追求していけばいいです。それまでは今日の記事を参考にして頂けたら嬉しいです。
皆さんのキックが良いものになるように応援しています。
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今日は以上です。
ブログさいこー
おしまい。