はじめ方 PR

少年サッカーで伸びる子は10個の特徴をもつ!【どれかひとつでもあれば可能性あり】

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

こんにちは!ちくです!

サッカー歴30年以上の大ベテランです!

  • うちの子、いつサッカーがうまくなるんだろう…
  • 周りの子はどんどんうまくなってるのに…
  • うまくなる子とならない子はどこが違うの?

子どもがサッカーをやっている親御さんは、こんな疑問を持たれるんじゃないかと思います。

自分の子どもに早くうまくなってもらいたくて、ヤキモキしてしまいますよね(^^;

長いことサッカーに関わってきたボクが、周りの人を観察したり、本をたくさん読む中で「伸びる子の特徴」がわかってきました

今日は少年サッカーで伸びる子の特徴を10個紹介していきます。

今日紹介する伸びる子の特徴は10個ありますが、ひとつひとつが密接に関係しています

本質さえ理解すれば誰でもこれらの特徴を身につけることができます

今回の記事では

  • 少年サッカーで伸びる子の特徴10個
  • 伸びる子になるために親ができること
  • 伸びる子になるために指導者ができること
  • 少年サッカーで伸びる子に育つアクティブ・リスニングについて

を解説します。

今からでもまったく遅くありませんので、一緒に学んでいきましょう!

ゴリちゃん

本当に簡単に特徴は身に付くの?

ちっくん

結論、サッカーが大好きになれば後は自然とついてくるで!

10個の中の一つでも当てはまればその子はサッカーが好きやから伸びるで。

では順番に説明していきます。

少年サッカーで伸びる子の具体的な特徴

それではさっそく結論から見ていきましょう。

サッカーが伸びる具体的な特徴は

  1. サッカーが大好き
  2. 主体的である
  3. 自分で考えることができる
  4. 具体的な目標を持っている
  5. コーチに自分から質問する
  6. 練習後の自問自答の習慣をもつ
  7. 自分の課題がわかっている
  8. 少し高いレベルの練習にこだわる
  9. 失敗をおそれない、チャレンジする、諦めない
  10. 負けず嫌い

これら10個です。

少し細かくなっていますが、ひとつひとつは密接に関係しています

大事なところを抑えればあとは徐々に身に付いていきます。

ゴリちゃん

たくさんあるね…。

ちっくん

たくさんあるけど、まずはサッカーを好きになるだけで大丈夫や。それをクリアしたらあとは自然とできるようになる。

①サッカーが大好き

サッカーが伸びる子の特徴でいちばん大事なことは

サッカーが大好き

これですね。

これをクリアしてしまえば、後のことはおまけ程度にすぎません。

自分のお子様に聞いてみて下さい。

サッカー大好き!それだけなら誰にも負けない!

という言葉がかえってきたら、今日はこの先を読む必要はありません(笑)。

今日の記事は閉じて下さい。

それぐらい大事なことです。

ボクは今までサッカーをやっている人にたくさん出会ってきましたが、

  • サッカーが好きじゃない
  • 親に無理やりやらされている

こういう人で伸びていく人には会ったことがありません。

もちろん、小学生ぐらいでは運動神経がいいだけで、そこそこ活躍します。

ですが、結局やめてしまったり、途中で伸び悩んで消えていきました。

本物は必ず

サッカーが大好きである

これは本当に大事なことです。

天才小野伸二選手も最近の雑誌のインタビューで

「今もリフティングしているだけですごく楽しい」

と語っています。

あれほどの選手が今でもリフティングだけで楽しいんですよ。

すごいですよね。

この言葉だけでもサッカーを愛している感じがひしひしと伝わってきます。

そもそもサッカーは楽しいものです。

自分がボールを蹴り始めたときのワクワクする感覚を忘れないように子どもたちに接していきたいものです。

ちっくん

サッカーはそもそも楽しいものやから無理に好きになろうとせんでも、ちゃんとやってたら好きになってくるで!

小学校の低学年がサッカーを好きになっていくために親や指導者がどう接していくべきかについて詳しく書いた記事はこちらです▼

≪サッカー低学年がうまくなるのに大事なことはひとつだけ!親と指導者ができること&練習メニュー

サッカー低学年がうまくなるのに大事なことはひとつだけ!親と指導者ができること&練習メニュー こんにちは!ちくです! サッカー歴30年以上の大ベテランです! 今日は長年サッカーに関わってきたボクが、小学校の低学年にも...

②主体的である

2つ目の特徴は

主体的である

自分からなんでも主体的にできる子はサッカーが伸びる可能性が高いです。

例えば自分の意志で「個人練習をしている」や「サッカーノートをつけている」ですね。

親御さんの悩みに

  • 自分から練習しない
  • なにごとにも消極的

などがあると思います。

実はいちばんの解決策は

サッカーを好きになること

これなんですね。

子どもは自分が大好きなことなら主体的に、積極的にどんどんやります。

ボクは小学生の高学年のころ

毎日、放課後ボールを持って学校に行ってボールを蹴っていました。

本当に毎日毎日サッカーをしていたのです。

当時のボクは1ミリも個人練習しているという意識はありませんでした。

「頑張って練習しなさい」と親に言われたことすらありません。

ただ、好きだからやっていただけです。

好きだから主体的に一生懸命になるのです。

ちっくん

好きになることと主体的になることはつながってるんや。そして好きになることが先やな。

③自分で考えることができる

少年サッカーで伸びる子の特徴3つ目は

自分で考えることができる

です。

サッカーは判断のスポーツです。

頭を使っていろいろな状況を判断していかなくてはなりません。

思考力、判断力のある選手は良い選手と言えます。

ですので、自分で頭を使って考えられる選手はどんどん伸びていきます。

三笘選手は「逆算思考」を使って自己分析をして成長を続けてきました。

  • 自分がプロで活躍するにはどうすればいいか?
  • 自分の武器を磨くにはどうすればいいか?
  • どうやってフィジカルを上げていくか?

などを自分の頭で常に考えています。

自分で考えることができる選手になるのに「逆算思考」はとても役に立ちます。

簡単に説明します。

逆算思考とは

目的から逆算して、今なにをすべきかに落とし込んでいく考え方です。

これだけではわからないですよね。

例えば、「プロサッカー選手になりたい」という目的があるとします。

プロサッカー選手になるには今の自分には何が足りないか?

  1. 誰にも負けない武器が欲しい
  2. 自分の得意なドリブルを鍛えよう
  3. 今日できることは1対1の練習

という風に、まず目的を考えて、その目的を達成するために「今なにができるのか」まで落とし込んでいく思考法です。

三笘選手はこの思考法がクセづいています。

あとで詳しく説明しますが、自分で考えるクセは親や指導者の接し方でも変えることができます。

逆算思考を参考にしながら自分で考えるクセをつけていきましょう。

ちっくん

逆算思考はサッカーだけじゃなくてもいろんな場面で使える思考法や。サッカーをしながらクセづけるといいで。

④具体的な目標を持っている

伸びる子の特徴4つ目は

具体的な目標を持っている

これですね。

これも大事なことです。

別に「プロになりたい」という目標である必要はありませんが、何かしら具体的な目標がある選手は伸びていきます。

これは「主体的である」とも関係が深いです。

夢・目標は

  • どこまでも個人的である
  • 自分の価値観に合っている
  • 本当に達成したいものである

必要があります。

「親が期待しているから」などの理由で目標を持ったとしても、達成したいというパワーが足りなくなって伸びることはありません。

あくまで、自分の意志で本当に達成したい目標を見つけましょう。

目標を持つために親ができることは後で詳しく解説します。

サッカーを大好きになれば目標は見つかりやすいでしょう。

ゴリちゃん

目標と言われてもむずかしいね。

ちっくん

なにも難しく考える必要はないで。「ジダンみたいになりたい」でいいんやで。素晴らしい目標や。

どうしても達成したい目標の設定方法はこちらの記事で詳しく解説しています。

≪目的地を具体化すれば目標は達成できる!超・効果的な目標設定法

【サッカー】目的地を具体化すれば目標は達成できる!超・効果的な目標設定法 こんにちは!ちくです! サッカー歴30年以上の大ベテランです! こまかく計画を立てるんだけど目標を達成できない… ...

⑤コーチに自分から質問する

少年サッカーで伸びる子の特徴5つ目は

コーチに自分から質問する

ですね。

これはプロになった子たちによく見られる行動です。

プロになった子たちは「自分からガンガン指導者に質問していく」傾向があるということです。

例えば、

  • 「この練習は簡単すぎるように思いますが、こういう風にしてもいいですか。」
  • 「自分の課題はここだと思うのですが、どうですか?」

のように、質問していくことによって自分はどこができて、どこができないのかを整理することができます。

ちょっと難しく感じるかもしれませんが、もっと簡単なことでもいいです。

例えばボクの場合はキックが苦手だったので

「インステップのキックがうまく蹴れないけど、どうすれば蹴れるようになる?」

といろんなコーチに聞いて回っていました。

自分が疑問に思ったことは何でも聞いて確認してみるのがいいです。

これも「主体的」や「自分で考える」と密接に関係がありますね。

質問を重ねることで、自分を客観視できるようになり、より深く理解していくことにつながります。

いい質問ができる子はどんどん伸びていきます。

ゴリちゃん

まずは簡単な質問でいいからしてみることだね。

⑥練習後の自問自答の習慣をもつ

6つ目は

練習後の自問自答の習慣をもつ

これですね。

サッカーが伸びる子はその日の練習や試合で自分がやったことに対して、自問自答する習慣を持っています。

例えば

  • 「今日の練習は簡単すぎる内容じゃなかったか?」
  • 「今日の試合で自分が良かったところはどこか?」
  • 「逆にうまくできなかったところはどこか?」

などですね。

これをすることで、次の練習で自分がどこに焦点を当てればいいかが、明確になります

「闇雲な練習」から「的を絞った練習」へと切り替えることができるわけです。

三笘選手や中村俊輔選手が推奨しているサッカーノートがこれに当たります。

サッカーノートをつけることで自分を省みることができるようになります。

ちっくん

サッカーノートを書くことで「目標を持つ」「自問自答をする」なんかがクリアできるからおすすめやで!

中村俊輔のサッカーノートの書き方について詳しく説明している記事はこちらです▼

≪目標をつぎつぎと達成するサッカーノートの書き方

目標をつぎつぎと達成するサッカーノートの書き方【夢をかなえたいひと必見】【書籍紹介】 こんにちは!ちくです! サッカー歴30年以上の大ベテランです! 今日はこんな本を読みましたので、紹介していきます。 ...

⑦自分の課題がわかっている

さて、7つ目は

自分の課題がわかっている

です。

これも他の項目と密接に関係しています。

「逆算思考」「コーチに質問する」「自問自答する」ことで自分の課題が明確になっていきます。

こうなるともはや勝ったも同然ですよね。

  1. 自分の課題がしっかりとわかる
  2. それに対する練習をする
  3. 課題を克服する
  4. 新しい課題を見つける

これの繰り返しで人は成長していきます。

このブログでよく紹介している考え方に

人は少しでも進んでいる感覚を得られたとき、モチベーションがもっとも高まる

というのがあります。

自分の課題を発見してそれを克服していくと、めちゃくちゃ楽しいし、うまくなります。

モチベーションが爆上がりです。

ますますサッカーが大好きになりますよね。

ちっくん

もちろん課題をクリアするのは大変やけど、チャレンジすることはなにより楽しいで!

⑧少し高いレベルの練習にこだわる

8つ目は

少し高いレベルの練習にこだわる

これですね。

これは「今までやってきた練習よりも少し難しいけど、やっていけばできないほど難しくない練習」のことです。

要は、ちょっと無理をしてようやくできる負荷の高い練習ですね。

当たり前のことですが、すでにできることばかりやっていてもなかなかうまくはなりません。

これは感覚的にわかることだと思います。

少し高いレベルの練習をすると

  • 停滞を起こしにくい
  • 失敗から得るものが多い

こういう傾向があるそうです。

自分の課題を知り、それを少し超え続けていくことが大事になります。

ちっくん

例えばリフティングひとつとってもすでにできるようになったことばかりやってたら成長はない。

「アウトサイドでもできるようになろう」とかできないことにチャレンジや。

⑨失敗をおそれない、チャレンジする、諦めない

少年サッカーで伸びる子の特徴9つ目は

失敗をおそれない、チャレンジする、諦めない

これですね。

なんか一気に3つでてきたと思ったかもしれませんが、ほぼ同じことです。

サッカーは失敗のスポーツです

失敗をおそれていたら上達はありません。

ですので、どんどん失敗しましょう。

これはコーチや親の声がけが非常に大事になります。

  • ミスを責めない
  • 勝敗ばかり気にしない
  • 結果ではなく努力や過程をほめる

これですね。

少年サッカーの年代ではミスを責めずにチャレンジしたことをたくさんほめましょう。

「全員がミスをしてもいいんだ」「チャレンジする方が大事なんだ」という雰囲気をつくることが指導者の腕のみせどころですね。

親や指導者の声がけについてはあとで、詳しく解説します。

ちっくん

失敗してもいい環境があれば子どもは自然と失敗をおそれへんようになるで。

⑩負けず嫌い

最後です。「少年サッカーで伸びる子の特徴」記念すべき10個目は

負けず嫌い

これですね。

いろんな選手の本を読みました。

やはり成功している選手はみーんな「負けず嫌い」(笑)。

成功している選手は年を重ねても

誰よりももっともっとサッカーがうまくなりたい

こう言っているんですね。

中村俊輔選手でも三笘薫選手でも自分が「負けず嫌い」だと認めています。

「負けたくない」「ライバルに勝ちたい」という気持ちがうまくなる原動力になります。

ですので、指導者はどんどん勝敗のつく練習をメニューに取り入れて、勝つ喜び、負ける悔しさを体験させるべきだと思います。

こういうと

  • うちの子は勝っても負けても全然へっちゃらで…
  • 負けるのが悔しくないみたい

と感じる親御さんもいると思います。

持論ですが、負けたくないという気持ちはすべての子がもっていると思っています。

小さい子どもがゲームなどで負けると、誰が教えるでもなく悔しがりますよね。

もちろん個人差もあるし、負けず嫌いを表現する子、そうでない子、色々いるのは確かです。

ですが、基本的にはどんな子でも負けたくない気持ちをもっています。

もし、今の時点でまったく負けず嫌いじゃないというお子様でも大丈夫です。

これは

  • サッカーが大好きになる
  • サッカーに真剣に打ち込む

こういう状態になれば、どんどん負けず嫌いは発揮されてきます。

親御さんは「サッカーを楽しんでいるか」だけに注目するようにしてあげましょう。

ちっくん

負けず嫌いは親が与えられるもんじゃないから、無理やり持てと言っても難しいもんな。

急にサッカーに真剣になるっていう子もおるから親御さんは焦らんでいいで。

伸びる子に育つために親ができること

それでは、伸びる子に育つために、親ができることを考えていきましょう。

基本的には、

サポートはするが、あれこれ言わない

このスタンスが大事だと思っています。

上のスタンスをベースにしつつ、

伸びる子に育つために親ができることは

  • 失敗を責めないでほめる
  • 夢を持たせる
  • 自立させる

これですね。

順番に見ていきましょう。

失敗を責めないでほめる

先述しましたが、サッカーは失敗のスポーツです。

失敗をおそれていてはうまくなりません。

親御さんは普段からミスを責めるよりいいところを見つけてほめることを意識しましょう。

ほめるときのポイントは

  • 結果ではなく過程をほめる
  • 具体的にほめる
  • 質問してあげる

ですね。

詳しく見ていきます。

結果ではなく過程をほめる

子どもをほめるときの重要なポイントは「能力」や「成果」をほめるのではなく

  • 取り組んでる過程での努力
  • チャレンジした姿勢
  • やり方を工夫した点

これらについて、声をかけて励ますことです。

例えば、試合でシュートを入れたとき

  • 「あなたは天才!」
  • 「すごい!」
  • 「さすが○○くん」

と言ってしまいがちですが、

  • 「一人で毎日シュート練習頑張ったもんね」
  • 「シュートに入る前のトラップを工夫していたもんね」

など成果につながった過程をほめることで、どんどんチャレンジする子に育っていきます。

具体的にほめる

よくやってしまいがちなほめ方は「ナイス」「いいね」だけになってしまうパターンです。

ポジティブな声がけなので、悪くはありませんが、ただの掛け声になってしまうともったいないです。

例えば大人でも上司にただ単に「よかったよ」と言われるより「この資料は図が多くてわかりやすかった」などと具体的なフィードバックをもらう方がモチベーションが上がりますよね。

サッカーでは

  • 「あそこのパスは右に出すと思ったけど、意外性があってすごいよかった」
  • 「今日のシュートは闇雲に打つんじゃなくて、コースを狙って打ててたね」

など具体的にどこが良かったのかを伝えるとモチベーションが自然と上がっていきます。

質問してあげる

ほめると言われると親はなんか言ってあげないといけないという気分になりますが、ただ質問をしてあげるだけでも子どものモチベーションは上がります。

大切なのは大人がどう思うかよりも、子ども自身がどう感じたか、どう思ったかです。

それを引き出してあげましょう。

例えば

  • 「あそこのパスはなんで右に出したの?」
  • 「今日の試合で攻撃するときにいちばん注意していた点はどこ?」

などですね。

ここでポイントは

「はい」「いいえ」で答えられる質問ではなく

会話のキャッチボールができるような自由回答形式の質問にしましょう

こうすることで、自分がどう感じたか、どういう考えだったかが整理され自分の課題が見えてきます

自分で考えるクセが自然とついていくでしょう。

三笘選手の親も「ほめる教育法」を実践していたそうです。

試合の後の、帰りの車の中で

試合に負けて悔しいときなどは特に「あのプレーは良かったね」といいところを見つけてほめてくれた

と言っています。

お母さんが迎えに来たときはホッとしたそうです。

三笘選手が安心して伸び伸び成長できたのも「ほめる教育法」だったからですね。

子どものサッカーを観ていると怒りたくなる気持ちもわかりますが、いいところを見つけていきましょう。

ちっくん

怒って無理やりやらせても伸びる子にはならんからな。いい声がけで親子のきずなもアップや!

夢を持たせる

先述しましたが、伸びる子はしっかりとした目標を持っていて、目標を持っている子は勝手に伸びていきます。

夢・目標は

  • どこまでも個人的である
  • 自分の価値観に合っている
  • 本当に達成したいものである

ことが大切です。

ですので、親が押し付けた夢では伸びる子にはならないです。

よくやる間違いは

「もっと練習しないとプロになんかなれないぞ!」

プロになりたいとも言ってないのに、親の希望を無理やり押し付けてしまうパターンです。

ではどうすれば本当の夢を描けるのかを考えていきましょう。

これは

親子でしっかりと語り合うことが大切です。

一方的ではなく、話を聞いてあげることです。

例えば

父「どんな選手になりたいの?」

子ども「メッシみたいな選手」

父「メッシになるためには何をすればいいと思う?」

子ども「チームで頑張ってるよ」

父「今の感じでチームで頑張ってたらメッシになれるかな?」

子ども「うーん…もっと練習しないとダメかな?」

このように、どんどん具体的な話になるように、子どもの話を聞いてあげると、子どもは考えやすくなります

これは1回やったら終わりというものではなく、ことあるごとに確認してあげるのがいいでしょう。

気持ちはどんどん変わっていくし、より真剣になれば「もっと強いチームに行きたい」など具体的に話し出すかもしれないからです。

最初はフワッとした感じだと思いますが、どんどん固まっていくまで長い期間をかけて語り合いましょう。

ゴリちゃん

夢の話をするなんて、すごくいい時間だよね。

自立させる

この記事で説明してきたうまくなる特徴に、「主体的である」「自分で考える」など自立に関係していることがたくさんあります。

サッカーは自由なスポーツであるがゆえに、試合中はすべてを自分で判断するスポーツとも言えます。

ですので、自立は非常に大事なポイントです。

ボクも親なのでわかります。

自立させるのは非常に難しいです。(^^;

例えば

  • 自分でできることも手伝ってしまう
  • 何度も何度も確認する
  • 先回りして困難を取り除いてしまう

こういうことをやってしまいますよね。

自分でできることは自分でさせて、取り返しのつかないこと以外の失敗ならさせたらいいです。

例え学校に遅刻したとしても命にかかわることはありません。

子どもが自分で引き受けなくてはならない責任は自分で引き受けさせましょう。

ゴリちゃん

そうは言っても難しいよね。

ちっくん

完璧を求める必要はないんや。「自立させる」と意識していることが大切やで。

伸びる子に育つために指導者ができること

今度は、伸びる子に育つために指導者ができることを見ていきましょう。

ボクが思う指導者ができることは

  • 楽しい環境を整える
  • 勝ち負けではなく楽しむ
  • 問いかける

これですね。

順番に解説します。

楽しい環境を整える

なんどもなんども繰り返しますが、サッカーは楽しくなくてはいけません

特に少年サッカーでは指導者が楽しい環境を整えることが必要です。

指導者は

  • 追い詰めたり
  • せかしたり
  • 否定したり
  • けなしたり

してはいけません。

ただ、みんなが100%安心して、楽しくプレーできるように、いいところをほめればいいです。

ほめ方は先述した「伸びる子に育つために親ができること」のほめ方と同じです。

勝ち負けではなく楽しむ

また楽しむという言葉がでてきましたね(笑)。しつこい?

ここでは

勝ち負けにこだわらない

ということを強調したいです。

勝つことばかりにこだわると子どもは追い詰められて委縮してしまいます。

失敗をおそれるようになります。

サッカーが嫌いになる子も出てくるでしょう。

そんな状態ではなかなか上達は見込めないですよね。

少し考えたらわかることだと思います。

楽しいから好きになる⇒好きだから真剣になる⇒真剣になれば上手くなる⇒もっと好きになってもっと練習する

こういう順番です。

好きになる部分を飛ばしても自分で練習するようにはなりません。

ちっくん

子どもが「勝ちたい」と思うのは大事なこと。

指導者は勝ち負けにこだわるんじゃなく子どもの成長に注目したいな。

問いかける

最後です。

指導者がすべてを教えようとする必要はないです。

もちろん基本的な技術の話とかは教えてもいいと思います。

ですが、伸びる子は「自分で考えられる子」です。

答えを用意するのではなく、自分たちで考えさせるために問いかけることが非常に大切です

例えば負けているハーフタイムでは

「今の状況はどうですか?」

「どうすればもっと良くなると思いますか?」

と問いかけてみんなの意見を聞いてあげましょう。

子どもたちは一生懸命自分たちが思うことを言ってくれるはずです。

たくさん出た意見を2つ3つにしぼって後半の目標にすればいいだけです。

コーチがすべて作戦を決めて”ありがたーいお話”をする必要はありません(笑)。

試合のときだけでなく練習のときも指示命令を下すのではなく、問いかけて答えを引き出すようにしていけば子どもは必ず伸びます。

「自分で考える力」が劇的に上がるアクティブ・リスニング

アクティブ・リスニングって聞いたことがあるでしょうか?

日本語にすると傾聴といいます。

このアクティブ・リスニングを知って実践することで、ボクは子どもとの関係性を劇的に変えることができました。

ボクは教育の専門家ではないので、ここでは簡単に紹介するだけにします。

アクティブ・リスニングは「自分で考える力」を劇的に伸ばしていくコミュニケーションです。

とても簡単に言うと

子どもの話を批判やジャッジをせずに、ただただ聴いて受け止めるという聞き方

です。

全身全霊で子どもの言うことに耳を傾けるわけです。

具体的なポイントは

  • 全身を使って聴く
  • 無条件で受け入れる
  • 同じ温度で理解しているかを確認する
  • コミュニケーションのバリケードに気をつける

です。

順番に簡単に解説します。

全身を使って聴く

相手への興味を示して話しやすい状況を作り出すために、体全体を使って聴くことが重要です。

どうすればいいかというと

  • 相手の正面へすわる
  • 足や腕を組んだり、手遊びをしない
  • 相手へ体を傾ける
  • 相手と目を合わせる
  • ソワソワせずに、落ち着きを保つ

ですね。

しっかりと「私は聴いてるよ」ということを態度で示すわけです。

無条件で受け入れる

子どもが一生懸命話しているのに、親は自分の意見を途中で言ってしまうことが多いと思います。

ボクはそうでした。

アクティブ・リスニングでは心から話を聴き、無条件で話を受け止めることが大事です。

聴くだけです。意見しない(笑)。

ポイントは

子どもに心から興味を持って、気持ちを真摯に受け止め、子どもが自分で解決できると信頼し、自分とは違う一人の人間として尊重します。

これだけです。

同じ温度で理解しているかを確認する

子どもが話していることを自分はしっかりと理解してあげているのかを確認していく作業です。

どうするかというと

  • 話し手の言葉を繰り返す(反復)
  • 別の言葉で言い直す(言い換え)
  • 明確にするために質問する(明確化)
  • 話の要点をまとめる(要約)

です。

のちほど例をしめします。

コミュニケーションのバリケードに気をつける

アクティブ・リスニング中は普段してしまっている反応をできるだけ避けなくてはいけません。

注意するポイントは

  • ジャッジしない
  • 解決しようとしない
  • 話をそらさない

です。

上記をやってしまうことをコミュニケーションのバリケードというそうです。

正論を言ったり、「そんなことたいしたことじゃないよ」など大人の判断で意見を言うと、子どもが抱える問題は「取るに足らない」と言っているのと同じになります。

これでは心を閉ざしてしまいますよね。

アクティブ・リスニングはただ受け止めるだけでいいんです。

ちっくん

子どもが自分から相談してくれる関係性を築くことが大切やからな。

少年サッカーで伸びる子になるアクティブ・リスニングの実例

それではアクティブ・リスニングを使った実際の例を見ていきましょう。

5歳、3歳の子どもがごねた場合

ボクの場合は子どもが自分の思い通りにいかなくてごねてしまったときにアクティブ・リスニングを使うようにしました。

子どもは5歳、3歳です。

今までは子どもがごねると

子ども「もうイヤ!!!」

ボク「そんなん言っても仕方ないやん!」(ジャッジ)

子ども「イヤや!」

ボク「もう時間ないから置いてくで。鬼がくるからな。」(話をそらす)

子ども「うえーん」(泣)

ボク「もうほんまに時間ないねんからちゃんとやってや!」(正論)(命令)

時間がないと訴えるだけで、1ミリも子どもの話を聞く気がないですね。

これでは子どもはボクのことを信頼しようとも自分で考えようともしないですよね。

ただただ、反抗するだけです。

アクティブ・リスニングを使った場合

子ども「もうイヤや!!!」

ボク「もうイヤなんや」(反復)

子ども「…うん。…イヤや!」

ボク「そうか。イヤなんか」(反復)

子ども「ご飯なんか食べたくないもん!」

ボク「ご飯たべたくないんや。バナナがイヤやったん?」(明確化)

子ども「うん…ピザが良かったもん…」

ボク「ピザが良かったんや。今日はピザないもんな。」(言い換え)

子ども「うん…ピザないからイヤだったけど…もうバナナでもいい…」

ボク「バナナでもいいの?バナナもおいしいもんな。」(明確化)

子ども「バナナもおいしいからバナナ食べる」

実際にここまでうまくいくのはまれですが、本当にしっかりと話を聞いてあげると、子どもは自分の中で解決していきます。

これはボクもびっくりしているんですよね。

子どもはごねているとき、自分でも無理なことを言っているとわかっているようです。

ですが、自分で気持ちがコントロールできずに不安になっているんですね。

そこで親がどっしりと受け止めることで、徐々にですが、落ち着いてきます。

一度「うん」と言わせたら突破口があるような気がします。

かなり時間がかかるときもありますが、今までとは明らかに違う反応が返ってくるので、心がだいぶ軽くなりました。

魔法ではないので、もちろんうまくいかないときもあります。

ですが、今は実験をしている科学者のように子どもがどう反応するかじっくり観察しています。

ちっくん

簡単ではないが、やってみる価値はあるで。ただ、時間がないときとかは難しいけどな。

だから、時間的な余裕を作ってあげることも大事やな。

小学生の少年サッカーに通う子どもの場合

続いてもう少し大きくなった少年サッカーに通う子どもの例です。

子ども「もうサッカーやめる」

親「何言ってんの?自分でやるって言ったんだから最後までやりなさい」(正論)

子ども「イヤなもんはイヤや」

親「中途半端でやめたら、クセになってなんでも途中で投げ出すようになるよ」(正論)

子ども「もういい。とにかくやめる!」

親「いいかげんにしなさい!」

アクティブ・リスニングを見てみましょう。

子ども「サッカーやめる」

親「そうか。サッカーやめたくなったんや。」(反復)

子ども「おもしろくないから、やめる…。」

親「そうか…なんかおもしろくないことがあったんかな?」(明確化)

子ども「レギュラーから外された。」

親「そうやったんか。レギュラーから外されたか。」(反復)

子ども「コーチに怒られたし、もう練習する気にもならんわ。」

親「そうやったんか。コーチに怒られたら辛いな。」(言い換え)

子ども「全然いいところを見てくれないもん。」

親「良いところを見てもらいたいよな。」(言い換え)

子ども「全然見てないのに怒ってばっかりやもん。」

親「ちゃんと見てもらえてないと感じてるってことやな。」(明確化)

子ども「そう。まあ…たまに見てくれるときもあるけど。」

親「見てくれることもあるんや。君の良いところを?」(明確化)

子ども「そう。あそこは良いところだって言ってくれることは…ある…」

親「良いところを見つけてくれることもあるわけやな。」(言い換え)

子ども「そうやね。もうちょっと頑張っていいところをアピールしようかな。」

この場合でもこんなにうまくいくかはわかりません。

ですが、上のように一方的に言うだけでは解決にもならないし、親子関係は悪化するだけです。

自分の意見を言わないでただただ聴くことはかなり忍耐力のいることです。

でもしっかりと話を聞くだけで、子どもは自分で考えるようになります。

子どもは「自分で考える力」を持っています。

アクティブ・リスニングは親子関係を劇的に変えてくれます。

ぜひ、試してみて下さい。

ちっくん

本来、親は子どもが話したいタイミングでちゃんと話を聞いてあげるべきやけど、それがなかなか難しいな。

これもしっかりと意識することで少しずつ変わっていくで。

まとめ:大人はサッカーが好きになるサポートをすべし

今日は少年サッカーで伸びる子どもの特徴を解説してきました。

10個ですね。

  1. サッカーが大好き
  2. 主体的である
  3. 自分で考えることができる
  4. 具体的な目標を持っている
  5. コーチに自分から質問する
  6. 練習後の自問自答の習慣をもつ
  7. 自分の課題がわかっている
  8. 少し高いレベルの練習にこだわる
  9. 失敗をおそれない、チャレンジする、諦めない
  10. 負けず嫌い

たくさんあるので、覚えられないかもしれないですが、いちばん大事なことはたったひとつだけです。

サッカーが大好きなこと

これですね。

10個の中のどれかひとつでも当てはまっていれば、サッカーを好きである可能性が高いので、伸びる素質ありです。

サッカーが楽しくて大好きになれば、「どうやったらうまくなれるだろう?」「プロになるには?」などと自分で勝手に考えるようになります。

目標から逆算して自分の課題も見えてきます。

まわりの大人は

サッカーが好きになるサポートをする

これだけでいいんです。

簡単ですね。

子どもとたくさん話をして、たくさん話を聞いてあげましょう。

以上、長くなりましたので今日はこの辺で終わります。

少しでも皆様のサッカーライフが充実して、サッカーを好きになってくれたら嬉しいです。

サッカーさいこー

ブログさいこー

おしまい。