こんにちは!ちくです!
サッカー歴30年以上の大ベテランです!
今日はこんな本を読みましたので、紹介していきます。
皆さん、中村俊輔選手はご存じだと思いますが、俊輔選手は高校2年の頃からサッカーノートを書き続けていろいろな夢を実現させています。
この本の中で俊輔選手は、ノートを書いていたから夢がかなったわけではないと言っています。
ノートを書かなくても夢をかなえている人がたくさんいるからです。
ですが、俊輔選手がノートに書くことで夢をつぎつぎとかなえていったことは事実なんですね。
聞いたことがあるかもしれませんが、多くの成功者は夢をかなえるために紙に書き出して常に見えるところに置いています。持ち歩いている人さえいます。
目標をきっちりと書いて見返すことで、人間の脳はそれをかなえるために必要なことを探し始めるねんな。
じゃあいつも持っておいて何回も見返すことが大事なんだね。
ノートを書く以外の方法で成功することもできるかもしれないですが、実際に結果が出ている人を真似るのは成功への近道です。
本田圭佑選手もサッカーノートを推奨しています。日本のサッカー界のスーパースター2人が書いていたサッカーノートです。
これだけでもやってみる価値はありそうですね。っていうかやらない手はない!という感じでしょうか!!
この記事でわかること
- 俊輔選手流サッカーノートの書き方
- 小学生はどのようにサッカーノートを書くのがいいか
これらについて解説していきます。
俊輔選手がどのようにノートを書いているのかを踏まえた上で、小学生がどのように書いたらいいかについて解説していきます。
※小学生の書き方だけ読みたい方は、目次から飛んで下さい。
では順番に見ていきましょう。
中村俊輔流サッカーノートの書き方
中村俊輔選手は高校2年のときに、メンタルを専門とする先生にすすめられてサッカーノートを書き始めました。
この本が出たのが2009年で、それまでの15年間書き続けています。この時点で全部で11冊のノートがありました。
2009年以降のことは書かれていませんが、未だに書き続けていることでしょう。
中村俊輔選手がノートに書いている項目は全部で6つです。
- 目標
- 試合について
- 練習メニュー
- メンタル
- イメージ
- 記録
これら6つの項目について書かれています。
そして、ノートの後ろの方にはオフの予定をびっしり書くなど、ある時には手帳のようにも使っているそうです。
遠征の時にも荷物の中には必ずノートを入れて、常に自分が見返したり、書き加えたりできる状態にしています。
まさに相棒やな。ノートと向き合うことで自分と向き合ってるわけや。
それぞれの項目を順番に、詳しく解説していきます。
①目標
目標は1年に1回年初に、イタリアに行ってからは年初と9月から始まるシーズン前の2回書いています。
目標は短期、中期、長期を設定しており、ノートの最初にこれらを書き込んでいきます。
俊輔選手が意識していることは
ノートに書くことは決意表明であり
書かないように心がけていることは、漠然としたこと
です。
短期目標
半年後ぐらいまでのことで、頑張れば届くような種類のことを書きます。
短期の目標はクリアしてどんどん入れ替えていくものとして設定しています。
ここで重要なポイントは
クリアするためには何をしなくてはいけないかを考えること
です。
短期目標をクリアすることを繰り返すことで、階段をひとつひとつ上がっていくことができます。
具体的には
- 自分の苦手なプレーを克服する
- 選手権で優勝
- スタメンで出る
などです。
スポーツの研究で、難しいけど頑張れば手が届くほどのレベルの練習を保てる子供は、停滞を起こしにくく、失敗から得るものも他の子供より多いことがわかっています。
自分のスキルの限界を知った上で、少し高い目標を設定できるかが大切になります。
俊輔選手は自然とそのことに気づいて、取り組んでいたわけです。
中期目標
ここでは1年先ぐらいのことを書きます。
自分にとって難しいことでも具体的に書いていきます。その目標が段々と近づいてくることで腹をくくることができるそうです。
- 向上心を持ち続ける
- オリンピック代表に入り続ける
- 自分に勝つ
などです。
長期目標
2年後以降のことで、長期的に思い描く自分のあるべき姿を書いていきます。
長期目標は中期目標と同様に絶対にかなえる目標というよりは、ちょっと無理かなという目標も書くようにしているとのことです。
例えば、俊輔選手はマリノスにいた頃はイタリアに行きたくなかったそうです。
ですが、「サッカーが上手くなりたいなら行くしかないだろう」と自分を追い込んでいったんですね。
心のどこかでは難しいかなと思えるようなことでも、”逃げず”に書き続けることで夢は近づいてくるのです。
- 世界に通じるプレーヤーになる
- 海外でプレーする
- 誰からも尊敬される人になる
などです。
ちなみに、「誰からも尊敬されるようになる」というのは、ボクが最も尊敬するサッカープレーヤーの一人、ロベルト・バッジョからいただいてるそうです。
俊輔選手は他のスポーツ選手から何か盗めないかといろんな本も読んでいます。
成功している選手の貪欲でひたむきな姿勢がうかがえるところです。
目標は一回書いたらおしまいじゃなく、毎日クリアするめには何をしたらいいかを考えるものや。
もし達成できないことがあっても「何が足りなかったのか」を考え、明日からの課題にすればいいと俊輔選手は言っています。
②試合について
次に試合についても書いています。
書き方は最初の頃から段々と変わって行ってるみたいですが、主に書いているものは
- 対戦相手
- 試合のスコア
- フォーメーション
- 課題や気づいたこと
- 思いついたプレー
などです。
最初のうちはその試合の攻撃のプラス面とマイナス面、守備のプラス面とマイナス面、自己評価を10点満点で書いていました。
それが徐々に簡素化され、上記のものは無くなっています。
その代わりに、自分の課題や気づいたことなどを中心に書くようになりました。
フォーメーションについては絵でかいています。
試合後にノートを書いていて思いついたフリーキックのイメージや、無意識で上手くいったプレーなども書きとめています。これらは絵でかいてあることが多いです。
自分で「あんなプレーはやったことがないけど試合で出た」というものを書き留めておくことで、別の試合でも同じようなプレーが出来るようになります。
1試合1試合、振り返って課題を見つけて練習していったらそら上手くなるわな。無意識でできたプレーも忘れんように書いておくっていうわけや。
③練習メニュー
俊輔選手は練習メニューを細かく記録しています。
絵と文章を織り交ぜて、どのような動きをしているのか本当に細かく書いています。
練習メニューをノートに書いておく理由は
練習メニューの意図を記憶しておくため
です。
チームでの練習をしっかりと記憶しておくことで、シーズン前の自主練習に応用して使うこともあるそうです。
俊輔選手が教えを受けた歴代の監督や日本代表の監督の練習メニューがこの本には載っています。
ただ漫然と練習するんじゃなく「この練習はなんでやるんやろう?」と意図を考えることで練習効率は爆上がりするで。
④メンタル
サッカーはメンタルのスポーツと言われることもありますが、長いサッカー生活で自分のメンタルを整えていくことは本当に大変です。
俊輔選手も決して順風満帆なサッカー人生だったわけではなく、代表に選ばれなかったり、イタリアに行ってレギュラーになれなかったりと様々な困難に打ち勝って成長しています。
ボクらの想像を超える苦労があったと思いますが、このノートに書き続ける自分への語り掛けで乗り越えてきたんでしょう。
俊輔選手は
- 自分を信じる
- 自分に勝つ
- 努力をしろ
- 自分で限界をつくらない
- 強くなる
などの言葉を繰り返し繰り返し書いています。自分で自分に言い聞かせているようです。
自分の悩みや弱みなどを紙に書き出して、それに打ち勝つ決意を書いているんですね。
そして、次に同じような悩みを抱えた時にノートを見返すことで、乗り越え方がわかるそうです。
経験がノートの中にたまっていくわけです。
これは自分に打ち勝てない多くの人がやった方が良いと思います。
ボクもくじけそうなときはノートに自分の思いをどんどん書いて吐き出すことがあります。
自分の悩みや不安をノートに書き出すことで、客観視できるから心理学的にもいいんやで。
⑤イメージ
俊輔選手はこのノートにたくさんのイメージ画を描いています。
- フリーキックのパターン
- 無意識で上手くいったシーン
- 強化したいゴールシーン
- スローインのパターン
- ドリブルのイメージ
など、様々なシーンを絵にかいて頭に記憶させていくそうです。
そうすることで、試合でもスムーズに使うことができます。
自分が描いたイメージが試合中にできて驚いたことが何度もあるそうなので、イメージを頭に沁みつかせることは大切です。
イメージがなければ体は動かんということや。
⑥記録
最後に記録です。
新聞や雑誌の記事をスクラップしていきます。
俊輔選手は良い記事もスクラップするけど、主に悪い記事をスクラップしていくそうです。
これは、
今に満足しないためにも、嫌なことから目を背けない
ようにしたいからだそうです。めちゃくちゃストイックですね。
こういうところにも一流の選手になるメンタリティーを見て取ることができます。
ボクならいい記事ばかりスクラップしてしまいそうです。
人間嫌なことには目をそむけちゃうけどね。すごいよね。
ここまでが俊輔選手のノートの書き方です。
ちなみにこの本には、俊輔選手が考えたサッカーノートが別冊で付いています。
小学生はどのようにサッカーノートを書いたらいいか
さて、ここまでを踏まえた上で、小学生がどのように書いたらいいかを考えていきましょう。
前提として
シンプルを保って書く
ことが大事です。
そして小学生がサッカーノートを書く上で重要なポイントは2つ
- 継続すること
- 自分で書くこと
です。
継続すること
最初から書きすぎて続かないようでは意味がなくなってしまいます。
これからいくつか書き方の提案をしますが、自分が書きたいと思うところだけで構いません。
なんなら目標を書くだけでもいいと思います。
目標を自分で管理して、達成したら次の目標を設定するようになれれば立派なものです。
毎日書く必要もありません。試合があるときとか練習があるときなど自分なりに決めて取り組みましょう。
俊輔選手も毎日書いていたわけではなく、時には全く書いていない時期もあるそうです。
書ける範囲で自分なりのノートを作って行けばいいのです。
少しずつでも継続していくことを意識しましょう。
自分で書くこと
パパさんママさんはついノートを書きなさいと指示してしまいそうですが、ノートはあくまで自分で書くことが肝心です。
習慣化するサポートをするのはいいですが、強制して書かせる必要はありません。
内容に関しても「こういうことを書けばいいみたいよ」などのアドバイスはいいですが、「こう書きなさい」や「こんなこと書いたらダメ」などの強制はしないようにしましょう。
ついつい口出ししてしまいそうになるやろうけどな。ここは子供の自主性に任せてみようや。
さて、俊輔選手のノートでは
- 目標
- 試合について
- 練習メニュー
- メンタル
- イメージ
- 記録
が書かれていました。
これを出来るだけシンプルにしていきましょう。
順番に詳しく解説していきます。
書きやすいところから書いてみましょう。
①目標
今、自分がクリアしたい目標をできるだけ簡単に具体的に書いていきます。
クリアしたら、達成のシールを貼って新しい目標を書けばいいでしょう。
頑張れば手が届くような目標がちょうどいいです。
例えば
- リフティングを100回出来るようになる
- ドリブルの技を1つ試合で使えるようにする
- 3か月以内の試合で1点取る
などです。
ここでは自分が本当に達成したい目標を書くといいで。
リフティングに関してはこの記事で詳しく解説していますので、練習の参考にしてもらえれば嬉しいです。
②試合について
試合については、今日の自分を振り返れることが大事です。
できれば、試合の後に
- 対戦相手
- スコア
- 良かったところ
- 悪かったところ
- 次どうしたいか
などをメモしていきましょう。今日の自分はどうだったのか「自問自答」するクセがついてきます。
スポーツでトップクラスになる子供は「自問自答」の習慣を持っています。
簡単なメモでいいから、試合を振り返ることが肝心や。
③練習メニュー
上でも書きましたが、スポーツでトップクラスの子供たちは、共通して「自問自答」の習慣を持っています。
スポーツで成功するためには
「自問自答」の習慣が大事
です。
その日の練習で自分がやったことについて考え、それが上手くいっているかどうか「自問自答」する習慣を作っていけば成長が格段に早くなります。
ノートに「今日の練習は十分に難しかったか?簡単すぎではなかったか?」などを自分なりに書いていきましょう。
「頑張れば届くようなレベルの練習」が自分でわかる必要があるんだね。
自主練用のサッカーノート
自主練用のサッカーノートを作るのもひとつの手です。
- 自主練の目的
- 練習内容
- 振り返り
などを「自問自答」を意識しながら書くだけでかなり上達が早くなります。
自主練を続けるモチベーションにもなりますよ。
自主練を何回やっているかを記録していくことはモチベーションの維持につながるね。
自主練の仕方についてはこちらの記事で詳しく書いています。お子様の自主練が続かない方は読んでみて下さい。
④メンタル
ノートは感情を書き出す場でもあります。
- 試合中に何を感じたか
- 何が楽しかったか
- 何が難しかったか
- 悔しかったことは
などを自分の心と向き合って記録していきましょう。
書いていくうちに自分自身の感情を理解できるようになっていきます。
自分の感情を理解するのは、成長する大切な手がかりになります。
自分の感情をノートに書くことは、行き詰ったときの手助けにもなるで。
⑤イメージ
俊輔選手のようにイメージ画を描いて記録していくことで、頭の中にその完成形が作られて試合や練習でスムーズに出るようになります。
- 印象に残ったプレー
- こんなプレーがしたい
- いいフェイントを思いついた
などを自分のイメージ画として記録してみましょう。
絵を描くことで全体が俯瞰で見れたり、記憶にも残りやすくなります。
視野が広くなりますよ。
ちゃんとイメージできていないと、体は動かないからね。
⑥記録
俊輔選手は新聞や雑誌の記事を切り抜いてスクラップしていましたが、小学生が新聞や雑誌に載ることは少ないです。
なので、自分が出た大会の結果などを簡単に記録してみましょう。
- 優勝チーム
- 自チームの順位
- 自分の得点数
- 自分のアシスト数
を記録していくことで、「次の大会では何点入れる」などの具体的な目標が立てやすくなります。
目標を明確にするためにも、自分の結果と向き合うことは大切です。
この中の一つでも続けられたら、ほんまに結果が変わってくるで。
まとめ:サッカーノートで夢をかなえよう
今日は中村俊輔選手の「夢をかなえるサッカーノート」について解説してきました。
俊輔選手がノートに書いている内容は
- 目標
- 試合について
- 練習メニュー
- メンタル
- イメージ
- 記録
でしたね。
それを踏まえた上で小学生がどのように書けばいいかを解説しました。
できるだけシンプルに保って書く
ことが重要です。
練習や試合の目標を書いて、それに対しての振り返りをする習慣をつけていけば夢をかなえる可能性が高くなります。
繰り返しになりますが、本記事で紹介したすべての項目を書く必要はありません。自分が続けられそうという範囲で書きたいことを書いてください。
ぜひ皆さんのサッカーライフが今よりも良くなることを願っています。
以上、長くなったので今日はこの辺で終わります。
記事が少しでも役に立てたら嬉しいです。
ブログさいこー
サッカーさいこ―
おしまい。