こんにちは!ちくです!
ボクはサッカー歴30年以上の大ベテランで、日々サッカーの研究をやっていますが、最近は『幸福な子育て』に関しても研究しています。
サッカーや子育てを通して、『幸福な親子関係』を築く手助けをしたいと思い発信をしています。
ボクには現在(2024年12月)、6歳の息子と4歳の娘がいます。
自分の「サッカー&子育ての研究」を皆様に共有して、少しでも幸せを感じてくれる人が増えてくれたら嬉しいです。
今日のテーマは『努力』と『根性』に関してです。
皆さん、努力や根性は必要だと思いますか?
「当たり前だろう」という声が聞こえてきそうです。
さっそく結論から言わせてもらうと、ボクはスポーツに『努力』も『根性』もいらないと思っています。
『努力』や『根性』はいらないどころか、使い過ぎると不幸になるから注意が必要や。
では、なぜそう思うのかを順番に解説していきますが、多くの方が「スポーツは努力や根性があってのものだろう!」と思っていますよね。
ですので、今日聞いてすぐに納得できないかもしれません。
今日は「そんな考え方もあるんだ」ぐらいに思って下さい。
また、何度も違う角度から解説する記事を書いていきます。
少しづつ納得して頂けたらありがたいです。
ではさっそく考えていきましょう。
どういう時に『努力』や『根性』が必要か?
まず、「なぜ『努力』や『根性』がいらないのか?」を考える前に「なぜ『努力』や『根性』が必要なのか?」を考えてみましょう。
根性が必要なときはどんな時か考えてみて下さい。
例えば
- 宿題をやるとき
- テスト勉強
- マラソン大会
などでしょうか。
子供たちは時に、これらのものを根性で乗り切ろうとします。
おそらく多くの人が「嫌なこと」や「辛いこと」に、多少無理してでも「乗り切る」「乗り越える」というときに根性を使うのではないでしょうか?
『根性』のニュアンスは
嫌なことでも頑張って乗り切る
という意味が含まれていますよね。
逆に、自分が大好きで楽しんでできるものにはあまり『努力』や『根性』は使わないのではないでしょうか?
例えば
- 「昨日ゲームやるのにめちゃくちゃ『努力』した」
- 「ネットフリックス観るのに『根性』出した」
- 「YouTubeで好きなチャンネルを『頑張って』観た」
と言ったら、少し違和感があります。
「いやいやあんた好きでやっているだけだろ?」とツッコミたくなりますよね。
要するに、『努力』や『根性』とは嫌なことを乗り切るときに必要なエネルギーということや。
なぜ『努力』や『根性』がいらないのか?
ここまで見てきたように、努力や根性は「嫌なこと」や「辛いこと」を乗り切るときに必要なエネルギーです。
つまり、もし自分が努力や根性を使ってスポーツをしているとしたら、スポーツが自分の「嫌なこと」や「辛いこと」になっている可能性があります。
本来、人間は自分の楽しいことや好きなことを夢中でやっているときに自然とエネルギーがわいてきてどんどん上達していきます。
テレビゲームに夢中になったことがある人ならわかりますよね。
子供の頃、好きなテレビゲームをやっているとき、気がついたら何時間も経っていた。
最初は難しいと思ったのに、あっという間に上手くなっていた。
このような経験をしたことがある人は多いのではないかと思います。
テレビゲームではなくても、「何かに夢中になって、気がつけば上達していた」という経験をしたことはあるのではないでしょうか。
その経験に努力や根性は必要ありませんよね。
「ゲームはそうかもしれないけど、スポーツは違うだろう?」と言う人もいるかもしれません。
ですが、スポーツもまったく同じです。
これはボクの経験ですが、
ボクは小学生の高学年でサッカーに夢中になりました。
5年、6年生のときは毎日、放課後の小学校のグラウンドに行って、友達とサッカーをやっていました。
グラウンドに行ったときに居る友達を集めて、サッカーのミニゲームをやっていただけです。
その時がボクの人生でサッカーがもっとも上手くなった時です。
チームで真ん中あたりの実力だったボクが、一番になりました。
後にも先にもあれほど急激に上手くなったときはないんですよね。
ちなみに、中学生になってから、先生が怖くてかなり無理して根性を出しましたが、ほとんど上達を感じられませんでした。
毎日毎日、サッカーをやっていたので、周りからは「努力してるな」と言われました。
だけど、ボクは楽しくてしょうがないからやっていただけで、努力も根性もこれっぽっちも使ってなかったです。
先ほど見てきたように、努力や根性とは嫌なことを乗り越えるために一時的に使う特別な力のことです。
継続的に上手くなるためには、
好きになって夢中になる
これが大切です。
だから、努力や根性を使う必要は一切ありません。
努力や根性を使い続けるとどうなるか?
なんで『努力』や『根性』なんていらないと、ここまで強調するのかと言うと、『努力』や『根性』を使い続けると不幸になる可能性が高いからです。
もちろん努力や根性を使っても、短期的には実力が上がることはあります。
他人から見たらうらやむような成功を収めることもあるでしょう。
ですが、努力や根性を使い続けた先に、幸せな成功はないと思っています。
努力や根性を使い続けた先には何が起こるのか?
結論から言うと
気力がわかなくなってしまう
です。
燃え尽き症候群のような状態ですね。
『努力』や『根性』というのはいわゆる
火事場の馬鹿力
のことです。
これは人間が命の危機に瀕したときに使う爆発的な力なので、命の危機がなくなった現代社会ではあまり使うことがありません。
日常的に命の危機にさらされる人は、今の日本にはほぼいないからです。
特別な力なので、使い続けるものではないですし、使い過ぎると簡単に底が尽きてしまいます。
『努力』や『根性』は持続可能なエネルギーではないということや。このエネルギーに頼ることに慣れている人は強烈な反動が来ることがあるで。
この前、YouTubeの動画を観てるとある女性が出ていました。
小さい頃からダンス一筋で頑張り、世界大会で上位に入賞したことがある女性です。
華々しい経歴を持っている方ですが、今は燃え尽きて全くエネルギーがわかない状態になってしまったそうです。
彼女は親や周囲の期待を満たすべく、結果を出すために頑張り続けてきました。
おそらく、むちゃくちゃ『努力』して『根性』も出し続けてきたんだと思います。
ですが、今はその気力がなくなってしまいました。
この女性が言うには、ダンスの練習が楽しいと思ったことは一度もなかったそうです。
大会で優勝しても「嬉しい」というよりも、「ああ、よかった」と安心感を感じただけだったと言っていました。
元動画が気になる方はぜひ観てみて下さい↓
八木仁平の自己理解チャンネル~やりたいことが段々と嫌になる根本的理由とは?~
この女性のように、『努力』や『根性』を使い続けると、まったく気力がわかない状態になってしまうことがあります。
『努力』や『根性』を使っているときは、無理をしている状態だからです。
本当はやりたくないけど、「やらなきゃ」と自分に鞭を打ち続けていると、いつかエネルギーが尽きてしまうのは想像できると思います。
だから、『努力』や『根性』を使っていると思ったら、一度立ち止まって欲しいんです。
努力や根性を使っていると感じた時どうすればいいか?
今の日本社会で生きていると、『努力』や『根性』を使って頑張れというメッセージは無限に飛んできます。
自分が無理をしているという自覚もなく、頑張ってしまっているケースは多いです。
子供は素直なので、どんどん頑張って無理をしようとします。
だからこそ、親御さんが無理をしていると感じたら止めて欲しいです。
何より気にかけて欲しいのは
お子様が心から楽しんで夢中になっているか
これだけです。
練習や試合が楽しく感じられないなら、何かが間違っているかもしれないです。
一旦、立ち止まって、冷静に
何のためにやっているのか
を確認してあげてください。
そして、必要なら休んだりスポーツから離れる勇気も必要だと思います。
大きな夢に向かうには根性も必要ではないのか?
お子様が「プロ選手になりたい」のように大きな夢を抱いたときに、根性を使う必要があるのではないかと思う人もいると思います。
もちろんプロ選手になるためには「やらなくてはならないこと」が無数に出てきます。
- 筋トレ
- スプリント練習
- 持久力練習
など、身体をつくるための練習にはつらい練習もあるでしょう。
ですが、自分の『心から湧き出てくるような夢』を叶えるためのステップは、1歩1歩が喜びを感じるプロセスで、根性を出してやるというようなものではありません。
逆に「本当に嫌だな」「辛いだけだな」と思うなら自分が叶えたい夢ではない可能性があります。
ですので、先ほども言いましたが、一度立ち止まって、本当に自分はこの夢を叶えたいのかを確認する必要があります。
それでも本当に夢を叶えたいと思えたら、1歩1歩楽しみながら夢へと近づいていきましょう。
まとめ:努力は夢中に勝てない
まとめ行きましょう。
今日は『努力』や『根性』は必要か?というテーマを考えてきました。
ボクはスポーツに努力や根性はいらないと思っています。
なぜなら、
努力は夢中に勝てない
からです。
努力や根性は使い続けるといつか燃え尽きてしまいます。
なんとか無理やり気力を奮い立たせてやっている事にはいつか限界が来るのです。
それよりも、やっているスポーツを心から楽しんで夢中になることが大切です。
夢中になってしまえば、努力は努力でなくなり全てが楽しいものになります。
毎日ワクワクしながら、上達していけるのです。
ですので、自分が今、楽しんでいるのかどうかだけを気にするようにしましょう。
以上、長くなりましたので今日はこの辺で終わります。
わからないことがあれば、お問い合わせフォームやX(Twitter)で直接聞いていただければお答えします。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
少しでも皆様が幸福な親子関係を築ける手助けになれたら嬉しいです。
おしまい。