こんにちは!ちくです!
- 子供のサッカーがなかなか上達しないんだけど…
- 子供にリフティングのコツを教えてあげたいけど自分もわからない…
- 周りの友達はみんなできるのに息子だけ取り残されてる…
サッカーの基本であるリフティングが上手くならなくて、サッカーが嫌いになってしまう子はとても多いです。特に小学生くらいの子供にとって周りの子たちよりできないのは死活問題ですよね。
僕は35年間サッカーをやってきて、いろんな人のリフティングを見てアドバイスをしてきました。今は自分の息子にもリフティングを教えるために日夜研究を続けています。
リフティングはやり方を間違えんかったら確実に上手くなるで!
そこでこの記事では、初心者が最速で15回できるようになる練習方法から、試合で活かせる上級者向けのリフティングまでまとめて解説します。
この記事を読めば、リフティングについて困ることはなくなります。お子様にアドバイスできるようにコツもしっかり解説しますね。
リフティングって何?
リフティングとは、手以外の体の部分を使ってボールを地面に落とさないように扱う、サッカーの基本技術のことです。
サッカーを始めたばかりの人は必ずやれと言われるのがこのリフティングでしょう。
リフティングが上手ければ必ずサッカーが上手いとは言えませんが、一流のサッカー選手はみんなリフティングが上手いです。
マラドーナ、メッシ、ロナウジーニョ、中村俊輔、小野伸二など超一流と言われる選手はリフティングがめちゃくちゃ上手いのでリフティングには積極的に取り組みましょう。
テクニックのある選手はみんなリフティングが上手いよね。
リフティングで得られるメリット
リフティングをやれと言われるけど、リフティングをやることでどんなメリットが得られるかは説明されないことが多いですよね。
リフティングで得られるメリットはたくさんあります。
- ボールコントロールが上手くなる
- ボールミートポイントがわかる
- ボディコントロールが身に付く
などなどです。
他にもサッカー自体が上手くなるとかサッカーが楽しくなるとかたくさんあります。
順番に見ていきましょう。
サッカーの基本となる要素がつまってるわけやな。
ボールコントロール力が向上する
まずはボールをコントロールする力が身に付きます。
サッカーでは普段歩いたり走ったりでしか使わない足でボールを上手くコントロールする必要があります。究極、足を手のように使いたいわけです。
サッカーが上手い選手は足を手のように使ってリフティングしていますよね。
リフティングをすることで繊細なボールタッチの感覚が身に付き、ボールコントロール力は格段に上がります。
自分の思うようにボールを動かせるようになってくるわけです。
ボールを落とさんように扱うねんからテクニックは付くで!
ボールミートポイントがわかる
リフティングではボールを地面に落とさないように、ボールを真上に蹴り続けます。そのためにはボールの中心をしっかりと捉(とら)えて、足に当てなくてはなりません。
ボールのどこをどのように蹴ればまっすぐ上がってくれるのか、足のどこに当てたら力がいらずに上がるのかが感覚として身に付いていきます。
強いシュートや早いパスをするためには、しっかりとボールの適切な部分にミートしなくてはなりません。リフティングでこのボールをミートするポイントがつかめてきます。
「足のこの部分でボールのここを蹴ればボールが遠くに飛ぶ」というのが感覚でわかります。
ボディコントロールが身に付く
ボールコントロールやらボディコントロールやらでややこしいんですが、ここでは身体をコントロールする力について説明します。
リフティングをすることで、足の関節を適切に動かしたり、軸足を鍛えることができます。
サッカーは軸足が非常に大事なスポーツです。サッカーの動作は片足になることが多いんですね。蹴るときしかり、トラップするときしかり、直立のままでいることがないスポーツです。
リフティングで膝を柔らかく保って軸足でバランスを取ることで、軸足をコントロールする力が養えます。
ボールを蹴る動作、足を上げて足の関節を動かす動作、身体をボールの落下位置に持って行く動作などリフティングにはサッカーに必要な動きがほとんど入っています。
身体を上手く動かす力が付いていきます。
リフティングをやると少しずつ身体が動くようになるよね。
リフティングの練習方法①(初心者)
まずは初心者が最速で15回できるようになる練習方法をお伝えします。
15回出来るようになったらあとは100回とか1,000回も見えたようなもんですからね。
リフティングを練習するステップを順に解説していきます。
- 1回ごとに手でキャッチする
- キャッチするまでの回数を2回、3回に増やしていく
- 通常のリフティングをしてみる
①1回ごとに手でキャッチする
まずは『手で持って落とす→蹴り上げる→キャッチ』を繰り返していきましょう。
最初は利き足のインステップから始めるのがいいです。インステップというのは足の甲の部分です。強いシュートを打ったり、ロングパスをするときに使います。
一番スタンダードなリフティングでこれをマスターしないと始まらないという部分ですね。
ここでポイントは
- 軸足は柔らかく
- 蹴り足を無理に高く上げない
- 蹴り上げるボールの高さを胸の位置にそろえる
お父さんはこの3つが出来てるか見てあげてな。
軸足は柔らかく
先述しましたが、サッカーは軸足が非常に大事なスポーツです。軸足が棒立ちになっているとなかなか上手くいきません。
軸足を無理に曲げる必要はないですが、膝が軽く曲がるぐらいに柔らかく保ちましょう。
蹴り足を無理に高く上げない
初心者がインステップでリフティングをするときに、蹴り足の太ももからつま先までが地面と平行に伸びきってしまうことがあります。
蹴り足は無理に高く振り上げないようにしましょう。足首には少し角度がついていいです。
蹴り上げた時にボールが真上に上がる足首の角度を探してください。
蹴り上げるボールの高さを胸の位置にそろえる
1回ごとにボールを手でキャッチしますが、蹴り上げるボールの高さが胸のあたりに来るように蹴る力を調整していきます。
蹴ったボールが真上の胸の高さに安定するまで、繰り返し練習してください。
安定して胸の高さでキャッチできるようになったら次のステップに進みます。
1回ずつでも難しいんだけど…
最初から上手くできる人はおらんで!少しずつ出来るようになればええんや!
②キャッチするまでの回数を増やしていく
『手で持って落とす→蹴る→キャッチする』の蹴る回数を連続2回、3回と増やしていきます。
蹴り上げたボールが胸の高さで安定するまでは数を増やさないようにしましょう。
2回でしっかり安定したら3回へ増やすというように順番にやっていきます。
2回は難しいけど、2回が出来るようになったら3回は割と楽だね。
③通常のリフティングをしてみる
手でキャッチするリフティングが連続5回ぐらい安定して胸の高さで出来るようになったら、通常のリフティングに切り替えていきましょう。
ここまでくれば15回は見えています。ボールが真上に胸の高さにくるイメージを持って続けて下さい。
リフティングの練習②(中級者以上)
片足で15回リフティングができるようになったら次のステップにいきます。
- 両足でリフティング
- いろんな部位でリフティング
順番に見ていきましょう。
両足でリフティング
利き足のインステップが15回できるようになったら逆足も同じことをやってもいいですが、あえてやる必要はないです。
それより次は両足にチャレンジしましょう。1回づつ交互に足を変えてリズムよくリフティングをしていきます。
この時は胸の高さまで上げず、膝ぐらいの高さで安定するように意識してください。回数目標は100回ぐらいを目指していきましょう。
実は回数を増やしていくのに、片足でやるより両足でやる方がずっと簡単です。ボールの高さも膝ぐらいにする方が安定してくれます。
100回が安定してできるようになればあとはいくらでもできるようになりますよ。
ここでインステップのリフティングの注意点を上げておきます。
きちんとインステップに当たってるかミートポイントを意識する。
両足でリフティングというとインステップというより、足のつま先に近い部分でやる人が出てきます。もちろんつま先部分で出来るのもいいんですが、しっかりとインステップに当てるリフティングも出来る方がいいです。
これは両方を使い分けられるように練習しましょう。上記で説明したようにリフティングはボールのミートポイントを理解するのに役立ちます。
インステップのどの部分に当てると力がいらずにボールが上がるかは自分でわかるようになっておきましょう。
つま先で上げる方が楽やねんけど、インステップでもしっかりと出来るようにしような!
いろんな部位でリフティング
ここまできたら回数は勝手に増えていきます。どんどん回数も増やしていきつつ次のことにもチャレンジしていきましょう。
次はインステップ以外の部位でやる練習をしていきます。
ほかに出来るようになりたい部位は▼
- 太もも
- インサイド
- アウトサイド
- ヘディング
インステップで練習したように片足づつ①から③のステップを順番にやっていくとすぐに出来るようになります。
インステップ以外の部位でもボールに当たる足の面が地面と平行になるように意識し、足のどこに当たるとボールが簡単に上がるかを理解していきましょう。
片足、両足が出来るようになったら、いろんな部位を組み合わせてやってみましょう。リフティングの技を練習していくのも楽しくていいですよ。
肩を使ったり背中にボールを乗せたりする人もいます。
ここまできたらボールを自由自在に操(あやつ)れるね。
まさにボールと友達になれるな!
リフティングの練習③(上級者)
最後に、より上級者向けで実践に即した練習方法をお伝えします。
- 小さいボールでリフティング
- 動ける範囲を限定もしくは指定してリフティング
- リフティングしている間に周りを見る(首を振る)
小さいボールでリフティング
ボールコントロールは小さいボールでやる方が難易度が高いです。テニスボールなどで出来るように練習してみましょう。
これは必ずしもできなくてはならないというわけではありませんが、出来るとサッカーボールのコントロールがとても楽になります。
マラドーナなどの超一流選手はテニスボールのような小さなボールで難なくリフティングしてしまいます。
ボールコントロールを極めていきたい人は是非チャレンジしてみて下さい。
動ける範囲を限定もしくは指定してリフティング
リフティングの大きな目的は試合で使えるボールコントロールをマスターすることです。
しっかりとボールコントロール力を付けていくために、自分の思った場所でリフティングを続ける練習をしましょう。
土のグラウンドなら自分が出来る範囲の円を描いてそこから出ないようにします。ボールを自分の意志でコントロールしていくのです。
もう一つは歩きながらリフティングするなど、ここからここまでボールを運ぶ範囲を指定する練習です。
僕が中学に入った時、グラウンドの端から端まで落とさずにリフティング出来ないとスパイクが履けないという決まりがありました。
ボールをしっかりとコントロールする練習になります。
リフティングしている間に周りを見る(首を振る)
サッカーはボールを持っている間に周りの敵がボールを奪いに来るスポーツです。
ボールをコントロールしながら敵の位置や味方の位置を把握していかなくてはなりません。
リフティングを続ける間に周りに何があるか確認するトレーニングは、周囲を把握する能力を爆上げしてくれます。
何回かに1回、左右に首を振りましょう。そのときに周りに何があるのか、誰がいるのかを一瞬で把握します。
ただ首を振るだけではなく、「あそこに木が何本ある」とか「男の人が何人いる」などしっかりと見極めることが肝心です。
最初は難しいですが、やっていけば慣れていきます。少しずつ続けてみて下さい。
お父さんはリフティングしながら目に入ったものを聞いて、答え合わせしてあげてな!
リフティングのコツ
最後にリフティングのコツを解説します。
- 出来るだけ毎日続ける
- 足の当たる面を地面と平行にする
- 地面にボールが落ちる前にもう一度触る
出来るだけ毎日続ける
継続は力です。リフティングも毎日やれば必ず上手くなります。
そうは言っても続けるのが難しいというのが皆さんの声だと思います。
ある程度上手くなれば楽しくなって続けられますが、そこまでが難しいですよね。
特にお子様は他に楽しいことがあるとすぐにそっちへ行ってしまうと思うので続けるコツを解説します。
- 練習した日と回数を可視化する
- 玄関にボールを置いておく
- 親が一緒にやる
練習した日と回数を可視化する
カレンダーのような日にちがわかり、書き込みができる紙を用意してください。カレンダーに直接書いてもいいです。
家のいつでも目に入る場所にそのカレンダーを張り付けておきましょう。
リフティングの練習をした日はシールを貼ったり、丸印を書いて、練習したことがわかるようにします。
その下にその日のリフティング最高回数を記録していきます。
単純なことですが、人間は小さな進捗(しんちょく)がもっとも大きなモチベーションになります。
練習した日が連続何日になったか、昨日の最高回数が何回か目に見えることで確実にモチベーションが上がります。
玄関にボールを置いておく
これも単純なことですが、人間は環境に大きく影響を受けます。何の抵抗もなく、すぐに練習に入れる環境を用意しておくことはとても大事です。
また、「〇〇したら△△する」というような条件付けをすることで達成率が格段に上がることが研究でわかっています。これをイフゼンプランニングといいます。
「学校から帰ったらボールを持って外にリフティングしに行く」と決めてしまいましょう。いったん家の中に上がってしまうと外に出るのは億劫(おっくう)になります。
玄関にボールを置いておくことですぐにボールを持って練習に行くことができます。
親が一緒にやる
子供は誰か一緒にやる相手がいてほしいと思っています。もしお父さんがサッカー初心者であまりリフティングができないならこの記事を読んでお子様と一緒に練習してみて下さい。
お子様も喜ぶし、お父さんもサッカーが好きになること請け合いでしょう。運動不足の解消にもなるし、まさに一石二鳥です。
お互いにスマホの動画を撮影し合いながらやると上達もより早いと思います。
子供は運動を強要されるのを嫌います。「YouTubeばっかり見てないで練習してきなさい!」と言われると余計しなくなります。
「一緒に練習に行こう」というのが一番運動する率が高くなるそうです。
一人で修行のように練習するのもつらいもんね。
楽しく練習する仕組みをつくるのも大切やねん!
足の当たる面を地面と平行にする
リフティングのコツの2つ目はボールと当たる足の面を地面と平行にすることです。
変に足を上げる必要はないですが、ボールを真上に上げるにはボールが当たる足の面と地面が並行である必要があります。
しっかりとボールの当たる面を意識して取り組みましょう。ボールが真上に上がらなければ、面が真上を向いていないかボールの中心を捉えていないということです。
ボールが真上に上がるように足の角度を調節していくのがコツです。何度も繰り返していけばわかってきます。
地面にボールが落ちる前にもう一度触る
ミスをしたときはボールが落ちる前に足を出して必ず一回触るようにしましょう。これをしているとリフティングの回数が一回増えるだけでなく、身体の能力がアップしていきます。
最後のところで足を出す癖をつけていると試合でも足が出るようになってきます。試合で生きる練習になるわけです。
最後の一回を絶対に触る!この気迫が成長速度を加速させるんや!
まとめ:リフティングでサッカーは楽しくなる
先ほども書きましたが、人間のモチベーションがもっとも高まるのは、自分のやっていることが少しでも前に進んでいる感覚を得られた時です。
「小さな達成」を感じられた時に人はどんどんそれにのめり込んでいきます。モチベーションが上がって楽しくなっていくんですね。
親御さんは子供たちにたくさんの「小さな達成」を経験させて、「小さな達成」に気づかせてあげて下さい。
サッカーを始めたばかりでまだ下手な時は、サッカーの面白さを感じることが出来ないと思います。そこを越えるのにリフティングはとてもいいです。
リフティングはやったらすぐにフィードバックを得られて、「小さな達成」を感じやすいトレーニングです。
さっきより一回でも多く出来たら前に進んでいる感覚があります。そして、やればやるほど確実に上手くなっていきます。
少しでも上手くなればリフティングがどんどん楽しくなっていきます。そして、サッカーが好きになっていきます。自信もついてきます。
リフティングをやっていくことで好循環が出来ていくわけですね。
皆さんもスマホゲームなどで少しずつ点数が上がっていく単純なモノにはまった経験はないでしょうか。
「そんなめちゃくちゃ面白いわけじゃないのになんかやっちゃうんだよな。」「一回やったらなかなかやめられない。」という経験がある人も多いと思います。
リフティングはそれと同じような効果があります。
最初は難しくてへこたれそうになることもあると思いますが、もう少し、あと一回チャレンジしてみて下さい。
サッカー中毒になるのも目の前です。
リフティングがすべてのスタートです。
今日も長くなりましたのでこの辺で終わります。
ブログさいこ―
おしまい。