こんにちは!ちくです!
サッカー歴30年以上の大ベテランです!
サッカーは好きですかー?
今日のテーマはインサイドキックです。
- インサイドキックがちゃんとできない。
- インサイドキックで強いボールが蹴れない。
- インサイドキックをきちんとマスターしたい!
サッカーのインサイドキックはキックの基本中の基本と言えるキックです。
インサイドキックはサッカーをやっている人ならある程度は蹴れますが、ビシッと強いボールを蹴れている人は実は少ないです。
多くの人はインサイドキックはショートパスなどの弱いボールを蹴るのに使うと勘違いしています。
ですが、インサイドキックは世界のレベルになるとサイドチェンジなど長い距離でも使われます。
そして、シュートでも使われるのがインサイドキックです。
実はインステップキックよりインサイドキックのほうがゴール数は多いと言われます。
めちゃくちゃ大事なキックです。
小学生でもやり方さえちゃんとわかれば、速くて強いインサイドキックが蹴れるようになります。
今日から意識を変えてインサイドキックをしっかりと蹴れるようにしていきましょう。
みんなドリブルの練習ばっかりやりたがるけど、キックはめちゃくちゃ大事やで。しっかりとインサイドキックができるだけで、「おっ!この子はいいな!」と思わせるパワーがあるで。
基本の5種類のキックの蹴り方に関して詳しく書いた記事はこちらです▼
≪最初に練習すべき基本のキック5種類を徹底解説!使用場面と蹴り方のコツ
インサイドキックをマスターするために知っておきたいこと
ここではインサイドキックをマスターする上での前提を話します。
前提として
- 蹴り方がわかってもすぐに完璧に出来るようにはならない
- 蹴り方は人によって違う
これですね。
繰り返し練習していけば自分の蹴り方がわかり、必ずうまくなります。
ボクは土踏まずのやや上の骨がある部分で蹴っていますが、人によってはかかと近くで蹴る人もいます。
かかとのほうが強いキックができると言う人もいますが、自分が蹴ってみてしっくりくるほうがいいでしょう。
ボクは土踏まずの上あたりで蹴って、ビシッと強いボールが蹴れています。
※強い蹴り方のポイントはあとで詳しく解説するので、どちらを選んでも強いキックはできるようになります。
何度も言いますが、
蹴り方は人によって違う
ので、自分に合った蹴り方を探していきましょう。
他のブログやYouTubeで説明されてる蹴り方はあくまで一般的な蹴り方で、うまくなるには
自分にあった蹴り方を見つけなくてはならない
これが大切です。
わからなくなったときはまたこの記事に戻ってきてください。
インサイドキックとは?
インサイドキックとは足の内側で蹴るキックのことです。
足の内側で蹴るので基本の蹴り方はガニ股になります。
こんな感じで蹴ります。
インサイドキックはもっとも正確性があるキックです。
なぜ正確なキックができるかというと、足の当たる部分の面積が広いからです。
ボールを面でとらえることができるので、しっかりと当てることができると正確に蹴れます。
インサイドキックとインステップキックを合わせると試合中に使われる比率は90%を占めます。
インサイドキックとインステップキックの2つをマスターしてしまえば、試合中にキックで困ることはなくなるでしょう。
インサイドキックとインサイドキックを極めたらサッカーの試合は困らんで!
インステップキックの蹴り方・練習方法に関して詳しく書いた記事はこちらです▼
≪インステップキックはミートが9割!飛ばない・できない自分とは今日でお別れ
インサイドキックの主な使用場面
インサイドキックの主な使用場面は
- ショートパス
- サイドチェンジ
- シュート
などです。
バルセロナの試合を観ていると、30メートルほどの長い距離でもインサイドキックでパスし、平気で通しています。
メッシはペナルティエリア外からのシュートもインサイドキックで入れています。
冒頭でも触れましたが、実はインステップキックよりインサイドキックのほうがゴール数は多いのです。
インサイドキックが「近くにいる人への弱いパス」と思っている人はここで一度考えを修正しておきましょう。
キーパーがいちばん止めにくい、下の隅に蹴るときは強いインサイドキックがかなり有効です。
シュートはゴールへのパス
とよく言われますが、速くて強いインサイドキックが蹴れるようになれば、ゴールを量産できることは間違いないでしょう。
実はインサイドキックでゴールに入ることはかなり多いんやで!シュートをインサイドキックで入れられるようになったら立派や(笑)。
インサイドキックが強く蹴れない理由
インサイドキックがちゃんと蹴れない大きな原因はひとつだけです。
きちんとミートできていないから
これですね。
ミートとは足の当たるべき部分が、きちんとボールをとらえることです。
インサイドキックは
ボールの中心をミートする
これが肝心です。
インサイドキックをいちど蹴ってみて下さい。
横に回転がかかったり、まっすぐ飛ばない場合はきちんとミートできていません。
この状態だと強いインサイドキックは蹴れません。
ボールの中心にしっかりと当たっている場合は、蹴った瞬間は無回転になり、縦の回転でまっすぐ転がっていきます。
ではなぜちゃんとミートできないのかを考えていきましょう。
細かく見ていくと原因は
- 足首が開いていない
- 足首が90度になっていない
- 足首が固定されていない
- 軸足が伸びている
- 足ぜんたいを振ろうとするから
これですね。
順番に見ていきましょう。
足首が開いていない
インサイドキックは蹴り足を開いて、蹴り足の内側をボールに当てて蹴るキックです。
ガニ股のような態勢のまま蹴り足をボールにまっすぐ当てなくてはならないので、慣れるまで少し難しいです。
蹴り足の右足はきれいに開いていますよね。
このまま、まっすぐ足を振るときれいにボールは飛んでいきます。
当たる瞬間に蹴り足が閉じてしまうとボールはちゃんと蹴れません。
足首が90度になっていない
インサイドキックを蹴るときは、蹴り足の足首が90度に曲がっている必要があります。
インステップキックとは逆ですね。
足首は
このようにつま先が上がった状態をキープしたままボールに当たる必要があります。
逆に足首が伸びてきてしまうとうまくミートできません。
この状態でボールに当たると変に回転がかかってしまいます。
上の写真のように足首を90度の角度のままボールをとらえるようにしましょう。
足首が固定されていない
上の写真で見たように、足首を90度にしたまま蹴れたとしても、インパクトの瞬間に足首が固定されていないとボールはうまく飛びません。
ふにゃふにゃというボールが飛んでいくでしょう(笑)。
ポイントは
蹴る瞬間に足首にグッと力を入れて、足首がブレないようにする
これですね。
足首が90度でしっかりと固定されており、ボールの中心をとらえることができればボールはまっすぐにビシッと飛んでいきます。
軸足が伸びている
次は軸足をチェックしましょう。
軸足とは踏み込む足の方ですね。
蹴り足の足首を90度に曲げるので、軸足も少し曲げないとうまくボールの中心をとらえられません。
キック全般に言えますが
軸足が伸びきって蹴ることはない
です。
インサイドキックでもインステップキックでも、軸足は少し曲げて柔らかい状態でいるのが好ましいです。
足ぜんたいを振ろうとするから
キックは膝から下をコンパクトに振ることが大事です。
もちろん、足を振り上げるときは太ももから動きますが、大事なのは膝から下がしっかりと曲がっていることです。
インサイドキックは
足ぜんたいを振るのではなく、膝から下をコンパクトに振る
こういうイメージを持つことが肝心です。
足ぜんたいを大振りするとどうしても当たるポイントが定まりません。
コンパクトに振ることで、いつも同じポイントで正確にミートすることができます。
そして、足ぜんたいを振ろうとするとどうしても上半身もブレてしまいます。
きちんとインサイドキックが蹴れない人は上半身が横を向いたり、肩が下がったりしてしまいます。
上体はそのまま、膝から下をコンパクト、これを意識していきましょう。
強いインサイドキックを蹴るコツ
強いインサイドキックをするには、先の蹴れない理由の反対をするだけですね。
結論から言うと
- 足の内側を壁のようにイメージする
- ボールに当たる瞬間に足首に力を入れる
- 軸足を柔らかく曲げる
- 上体は常に正面を向く
- 膝から下をコンパクトに速く振る
です。
順番に説明します。
足の内側を壁のようにイメージする
これは感覚的な話なので少しわかりにくいかもしれませんが、蹴る方の足の内側を壁のようにイメージしてボールに当てるということです。
足の内側に平らで固い壁があるようにイメージします。
テニスで言うと、ラケットの面ですね。
面がしっかりできていないと、ボールはきちんと飛んでいきません。
それと全く同じです。
蹴るほうの足をしっかりと面としてボールに当てられたら良いキックができるで!
先述しましたが、インサイドキックは広い面でボールをとらえることができるので、正確に蹴ることができます。
ですので、自分の足の内側をしっかりと面として意識していることが大事です。
ポイントは
- ガニ股のまま
- 足首を90度に保ち
- 壁をつくる
このままボールにインパクトします。
ボクは「足に壁がある」ぐらいの意識で蹴っています。
平らで固いものがまっすぐに当たると、ボールは速くまっすぐに飛んでいきますよね。
ボールに当たる瞬間に足首に力を入れる
キック全般に言えることですが、ボールに当たる瞬間に力を入れることが大事です。
逆に言うとボールに足が当たる瞬間以外は、体から力を抜いているということです。
ポイントは
脱力からインパクトの瞬間に足首に力を入れる
これですね。
インパクトの瞬間だけボールに力を込めると言ってもいいかもしれません。
上体や太ももに力を入れることはないです。
リラックスしてボールに踏み込んで、足がボールに当たる瞬間に足首にグッと力を入れる感覚をつかんでください。
軸足を柔らかく曲げる
軸足とはボールの横に踏み込む足のことですね。
大事なのは
軸足が棒立ちにならないこと
これですね。
「インステップキックがうまく蹴れない理由」のところでも言っていますが、キックは軸足が伸びたままだとうまく蹴れません。
体の力を抜いて自然な形で膝を曲げるようにしましょう。
意識としては
膝を柔らかくして踏み込む
こういう意識がいいです。
上体は常に正面を向く
インサイドキックは蹴るほうの足をガニ股のように広げる必要があります。
これが慣れていないと意外と難しいです。
ガニ股になるので、足を太ももから振ってしまい、上半身まで動いてしまいます。
ポイントは
上半身は正面を向いたまま動かない
これですね。
なるべく肩も平行を保ったまま、正面を向いて、蹴り終わったあとにバランスをくずさないように練習をしましょう。
膝から下をコンパクトに速く振る
強いボールを蹴ろうとするときに、
- 「おもいっきり力を入れないと」
- 「足を大きく振らないと」
と思いがちですが、これは良くないです。
ボールに勢いを出すためには
スイングの速さ
これが重要です。
膝から下を小さく速く振れるようになったら速いボールは飛んでいきます。
蹴り足を引いたときに太ももが自然に動くのは良いですが、足ぜんたいをおもいっきり引いて振りまわす必要はありません。
あくまでも意識は膝から下をコンパクトに振ることです。
メッシのシュートを観ていただくとわかりますが、膝から下の振りが非常に速いです。
スイングはコンパクトに速く、しっかりとミートする
これを意識していきましょう。
最初はゆっくりでいいからひとつひとつを意識してやっていこうな。
強いインサイドキックを蹴る練習方法
ボクが始めた頃にやっていた効果的な方法をひとつ紹介します。
家の中でやる素振りトレーニングです。
- テーブルや壁などに片手をついて立つ
- インサイドキックの素振りを繰り返す
一回一回止めなくても、振り子のように繰り返しやればオーケーです。
やることはめちゃくちゃ簡単なんですが、注意点を確認しながらやりましょう。
注意すべきポイントは
- 足首を90度にしてガニ股に開く
- インパクトの瞬間に足首を固定する
- 上体を正面に向ける
- 軸足を柔らかく曲げる
- 膝から下をコンパクトに振る
でしたね。
やりながらひとつひとつを修正して、クセづけていけば自然とできるようになります。
外での練習は
- 壁打ち
- 対面パス
- 実践あるのみ(笑)
基本的な練習方法は対面でのパスや壁打ちがいいと思います。
練習のウォーミングアップなどで、インサイドキックのパス交換をやることが多いと思います。
ウォーミングアップのときからしっかりと強いボールを蹴る意識をすることが大切です。
毎回の練習でしっかりとビシッとインサイドキックを蹴る練習をしていれば、どんどんうまくなります。
普段の意識の差が気がつけば大きな差になるでしょう。
ですので、ポイントは
ウォーミングアップから真剣に!
これですね。
あとは実践あるのみです。
どんどん繰り返していけばうまくなります。
わからなくなればこの記事に戻ってきてください。
うまい人はウォーミングアップから真剣やで!その意識の差が大きな差になるから油断したらあかんで!
インサイドキックの正しい3つの使用パターン
インサイドキックは3つのパターンで蹴ることができます。
- 軸足に対してまっすぐに蹴る
- 軸足に対してやや外側に蹴る
- 軸足に対して内側に蹴る
これですね。
この3パターンを使いこなすことができると
インサイドキックが読まれにくくなる
大きなメリットです。
よくわからないと思うので詳しく説明します。
PK(ペナルティキック)をイメージしてもらうとわかりやすいと思います。
PKをインサイドキックで蹴る人は多いですよね。
キーパーに読まれないために基本的に同じはいり方で、軸足の向きもほぼ同じで
- 右
- 真ん中
- 左
と蹴り分けられます。
インサイドキックの基本は「軸足を蹴る方向に向けて、軸足の方向に蹴る」と習います。
ですが、実際は軸足の方向に関係なく蹴り分けることができるのです。
ロナウジーニョがノールックパスをやるのはこの原理です。
ポイントは
- 蹴り足の面をしっかりと作る
- 膝から下をコンパクトに振る
この2つができるようになれば、あとは当てるポイントをずらすだけです。
今日、伝えてきたインサイドキックがきっちりできるようになれば、蹴り足の面の向きを少しずついろんな方向に変えるだけで、ボールもいろんな方向に飛んでいくようになります。
パスのうまいシャビやイニエスタやデ・ブライネなどはみんなやっています。
応用編になりますが、覚えておくといいでしょう。
キックでいちばん大事なことは
ボールが思ったところに思ったスピードで飛んでいくこと
これですね。
誤解を恐れずに言えばどんな蹴り方をしても、ビシッと思ったところに飛べばいいんです。
基本にこだわり過ぎることに意味はありません。
インサイドキックの面さえできていれば、いろんな方向に強く蹴ることは可能やで!自分なりに読まれにくい蹴り方を探してみるといいで!
まとめ:インサイドキックが変われば世界が変わる
まとめいきましょう。
今日のテーマはインサイドキックでした。
インサイドキックをマスターするために
- 蹴り方がわかってもすぐに完璧に出来るようにはならない
- 蹴り方は人によって違う
これを認識することが大事です。
今、うまい人でも最初はできなかったときがあります。
あきらめずに繰り返しやればうまくなります。
インサイドキックとは足の内側で蹴る、もっとも正確なキックのことでした。
足の当たる部分の面積が広いので、正確なキックができます。
インサイドキックの使用場面は
- ショートパス
- サイドチェンジ
- シュート
などです。
世界基準では当たり前に30メートルぐらいのパスをインサイドキックで通します。
ゴールの下の隅を「狙うシュート」はインサイドキックを使います。
インサイドキックが強く蹴れないのは
しっかりとミートができていないから
です。
なぜミートができていないかを見ていくと
- 足首が開いていない
- 足首が90度になっていない
- 足首が固定されていない
- 軸足が伸びている
- 足ぜんたいを振ろうとするから
これですね。
ではミートするには上の逆をやればいいということです。
- 足の内側を壁のようにイメージする
- ボールに当たる瞬間に足首に力を入れる
- 軸足を柔らかく曲げる
- 上体は常に正面を向く
- 膝から下をコンパクトに速く振る
蹴り足の当たる面を意識し、インパクトの瞬間に力を込めます。
軸足は柔らかく曲げて、上半身は動かさないで正面を向いたまま、膝から下をコンパクトに振りましょう。
これで強いインサイドキックを蹴ることができます。
練習方法は
- 素振り
- 壁打ち
- 対面パス
- 実践あるのみ
これですね。
ボクがやって効果的だった練習は素振りです。
家の中でもできるので少しの時間を見つけてやってみて下さい。
なんとなくクセがついてきたなと思ったらあとは実践を積んでいきましょう。
ウォーミングアップでの対面パスなど、基礎練習から真剣にやる意識で結果が変わってきます。
練習は集中して全力で取り組みましょう。
そうすればあなたは絶対にうまくなります。
最後にインサイドキックの正しい2つの使用パターンについて言及しました。
- 軸足に対してまっすぐに蹴る
- 軸足に対して内側に蹴る
この2つです。
基本としては軸足に対してまっすぐに蹴ると習いますが、軸足が向いている方向の内側にクロスして蹴ることもできます。
これを覚えるとパスが相手に読まれなくなります。
インサイドキックを極めていくと間違いなく世界が変わります。
いろんな蹴り方を自分なりに編み出してください。
以上、長くなりましたので今日はこの辺で終わります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
少しでも皆様のサッカーライフが充実して、よりサッカーを好きになってくれたら嬉しいです。
サッカーさいこー
ブログさいこー
おしまい。