こんにちは!ちくです!
サッカー歴30年以上のベテランです。
サッカー好きですかー?
今日のテーマは最初に練習すべき基本のキックについて説明します。
- 一番最初に練習するキックって何がいいの…
- 基本的なキックの蹴り方と上手く蹴るコツを知りたい…
- 子供に蹴り方を教えてあげたい!
サッカーはキックの種類がたくさんあって、蹴り方をひとつひとつ教えてくれる人は少ないです。基本の蹴り方がわからなくて嫌になってしまう人もいるでしょう。
今回の記事では初心者が練習すべき基本的なキック5種類を徹底解説します。ひとつひとつの主な使用場面と蹴り方を順番に見ていきましょう。
この記事を読めば、サッカーにはどんな種類のキックがあってどのように蹴ればいいか、蹴り方とコツを一気に学べます。どのキックをどんな場面で使えばいいかもわかります。
まず初心者が練習すべきキックはインサイドキックとインステップキックです。2つが蹴れるようになってから他のキックに入っていきましょう。
まずは5種類のキックを知ろうな!練習するのはインサイドキックとインステップキックからやで!
前回解説したキックの大前提と重要なコツも確認してもらうと理解がより深まります▼
≫キックが飛ばない人がどんどん上手くなる4つのコツ!これで飛ぶようになる。
主要なキック5種類の使用する場面と蹴り方
主要なキック5種類の使用する場面と蹴り方を解説していきます。
最終的には全て出来るようになる方がいいですが、初心者のうちはインサイドキックとインステップキックがしっかりと出来るように練習しましょう。
基本的な5つのキックです▼
- インサイドキック
- インステップキック
- インフロントキック
- アウトサイドキック
- トーキック
順番に解説していきます。
インサイドキック
インサイドキックはサッカーで最もたくさん使われるキックと言えます。あらゆるキックの中で一番正確に蹴れるキックです。
とにかく正確なキックや!正確やけど読まれやすいという面もあるな。
どこの部分で蹴るか
足の内側で蹴ります。土踏まずの真ん中から少し上に上がったところ、足の側面の内側まん中の部分です。
リフティングで足の内側を使って、力をそれ程入れずにボールが真上に上がる部分を探してみましょう。
リフティングに関してはこちらの記事で詳しく解説しています▼
主な使用場面
インサイドキックの主な使用場面▼
- ショートパス
- サイドチェンジ
- コースを狙ったシュート
インサイドキックは一番正確なキックで、ショートパスで使うことが多いキックです。
世界レベルではサイドチェンジなど30メートルぐらいの長い距離を蹴ることもあります。
シュートでもキーパーと1対1の時など、「コースを狙うシュート」でインサイドキックを使います。ゴールの下の隅(すみ)を狙うのに使うのもいいでしょう。
フリーキックの名手であるジーコはゴールを狙う直接フリーキックをどこで蹴るかという質問に「一番正確なインサイドキックで蹴る」と答えていました。
極めればインサイドキックでも強く正確なキックが蹴れます。
インサイドキックは近い距離で使うことが多いんだね。
そうやな。ロングキックしたいときは後で説明するインフロントやインステップを使うのが一般的やで!
蹴り方
- 助走の最後の一歩を少し大きめにとる
- 軸足をボールの横に置き、残った蹴り足を少し引く
- 膝から下をコンパクトに振り下げる
- 足の内側を蹴る方向に向け、インパクトの瞬間に足首を90度に固定し力を入れる
- ボールの中心を蹴る
- 蹴りたい方向へ押し出すようにフォロースルー
初心者は足の内側を蹴る方向に向けるのが難しいです。軸足の膝を柔らかくしてガニ股になるようなイメージで蹴るのがコツです。
軸足の膝を軽く曲げ、ガニ股で足の内側を蹴る方向に向ける!
最初は足を横にしたまま蹴るのは難しいやろうけど、クセづくまで繰り返し練習や!
インサイドキックについてめちゃくちゃ詳しく書いた記事はこちらです▼
≪ゴロのパスだけじゃない!速くて強いインサイドキックの正しい蹴り方・使い方
インステップキック
インステップキックは強く遠くに飛ばせるキックです。きちんと蹴れると強くて正確なキックが蹴れます。
どこの部分で蹴るか
足の甲の真ん中、硬い骨のあるところです。リフティングで一番最初にやろうと言った部分ですね。リフティングでしっかりと足の当たるポイントを確認してください。
リフティングについてはこちら▼
主な使用場面
インステップキックの主な使用場面▼
- 強いシュート
- サイドチェンジやクリアーなどのロングキック
インステップキックは最も強く蹴れるキックです。強く速いシュートはインステップキックを使います。
ディフェンスのクリアーやサイドチェンジなどのロングキックでもインステップを使うことが多いです。
プロ選手の強いシュートはインステップで蹴ってるんだね。かっこいいよね。
蹴り方
- 助走の最後の一歩を大きくとる
- 軸足をボールの横に踏み込み、残った蹴り足を引く
- 膝から下を鋭く振るイメージで足を振り下げる
- インパクトの瞬間に足首を伸ばし、固定する(バレーダンサーがつま先立ちするように足首を伸ばす)
- ボールの中心を蹴る
- 体ごと前に進むような感覚でフォロースルー
インステップキックはシュートの時と遠くに飛ばすときで、蹴り方とボールに当てる場所が少し変わります。
・シュートのときは、体をやや前傾にしてボールを抑え込むようにまっすぐ蹴ります。ボールの中心か気持ち上ぐらいを蹴ると低い弾道の強いシュートが打てます。
・ロングキックのときは、上体を起こして、蹴り足を少し横に倒して横からボールに入るように蹴ります。ボールの中心から少し下を横から払うように蹴ると浮いたボールが蹴れます。
初心者はまず遠くに飛ばすことを考えずに、ゴロでいいのでしっかりとミートさせる練習をしましょう。力を抜いて蹴ることが大事なコツです。
体の力を抜いてしっかりとミートさせる!力を入れるのはインパクトの瞬間足首を固定するときだけ!
強いシュートを打とうと思うとどうしても力が入ってしまうから、インステップキックは力を抜く意識が肝心や!
インステップキックに関して詳しく書いた記事はこちらです▼
≪インステップキックはミートが9割!飛ばない・できない自分とはお別れ
インフロントキック
インフロントキックはカーブをかけるときやロングボールを蹴るときに適したキックです。
どこの部分で蹴るか
親指の付け根の内側の部分で蹴ります。インサイドキックよりもつま先に近い親指付け根です。
主な使用場面
- クロスボール
- コーナーキック
- フリーキック
- サイドチェンジなどのロングキック
カーブをかけるのに適したキックです。サイドからのクロスや直接フリーキック、コーナーキックなどのセットプレーで使われることが多いです。
サイドチェンジなどのロングボールをインフロントで蹴る選手もたくさんいます。
インサイドキックに近い比較的大きい面で蹴るため、コツをつかむと正確なキックができます。カーブをかけて直接フリーキックを蹴る選手のほとんどはインフロントを使っています。
中村俊輔選手のように、ゴールの隅に落とすキックですね。サッカーの大きな見どころのひとつです。
カーブをかけてフリーキックが入るようになったらめちゃくちゃかっこいいで!
蹴り方
- 助走の最後の一歩を大きくとる
- 軸足をボールの横に踏み込み、残った蹴り足を引く
- 足の親指の内側がボールに当たるようにやや斜めに振り下げる
- インパクトの瞬間は足首に力を入れて固定する
- ボールの中心からやや外側を蹴る
- 体ごと前に進むような感覚でフォロースルー
インフロントキックでカーブをかけたいときは、少し斜(なな)めから助走に入りボールのやや外側を蹴ります。
まっすぐに蹴りたいときは、ボールの中心をまっすぐ押し出すように蹴ります。ボールの中心より少し下を蹴ると浮き球が蹴れます。
インサイドキックと同じように足を開いた状態で蹴る必要があります。カーブをかけようと必要以上に足を回したり、振り上げたりしないように注意しましょう。
基本的に足のフォームは同じで「ボールのどこを蹴るか」でカーブのかかりは調節できます。
多彩なキックを蹴れるようになるのがインフロントです。自分なりの蹴り方を研究してみましょう。
必要以上に足を振り回さない!蹴る瞬間は足首をしっかり固定する!
ベッカムのロングパスはインフロントを使ってることが多いな!
インフロントキックに関してめっちゃ詳しく書いた記事です。ぜひ読んでみて下さい▼
≪インフロントキックをマスターする者はキックを制す?正しい蹴り方・使い方
アウトサイドキック
アウトサイドキックは初心者には少し難しいキックです。基本はゴロで蹴ることが多いですが、慣れてくれば浮き球も蹴れます。
簡単なキックじゃないけど、マスターするとキックの種類が一気に増えるで!
どこの部分で蹴るか
足の外側で蹴ります。
小指のつけ根あたりで蹴ると言われますが、ボクはもう少し広いインステップの外側部分に当たっている感触があります。
小指のつけ根でも間違いではありませんが、小さい点をイメージするとボールが飛ばなくなります。
主な使用場面
- ショートパス
- ミドルパス
主に近くの味方や少し離れたところにいる味方へのパスに使うキックです。キックモーションをあまり取らずに足首だけではたくように蹴れるので、相手に読まれにくいです。
ワールドカップで観た人も多いかと思いますが、クロアチアのモドリッチはこのアウトサイドキックを多用します。
蹴り方
- 助走の最後の一歩を少し大きくとり、残った足を引く
- ボールの真横よりやや後ろに軸足を置く
- 足首を内側に倒し、足の外側がボールに当たるように膝から下を鋭く振り下ろす
- インパクトの瞬間は足首を固定する
- 体ごと前に進むようにフォロースルー
アウトサイドキックはセットプレーで使うことはほとんどないです。止まっているボールを蹴る練習より、ドリブルしてボールを動かして蹴る練習をしましょう。
繰り返しになりますが、初心者には難しいキックです。インサイドキックとインステップキックがきちんと蹴れるようになってから練習しましょう。
足首を少し不自然な形で蹴るので、体の軸がぶれてしまう人が多いです。体の軸はまっすぐぶれないように膝から下をコンパクトに振ることを意識するといいです。
相手に読まれにくいキックなのでマスターするとパスの幅が広がり活躍の場が増えるのは間違いないです。特にミッドフィルダーの選手は持っておく方がいいキックです。
体の軸がまっすぐぶれないように、膝から下をコンパクトに振る!
僕はドリブルからの速いスルーパスにこのアウトサイドキックをよく使ってたわ!
アウトサイドキックに関してめちゃくちゃ詳しく書いた記事はこちらです▼
≪プレーの幅を劇的に広げる!正しいアウトサイドキックの蹴り方のコツを徹底解説
トーキック
トーキックは蹴り方は簡単ですが、コントロールが付きにくいキックです。
ただ、キックモーションがとても小さく、足先だけで比較的強いボールが蹴れるのでアウトサイドキックよりさらに読まれにくいキックと言えます。
急にトーキックで来たシュートに対応できるキーパーはなかなかいないです。とっさのシュートで使うとかなりの確率で入ります。
ほんまに意外性のあるキックやからキーパーからしたらイヤやろうな。
どの部分で蹴るか
足のつま先です。足の面ではなくつま先の小さな点でボールの中心をとらえる必要があります。
主な使用場面
- とっさのシュート
- とっさのパス
先述の通りコントロールが付きにくいので長い距離のシュートやパスには向きません。ゴールに近いところから低い弾道でのとっさのシュートや近い味方へのパスで使用しすることがあります。
敵を抜ききる前に早くシュートを打ちたいときやパスを出したいときに使うと意外性があっていいでしょう。
蹴り方
- 蹴り足は後ろに引かないで、そのままつま先を突き出す
- ボールの中心をつま先でとらえる
- 蹴る瞬間は足首を固定する
- トンとボールを前に突く
トーキックはほとんど足を後ろに引きません。蹴るというより突くという感じです。ビリヤードで球を突くのをイメージしてもらえるとわかりやすいです。
蹴ることに慣れていないうちに、トーキックを多用するとつま先をケガすることもあります。
蹴り方自体は難しくないですが、つま先の点とボールの中心の点を上手く当てないとまっすぐ飛びません。
ボールの中心をまっすぐに突く!
ドリブルで抜ききる前にトーキックでシュートすると入るで!
トーキックについてめちゃくちゃ詳しく解説している記事はこちらです▼トーキックを練習して武器にして下さい。
≪ゴール数が劇的に増える!痛くないトーキックの蹴り方・使い方を徹底解説
キック練習の方法
基本的なキック練習の方法を解説しておきます。
キックの練習方法▼
- リフティング
- 素振り
- 壁打ち
- 対面パス
リフティングはボールが足のどこに当たるかを確認するため、素振りは足首を固定するタイミングを学ぶために行います。
他の記事で詳しく解説していますので、是非読んでみて下さい▼
≫知っているとどんどん上手くなるキックの前提と4つの重要ポイント
壁打ち
文字通り壁に向かって蹴るわけですが、一つ一つの動作を確認しながら蹴りましょう。しっかりミート出来てるか、ボールに力が伝わっているか、パパママさんも見てあげて下さい。
ゴロで蹴っていいので丁寧に感覚をつかんでいきましょう。頭で考える必要がなくなるまで繰り返し練習していきます。
対人パス
キャッチボールのキック版です。パパさんは対面に立ってお子様のキックを見ながら練習してあげましょう。
最初は5メートルぐらいの短い距離から始めるのがいいです。慣れてきたら距離を伸ばしましょう。
基礎練習の注意点
基礎練習はつまらなく感じてしまうことがあります。嫌だなと感じたら自由に蹴ったりリフティングしたり別の楽しいことをしながらやりましょう。
一日でキックが上手く出来るようにはならないので、少しずつ長い時間をかけて基礎をやっていくことが肝心です。
まずは楽しいと感じることから取り組んでください。サッカーは楽しいものという意識がなくならないようにパパさんママさんは注意してあげて下さい。
サッカーは楽しむことが一番大切や!楽しくないと感じたら他のことをやったらいいで!
まとめ:まずはインサイドキックとインステップキックから
今日は主要なキック5つの主な使用場面と蹴り方&コツを解説してきました。
今日解説してきたキックは以下の5つです▼
- インサイドキック
- インステップキック
- インフロントキック
- アウトサイドキック
- トーキック
繰り返しになりますが、まずはインサイドキックとインステップキックから練習したらいいです。
他のキックは興味が出てきたら練習していきましょう。「このキック挑戦してみたい!」と思ったらどんどんやってみましょう。
各キックを練習する前にキックの大前提と重要ポイントに関して解説している記事も確認してもらう方が上手くなります▼
≫知っているとどんどん上手くなるキックの前提と4つの重要ポイント
リフティングに関しての記事はこちら▼
キックは丁寧に練習すれば必ず上手くなります。キックのいい選手はそれだけで重宝されます。是非楽しんで練習してください。
この記事が皆さんの役に立ってくれることを願っています。
今日はこの辺で。
ブログさいこ―
おしまい。