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【サッカー】ファーストタッチが苦手な人必見!究極のコントロールオリエンタードを徹底解説

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こんにちは!ちくです!

サッカー歴30年以上の大ベテランで、日々サッカーの研究をしているサッカー研究家です!

今日のテーマはコントロールオリエンタードです。

皆さんコントロールオリエンタードという言葉を聞いたことがありますか?

最初に答えを言ってしまうとスペイン語で

方向づけをしたボールコントロール

の意味です。

スペインのFCバルセロナの育成でも徹底して教えられるファーストタッチの技術です。

皆さんはファーストタッチは得意ですか?

多くの人が苦手と答えるんじゃないでしょうか(笑)?

今日の記事を読んでもらうと

  • ファーストタッチが得意になる
  • ファーストタッチでのボールの置き所がわかる
  • トラップで相手をかわせるようになる

これらが手に入ります。

ファーストタッチはその名の通り

すべてのプレーの始まり

ですね。

サッカーにおいてめちゃくちゃ大事なファーストタッチの本質を勉強していきましょう。

それでは始めます。

コントロールオリエンタードとは?

先ほども言いましたが、コントロールオリエンタードとは

方向づけをしたボールコントロール

のことです。

これを言うと多くの人が、「知ってるよ。体を半身にして前を向いてトラップすることでしょ?」と言います。

半分は正解なんですが、半分は間違いです。

なぜ間違いなのかと言うと

すべて前を向いてトラップすることはできないから

です。

方向づけするコントロールということは、「どこかの方向へコントロールすること」が正解で、常に半身になって前を向くことではないんですね。

ではどこに方向づけをするのがいいのでしょうか?

コントロールオリエンタードで大事なこと

まずコントロールオリエンタードで大事なことついて考えていきます。

この大事なことが抜け落ちているから、多くの人がファーストタッチが苦手になるんですね。

では大事なこととはなんでしょうか?

よく言われるのが「次のプレーがしやすいところに止める」と言われます。

ですが、正直この言い方だと「結局どこに止めればいいの」というのがわからないですよね。

結論から先に言ってしまうとコントロールオリエンタードで大事なこととは

  • 「目的地」を認識する
  • 「敵の位置」を認識する

この2つの認識です。

この2つを認識することで「どこにファーストタッチをコントロールするべきか」がわかります。

どういうことか順番に説明します。

目的地を認識する

まず初めに覚えておきたいのが、サッカーの「目的地」の概念です。

「目的地」とは

次のプレーで向かうべき人や場所

のことです。

具体的に言うと

  • ゴール
  • 次にパスをする味方選手
  • 味方選手が狙っているスペース
  • ドリブルを仕掛けるスペース

などのことですね。

いちばんの目的地はゴールですが、簡単にゴールまでは到達させてくれないので、他の目的地を経由してゴールを目指します。

ちっくん

要は次に向かうべき「目的地」を認識していることではじめて、次のプレーを考えたコントロールができるわけや。

これがわかっていないとどこに止めていいかわからんやろ?

敵の位置を認識する

もうひとつ大事な認識は敵の位置です。

敵の位置は

  • 自分がボールを持っていないときに見る
  • 自分にボールが転がってきているときに見る

この2つの段階があります。

自分がボールを持っていないときに、どこに敵がいるのかを見ておきます。

そして自分にボールが転がってきているときにもう一度

敵がどこから来ているか

これを確認します。

いい選手はパスが自分のところに転がっているあいだに、一度、首を振って周りを見ます。

なにを見ているかと言うと敵がどこから来ているかを確認しているんですね。

そして、ここで確認してほしいのは

  • 敵がボールを奪いに来ているか
  • コースを限定しているだけか

これらです。

「そんなの確認するの無理じゃね?」と思った人もいるかもしれませんが、慣れたら誰でもわかるようになるので大丈夫です。

ボールを奪いに来る選手は勢いが違います。

まさに突っ込んでくる猛牛のようです。

試合中に相手のことを観察していくと、だんだん相手の選手のタイプというものがわかってきます。

ボールが自分のところに来る前に「目的地」と「敵の位置」がしっかりと認識できていれば、ボールが来てから焦ることがなくなるわけです。

ちっくん

要は「次に出すところ」と「敵がどこにいるか」の両方を認識できたらボールコントロールするべきところも見えてくるわな。

次に出すところとは「目的地」のことなので、パスだけにこだわる必要はありません。

例えば

  • 「前にスペースがあるからファーストタッチでこのスペースを使おう」
  • 「敵が突っ込んできてるからこの力を利用して前を向こう」

などですね。

ウィングの選手などは前にスペースがあると思ったらトラップで思いきり前に蹴って走ればいいわけです。

大事なのはそのスペースをボールが来る前に認識していることです。

大事なので2回言いました(笑)。

「目的地の認識」「敵の位置の認識」について詳しく解説した記事はこちらです▼

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【サッカー】誰も教えてくれない!周りを見るの本質は次のプレーを考えられるようになること こんにちは!ちくです! サッカー歴30年以上の大ベテランで、日々サッカーの研究をしているサッカー研究家です! サッカー好き...

コントロールオリエンタードで方向づけする場所

ここまでを踏まえてコントロールオリエンタードでどのように方向づけするかを考えていきましょう。

結論を言うと

「目的地」に出せる場所に止める

これですね。

「目的地」とは次のプレーに向かう人や場所のことでした。

これだけではわかりにくいので順序だてて説明します。

ここで「目的地」の優先順位を考えてみましょう。

  1. ゴール
  2. 前線の味方&スペース
  3. 横にいる味方&スペース
  4. 後ろの味方&スペース

これですね。

サッカーのいちばんの目的地は「相手ゴール」です。

ここから順に「前」「横」「後ろ」と優先順位は下がっていきます。

つまりコントロールオリエンタードで方向づけをする場所の優先順位は

  1. まず前を向く
  2. 前を向けない場合は後ろ
  3. 敵が突っ込んできている場合は敵に取られない場所

こういう順番になります。

詳しく見ていきましょう。

①まず前を向く

何度も言っているように、サッカーでは相手のゴールが一番の目的地になります。

ですので、選択肢の第一は

前を向いて止める

です。

何度か出ている、「半身になって、おへそを横へ向け前へトラップ」ですね。

たとえ、すぐにゴールまで行けなくても、次の「目的地」の優先順位は前線の選手もしくはスペースなので、前を向ける場合は必ず前を向きましょう。

先ほど言ったように、このとき前にスペースがある場合は、ファーストタッチでスペースへ運んでもいいでしょう。

どこの目的地を使うのかはご自身の判断です。

前を向けた場合は「ここを攻略するぞ」という場所を攻めるのです。

②前を向けない場合は後ろ

続いて「前を向けない場合はどうするか?」です。

前を向けない場合はそのまま後方へ止めるのがいいでしょう。

例えば

このような場面ですね。

パスが来る前に赤④番が前にいるのを認識しておきます。

次に、ボールが自分のところに転がっているあいだに赤④番がボールを奪いに来るか確認します。

下の図のようにボールを奪いに来ず、コースを限定しに来るだけなら後ろにそのまま止めればいいでしょう。

相手とボールの間に自分の体を入れておけばボールを取られることはありません。

このときに注意しておきたいのは、「目的地」を認識しているかどうかです。

青④番に戻してもいいですし、キーパーに戻しても構いませんが、次のアクションを認識して考えておきましょう。

③敵が突っ込んできている場合は敵に取られない場所

最後に敵がボールを取りに突っ込んできている場合です。

この場合は基本的に

敵に奪われないところに止める

これですね。

先ほど、ボールが自分のところに転がってきている間に敵の動きを見ると言いました。

そのときに敵がどこからボールを奪いに来るかがわかります。

いくつか例を出します。

いずれも②番にボールが出されて赤④番がボールを奪いに突っ込んでいる様子です。

青い矢印は②番がかわす方向です。

上のような場面では、②番はどちらかの横に逃げればボールを取られることはありません。

上の場面では、②番の左後ろから④番が突っ込んできているので、右にかわして体を入れ替えることができます。

上の場面では、②番はサイド方向へ逃げれば体を入れ替えることができます。

ここまでで気づいた人がいるかもしれないですが、敵が突っ込んでくる場合は、敵の勢いを利用することで体を入れ替えて前を向くことができます。

ですので、ボールが自分に向かって転がってきている間に敵が「どこから」「どんな勢いで」来ているのかを確認するのが大事なんです。

これはシャビやイニエスタが得意なプレーです。

まるで闘牛士のようにヒラヒラと相手をファーストタッチでかわしてしまいます。

これのコツは

相手が突っ込んでくる方向と逆にトラップする

これだけです。

もっとも奪われない究極のコントロールオリエンタード

ここまでコントロールオリエンタードの優先順位について考えてきましたが、ここでもっとも相手に奪われない究極のコントロールオリエンタードをお伝えします。

究極のコントロールオリエンタードは

相手のゴール方向へ、自分がすぐに蹴れる位置にピタっと止める

これですね。

これが究極のコントロールオリエンタードです。

もちろん先ほどから言っているように前を向けない場合や敵が来ている場合は後ろに止めるのがいいです。

ですが、前を向ける場合は、自分がすぐに「キック」「ドリブル」に入れる位置にボールをピタっと止めるのがいちばんボールを取られません。

そして、余裕を持って次のプレーへ移行できます

ちっくん

なぜなら、すぐ「ドリブル」や「キック」に移れるところにボールがピタっと止まって、顔が上がってる選手には、ディフェンダーは突っ込んでも絶対かわされると思うねんな。

ディフェンダーにとってめちゃくちゃ嫌な選手や。

相手が取りにこれへんとわかれば余裕も生まれるやろ。

ですので、余裕があるときは前を向いて自分の蹴りやすいところにピタっと止めることを意識してみて下さい。

コントロールオリエンタードの練習方法

今日ボクが提案する練習方法は3つです。

非常に簡単なトレーニングですが、しっかりとやれば実力がつきます。

コントロールオリエンタードのトレーニングは

  • 壁打ち
  • 対面パス
  • 対面パスにディフェンスをつける

です。

順番に見ていきましょう。

壁打ち

一人でできるトラップの練習と言えば壁打ちですね。

壁がなければ公園の段差などでもかまいません。

ボールをゴロで蹴って当てたら、ゴロで返ってくるところでやりましょう。

やり方は

  1. インサイドキックでピシッと壁に蹴る
  2. 返ってきたボールをピタっと止める
  3. ①~②の繰り返し

これだけ見ると普通の壁打ちですが、ボールが来たときに半身になっておへそを横へ向けて自分の蹴りやすいところにピタっと止める練習をしましょう。

ここで意識をして欲しいのが

  • 自分がピッチのどこにいるか
  • 敵がどこにいるか

です。

想像でいいので、試合中を意識して行いましょう。

例えば自分がサイドの選手なら、「自分はライン際にいて、敵はここら辺から来るだろうな」と考えておくということです。

最初は利き足だけでかまいませんが、うまくなってきたら両足でやりましょう。

対面パス

壁パスと同じ要領ですが、もし3人組でできるなら一人が真ん中に立ち、前後から真ん中の人にパスをする練習をしましょう。

2人しかいない場合は上の壁打ちと同じようにやりましょう。

3人組のやり方は

  1. 1人を真ん中に、一直線に立つ
  2. 前にいる人が真ん中の人にパス
  3. 真ん中の人は半身でピタっと止めて後ろに振り向いて後ろの人にパス
  4. ①~③の繰り返し

です。

真ん中の人は半身で止めたら、そのまま逆の足で後ろの人に返してもいいし、ドリブルを入れてから返してもどちらでもいいです。

ただ、次に出すところをしっかりと認識して次のプレーをイメージしながらやりましょう。

4人組が作れる場合は

上の図のような形に立って、やるといいです。

やり方は

  1. ④番から⑩番へパス
  2. ⑩番は半身で止めて⑦番へパス
  3. ⑦番から⑩番へパス
  4. ⑩番は半身で止めて②番にパス
  5. 逆回り
  6. ①~⑤を繰り返す

このように、真ん中の人を中心に半身で止めて蹴るの練習です。

4人組の場合は止めた足と逆の足で蹴るのがいちばん早く蹴れます。

テンポよくやる練習をしてみましょう。

4人組が組める場合はトライしてみて下さい。

対面パスにディフェンスをつける

これは3人組でやるトレーニングです。

2人組でやる対面パスの要領で、片方の後ろにディフェンダー役を立たせます。

ディフェンダー役の人はボールを奪いに行かなくていいので、パスが来る前に右後ろか左後ろどちらかに移動します。

パスの受け手はパスが来る間に後ろのディフェンダーがどちらにいるのかを確認し、逆方向に止める練習です。

ポイントは

ボールを取られないところに止める

これですね。

敵とボールの間に体を入れたり、前を向けるタイミングなら前を向いたり自分なりに工夫をしてみて下さい。

慣れてきたらディフェンダー役も足を出すなどのアクションをしてもいいでしょう。

以上がボクの提案する練習です。

まとめ:ファーストタッチは難しくない

今日の記事のテーマはコントロールオリエンタードでした。

コントロールオリエンタードの意味は

方向づけをしたボールコントロール

でしたね。

では「どこに方向づけすればいいのか?」のところで大事な考え方を言いました。

「目的地」の考え方です。

サッカーのいちばんの目的地はゴールです。

ですので、いちばん優先順位が高いのは前方へ向かうことです。

そのあとに横、無理なら後ろという優先順位になりました。

いろいろ言いましたが、究極のコントロールオリエンタードとは

相手のゴール方向へ、自分が蹴りやすい位置にピタっと止める

これなんですね。

これが出来るようになれば簡単にボールは取られなくなります。

相手ディフェンダーは不用意に突っ込めば簡単にかわされることがわかるからです。

究極のコントロールオリエンタードを使えるようにファーストタッチはピタっと止めるトレーニングを積んでいきましょう。

以上、長くなりましたので今日はこの辺で終わります。

わからないことがあれば、お問い合わせフォームやX(Twitter)で直接聞いていただければお答えします。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

少しでも皆様のサッカーライフが充実して、よりサッカーを好きになってくれたら嬉しいです。

サッカーさいこー

ブログさいこー

おしまい。