こんにちは!ちくです!
サッカー歴30年以上の大ベテランで、サッカー中心のブログを書いています。
今日はすごい本を読んだので、その本についてサッカーに活かせる部分と実生活に活かせる部分をボクの感想を交えながら解説していきたいと思います。
今日はこの本を参考にさせてもらってます。
みなさん
- 子供が全く勉強しなくて、テストの点数もよくない…
- 毎日、ストレスがたまりすぎて嫌になっちゃう…
- 最近、集中力が続かないな…
多くの人がそう思っているんじゃないかと思いますが、どうですか。
実は僕もそうなんです。
この本は運動が脳に与えるメリットをこれでもかというくらい教えてくれます。
科学的な研究で証明されてきている事例をふんだんに取り入れて詳しく書かれています。
結論から先に言うと、運動をすれば上記のような悩みは無くなっていきます。
そして、この筆者の方は言います。「どんな運動でもいいからとにかく今より活動的に体を動かせ」と。
人間の脳は運動をすると機能が上がるように出来てるそうやで。
そうです。つまりサッカーをやるだけで運動のメリットが十分に生かされるというわけです。(もちろんサッカーじゃなくても大丈夫ですよ。笑)
ボクが凄いと思ったメリットだけでも5つあります。
- 子供の学力を伸ばす
- ストレスを取り払う
- 集中力をブーストする
- 記憶力をブーストする
- 創造力を高める
他にももっとあるんですが、これだけでもすごいですよね。
順番に詳しく見ていきましょう。
年代別にどんな運動をすればいいかはこちらの記事で詳しく書いています。興味のある方はご覧ください。
子供の学力を伸ばす
「運動することで子供の学力が上がる?そんなことが信じられるか!」
こう言いたくなる気持ちもわかります。ボクもそう思います。
ですが、この本には書いてあります。体力的に優秀な子の方が、学力試験の結果が良かったと。そして、特に男の子にその傾向が顕著にあらわれると。
体育の授業を増やしたスウェーデンの小学校の調査、アメリカの小学校3年生と5年生の調査、アメリカのネブラスカ州の1万人の子供を対象にした調査どれをとっても、体力的にすぐれた子供の方が算数や読解などのテストが良かったと報告しています。
しかもその効果は何年も続くのだそうです。
そしてなんと、IQまで高くなることがわかっているというから驚きです。
要するに、塾だなんだと机に座らせる前に、外へ連れ出して走らせるほうが学力を向上させるにはよっぽど効果的だということです。
サッカーをやりましょうということです。(極論すぎるやろ!)
もちろん運動はサッカーじゃなくてもいいんやで。何をするかよりとにかく活動的に動くことが大切や。
ちくの体験談
ここでボクのことを話しますが、ボクは実は3兄弟で3人とも小さい頃から外で遊んでばかりいました。
親の教育方針が「勉強より外で遊ばせる」だったようです。
小さい頃から水泳を習っていて、小学校からはサッカーをやっています。3人とも近所の公立の学校に高校まで通いました。
小・中・高校とサッカーに熱中してサッカーばかりやっていたので、もちろん勉強はほとんどしてません。するとしても、定期テストの時に少しするぐらいです。
家にお金が無いと聞かされていたので塾に行ったことは1度もありません。親に勉強しろと言われた記憶も全くないです。
ですが、ボクと2番目の弟は同志社大学に入り、1番下の弟は関西学院大学に入りました。
ほとんど勉強をしたことがない、ボクたち3人が勉強に困ったことがなかったのは小さい頃から運動をしてきたからなんじゃないかと、この本を読んで妙に納得しました。
サッカー部でも頭良くない人もいたと思うけど。
たまたま勉強が嫌いやっただけで、IQは高かったかもしれへんで。
どういう運動をすれば効果的なのか?
では、どういう運動をすれば学力が上がるのということです。
重要なポイントは
心拍数を上げる運動や遊びを取り入れること
ということです。
脈拍を1分間に150回前後まで上げることを目安に、少なくとも30分ほど続けることが望ましいそうです。
ですが、4分間のジョギングでも集中力や注意力があがります。ですので、10~40分ほどの息が少し上がるほどの運動をやっていきましょう。
脈拍150回と言われてもよくわからないかと思いますが、サッカーが最適なんじゃないでしょうか。(ここでサッカーを押す)
サッカーは脈拍が上がりますからね。
ボクの提案としてはパパさんとお子さんで
- 朝30分ほど早く起きる
- 近くの公園にサッカーボールを持って走っていく
- 公園で15~30分ほどをサッカーする(他の遊びなどでもよい)
- 走って帰ってくる
毎日ではなくても出来る限り続けていけば、学力は上がっていくでしょう。
この後の解説でも出てきますが、朝運動することで、仕事の生産性が上がります。
ストレスを取り払う
運動がストレス発散になるっていうのはなんとなくわかることだと思いますが、ストレス発散どころかストレスに強い体質を作ることができるそうです。
運動を習慣化することによって脳が物理的に強化されるみたいです。運動すごいですよね。
- 運動がストレスに効く仕組み
- 思春期のお子様のイライラにも効く運動
- ストレスを退治するための運動
順番に解説します。
運動がストレスに効く仕組みを簡単に解説
なんで運動したらストレスがなくなるんでしょうか。ここではざっくりと説明します。
簡単に言うと、人間はストレスを感じると「コルチゾール」というストレスホルモンを出します。
例えば、あなたが会社で恐い上司に仕事のミスを報告しないといけない場面があるとします。
あなたは心臓がバクバク、膝がガクガク、たったいま水を飲んだところなのに喉がからからと大変なことになりますよね。
これがコルチゾールの出た状態で、いわゆる「闘争・逃走」反応が起こっているんですね。
こうなるとあなたはもう目の前の上司に大声を上げて飛び掛かるか、何もなかったことにして一目散に逃げるかしか選べなくなるわけです。
運動を習慣化するとこの「コルチゾール」の分泌が徐々に少なくなり、「コルチゾール」が下がる量が逆に増えます。
そして、ストレスを制御するブレーキの役割を持っている部位である「海馬」と「前頭葉」が鍛えられることでストレスの暴走を抑えてくれます。
他にも理由はいくつかあるんですが、ざっくり言うとこんな感じです。
思春期のお子様のイライラにも効く運動
思春期のお子様を持つ方には朗報です。思春期のお子様イライラしてますよね。手が付けられないぐらいジャックナイフです。
それもそのはずで、ストレスを生み出す方の脳の部位は17歳ぐらいで完成するのに対して、ストレスを抑える方の部位は25歳ぐらいまで完成しないそうです。
「ブレーキがまだちょっと完成してないねんけど、このスポーツカー走らせてくれへん?」と言われてるようなものなんです。
そりゃ暴走しますよえね。イラ立ちは止まりません。触るものみな傷つけちゃいます。ブレーキがまだできてないんだから当たり前です。
南米のチリで行った実験では、10週に渡って運動プログラムを実施。子供の健康状態と幸福感や自信に影響を及ぼすかも調査されました。
結果はストレスや不安が大幅に緩和され、思春期の子供の心は穏やかになり、不安感もおさまり、自信も増していたそうです。
ボクからの提案は
思春期の子供にもサッカーをさせよう!
です。以上。
ストレスを退治するための運動
ではどんな運動がいいか。やっぱり有酸素運動がいいそうです。
ランニングやスイミングの有酸素運動を最低20分。余裕があれば30~45分!
有酸素運動をからめながらサッカーの練習をするだけでもいいですね。
これを習慣にして続けていけば、先ほども書いたように、「海馬」「前頭葉」が鍛えられてさらにストレスに強くなります。
頑張って習慣化していきましょう。
集中力をブーストする
今度は集中力の話です。もうわかってきてると思いますが、運動することによって我々人間は集中力がブーストすることもわかっています。
集中力、欲しいですよね。ただでさえ、スマホなどの発達で片時も何かに集中できない世の中になってきています。
集中力を取り戻しましょう。
- 集中力がブーストする仕組み
- 集中力を高めるための運動
順番に見ていきましょう。
集中力がブーストする仕組みを簡単に解説
集中力が上がる仕組みは脳の「報酬系」という部分にあります。報酬系というと脳が我々にご褒美を与えてくれるところです。
例えば、おいしものを食べたり、性行為をしたり、社会とかかわると我々の脳はもう一度同じことをやらせようと、ドーパミンをいう神経伝達物質を出します。
報酬系から得られるドーパミンが集中力に大きく関係しているのです。
ドーパミンが出ることによって今やっていることが集中する価値があるのかを判断しています。刺激が足りずにドーパミンがあまり出ないと他に集中すべきものがないか探し始めるのです。
先生の話に集中できずに歩き回ってる子は、先生の話では十分なドーパミンが出てないってことや。
このドーパミンは当たりの雑音を消し、物事に集中させます。あなたがカフェで本を読んでいても雑音が耳に入らなくなっていくのは、ドーパミンのお陰です。
そして運動をすればドーパミンが大量に分泌されるのです。
さらに先ほどのストレスのところでも解説したように、前頭葉も発達します。前頭葉も集中力に深くかかわっている部位です。
ドーパミンと前頭葉のダブルパンチで集中力はブーストされます。
集中力を高めるための運動
さて、集中力を取り戻すためにはどんな運動がいいのか。ここでも歩くより走る方がいいそうです。
朝の時間帯に30分程度のランニング
日中に集中力を高めるために朝の時間帯に走りましょう。身体に負荷がかかればかかるほど、ドーパミンが放出されるので、歩くより走りましょう。
走るのがきつい場合は歩くのでも効果はあるで。とにかく動くことや。
記憶力をブーストする
お次は記憶力の話です。ここでも運動で記憶力がよくなる仕組みを簡単に説明しましょう。
記憶力欲しいですよね。どうすれば記憶力がアップするのか。答えは…
運動です。
- 記憶力がブーストする仕組み
- 集中力が上がる運動
順番に見ていきましょう。
記憶力がブーストする仕組みを簡単に解説
脳というのは基本的に25歳ごろをピークにして徐々に小さくなっていきます。これは脳の細胞が毎年すごい数死んでいくからです。
記憶中枢と言われるのが「海馬」という部分で、この海馬も歳を取るにつれゆっくりと縮んでいきます。
毎年約1%ずつ海馬は小さくなっていきます。年齢を重ねると記憶力が悪くなるのはこのためです。
この海馬の縮小を止めるものがあることがわかったのです。
それは
運動です。
アメリカの研究で、1年間持久力系のトレーニングを続けた人たちの脳をMRIでスキャンすると海馬が2%も大きくなっていたそうです。
普通に過ごしていたら毎年1%ほど小さくなるものが、2%も成長してたんやで。驚きやな。
この実験での持久力系トレーニングとは週に3回、40分早足で歩いただけだったそうです。
その他にも運動は脳の細胞が新しく生まれるのを助ける働きもあります。運動する人の方が脳に新しい細胞が増えるのです。
記憶力が上がる運動
理想的な方法は、持久力と筋力トレーニングの両方を取り入れることです。
ウォーキングか軽いジョギングと筋力トレーニングの両方!
単純に暗記だけで言えば、有酸素運動がいいですが、顔と名前を一致させるような連想記憶は筋トレの方が効果的だからです。
単語などは歩きながらか、覚える前に軽い運動をする。
漫画で歩きながら単語を覚えるの見たことあるけど、ほんとだったんだね。
サッカーのキックやピアノの練習の前には軽いウォーキングや軽いジョギングをしてからすると効果が上がります。
一度でも効果は上がるけど、習慣化していく方がよりよいです。
創造力をブーストする
次は創造力です。アイデアですね。いいアイデア出て欲しいですよね。
それについて解説します。
- 多くの天才たちが運動で傑作を生み出している
- 創造力が上がる仕組み
- 創造力を上げる運動
順番に行きましょう!
多くの天才たちが運動で傑作を生み出している
ボクも大好きなんですが、日本を代表する作家で村上春樹さんがいます。
村上春樹さんは作品の執筆中は、ランニングと水泳を繰り返しているそうです。作品が完成するまでの半年間は運動をする生活をしています。
他にも
- アインシュタイン 『相対性理論』
- ベートーベン 『交響曲』
- ダーウィン 『種の起源』
などができたのは運動をしていたことと関係があると言われています。
最近ではスティーブ・ジョブズが歩きながらミーティングをやったことが知られています。
それに共感を覚えたFacebookのマーク・ザッカーバーグやTwitterのジャック・ドーシーも「ウォーキング・ミーティング」を取り入れています。
世界のリーダーたちはすでに運動のすごさを理解して取り入れてるんやな。
創造力が上がる仕組みを簡単に解説
結論、まだはっきりとは解明されていないそうですが、運動すると脳に流れ込む血液が増えます。それによって脳の働きが促進され、認知能力が上がり、創造力が増すと考えられます。
創造力を上げる運動
創造力を上げるための運動はやはりランニングです。
ランニングかそれと同じような運動を20~30分
ウォーキングでも効果はありますが、走った方がいいです。
ですが、疲れ切ってしまうと逆に血流が悪くなってしまうので、あまり普段から運動していない人はごく軽いジョギングかウォーキングから始めるのがいいでしょう。
運動の効果は、運動後2時間ほど続きます。
まとめ:運動の効果は恐ろしいほどあった
今日は最近読んだ本、「運動脳」を参考に運動のメリットについて解説しました。
ボクがすごいと思ったメリットだけで5つあります。
- 子供の学力を伸ばす
- ストレスを取り払う
- 集中力をブーストする
- 記憶力をブーストする
- 創造力を高める
これらのメリットを得るためにはほとんど有酸素運動が有効でした。30~45分ほどのランニングやサイクリングや水泳などの有酸素運動が効果的でしたね。
ボクはこの本を読んだ次の日から30分のランニングを始めました。
普段から自宅で筋トレをやったり、高強度インターバルトレーニングHIITなどをやっていますが、久しぶりに30分走るのは思いのほかきつく、しばらく足の筋肉痛に悩まされました。
ですので、普段から運動をしていない方は、学力を伸ばすのところでも書きましたが、お子様と
- 朝30分ほど早く起きる
- 近くの公園にサッカーボールを持って走っていく
- 公園で15~30分ほどサッカーをする(他の遊びなどでもよい)
- 走って帰ってくる
ここから始めたら一番いいんじゃないかと思いますが、いかかでしょう。
もしくはいつもの通勤を車から自転車に変えるとか、朝10分ほどのウォーキングをやってみるとかからでいいと思います。
運動するのは最初はハードルが高いけど、めちゃめちゃ爽やかにな気分になるし、相当なメリットがあるからな。楽しんでできるところから始めるのがいいわ。
ちなみに、この本を書いているアンデシュ・ハンセンさんは週5回でサッカー、テニス、ランニングなどの運動を1回45分以上やっているそうです。
是非、運動を取り入れましょう。サッカーは人生を変える力を持っていますよ。
長くなりましたので、今日はこの辺で。
ブログさいこ―
おしまい。