こんにちは!ちくです!
サッカー歴30年以上の大ベテランです!
- うちの子なかなかうまくならないんだけど…
- あとから始めた子にポジションとられちゃった…
- 一生懸命がんばってるのに伸びないのはなんで!
こういうふうに思うことはありませんか。
ボクの長いサッカー人生でサッカーがうまくなる子、ならない子たくさん見てきました。
「自分はどんなときにうまくなっていったんだろう」「うまくならなかった子にはどんな特徴があったのかな」ということをボクなりに考えてみたんですね。
今日はボクの経験からサッカーがなかなかうまくならない子の特徴を解説していきます。
さっそく結論からいきましょう。
サッカーがなかなかうまくならない子の特徴は
- ボールにさわる機会が少ない
- 基礎をおろそかにする
- 自分で考えない
- 環境を整えない
- 練習のレベルが合ってない
- 反省しない
- 失敗や負けるのを嫌がる
この7つですね。
今日の記事に自分の子供が当てはまるからと言って、悲観する必要はまったくありません。
子どもが上手くなるのにはその子のタイミングがあります。
うまくなるばかりがスポーツのいい面ではありません。
小学校のうちは楽しんでやるという考え方もあります。
もしお子様に当てはまっているところがあるなと思ったら、良い部分は取り入れて明日からの選択のひとつにしてもらえたらいいと思います。
「具体的な対策」で取り入れたいなと思うことだけやってくれたらいいで。
それでは順番に見ていきましょう。
ボールに触る機会が少ない
なかなかうまくならない子はボールに触る機会が圧倒的に少ないです。
やっぱりサッカーがうまい子は、本人が練習していると思っているかどうかは別として、外でボールを蹴って遊んでることが多いですね。
家の中で常にボールにさわってる子もいます。
「練習が大事なのはわかっているけど、なかなか続かない。なかなかできない。」
これだと上手くならないですよね。
ではどうすればいいか?
自主練をする場合は根性や精神力に頼るよりも、仕組みを作る方が簡単にできるようになります。
どういうことか具体的な対策を説明します。
- 練習が楽に継続できる仕組みをつくろう
- 家でボールをさわれるように家の中に転がしておこう
この2つです。
練習が楽に継続できる仕組みをつくる
例えばまずは
月曜日と木曜日は外でサッカーする
のような目標を立てましょう。もちろん毎日サッカーするでもいいですよ。
そして、以下のような仕組みを作ります。
- 玄関に常にボールを置いておく
- 家に帰ったら「ただいま」を言ってから、ボールを持って外にでる
- 公園かグラウンドでボールで遊ぶ
- 帰ったらサッカーノートにシールを貼る
こんな感じですぐに行動に移せる仕組みを自分で作っちゃうんですね。
そうすれば努力に頼らずできるようになります。
ここでポイントは
- 考えるより前にまずは行動する
- 遊ぶ感覚でやる
この2つです。
まずは、とりあえず家に帰ってボールを持ったら考える前に家をでます。
考え始めると「ゲームがやりたいな」とか「めんどくさいな」が頭をもたげはじめるでしょう。
一旦、家をでてしまえば何かしら外で遊びたくなります。
気分が乗らない時はそのまま帰ってもいいでしょう。ボールを持って家を出れた時点で合格です。
シールを貼るなどの記録を付けるのは、連続達成の日にちが目に見えて増えたらそれだけでモチベーションが上がるからです。
もし、連続達成が途切れたら今度はその記録を越えるチャレンジを続ければいいだけです。
行動しやすい仕組みさえ作ってしまえば、継続する確率はぐんと高まるで!
このブログではよく言っていますが、
人間は少しでも進んでる感覚があることが最大のモチベーションになります。
ちょっとでも目標に対して進みやすい簡単な仕組みをいっぱい作ってみましょう。
もう一つのポイントは遊ぶ感覚でやることです。
サッカーも練習と言われるとなんだか重たくてやる気がなくなりますが、サッカーはそもそも楽しいものです。
学校や公園で遊びの延長でやりましょう。
他の遊びがしたくなったらじゃんじゃん他の遊びをやればいいです。
遊びながらボールにいっぱいさわりましょう。
自分で決めたことを続けるという小さな成功を積み重ねると自信もついてきます。
自主練ができない人向けに詳しく説明した記事はこちらです。
自主練したいのに続かない人は参考にしてみて下さい。
≪自主練をしない子供が自分からするようになるたった一つの考え方
家でボールをさわれるように家の中に転がしておく
家にきれいなサッカーボールを置いていつでも足でさわれるようにしておくのもオススメです。
リフティングボールでもいいですし、きれいなサッカーボールでもいいです。部屋のそこら辺に転がしておきましょう。
いちいちボールを片付けてしまうと出してくるのがおっくうになります。
家の中で裸足でボールをさわるのはオススメやで。いつもボールにさわってるとうまくなるからな。
家にボールを置くことに関して詳しく書いた記事はこちらです。
もともと幼児用に書きましたが、参考になると思うのでよかったら読んでください。
基礎をおろそかにする
基礎練習と聞くと退屈だなと感じる人もいるんではないでしょうか。
なかなかうまくならない子は基礎練習をしっかりやっていない場合が多いです。
基礎練習は非常に大事で、飛躍的にうまくなるための土台になります。
ボクも昔はボールタッチの練習などなんのためにやるのかわからず、めんどくさいと思っていました。
でもよく考えてみて下さい。
メッシがボールタッチの基礎ができないと思いますか?
ネイマールがリフティング下手だと思いますか?
そういうことです。
ここでの基礎練習とは
- 自由自在に「止める」ができる
- 自由自在に「蹴る」ができる
- 自由自在に「運ぶ」ができる
サッカーの基本動作である、トラップ、ドリブル、キックが自分の思うようにできるようになることです。
ボールを自由自在に操れるようになるために徹底的にやり込みましょう。
具体的な対策は
- ゲーム性を取り入れて遊び感覚でやろう
- 普段の練習で高い意識を持とう
この2点です。
ゲーム性を取り入れて遊び感覚でやる
基礎練習はゲーム性を取り入れてやれば楽しくなります。
例えば
- リフティングは各場所(インステップやアウトサイドなど)の回数の記録をつける
- ボールタッチは20回を何秒でできるか記録をつける
- トラップは何本連続ピタッと止められるか記録をつける
など自分なりにチャレンジするメニューを考えて、自己ベストの記録をつけていきましょう。
自己ベストの更新はなにより楽しいし、やりがいになります。
友達と速さや数を競いながらやるのも楽しいですよ。
これも
少しでも進んでる感覚がモチベーションをアップさせる
という本能を利用しています。
要は自分のベストを記録して、それに打ち勝つように練習していくと楽しみながらうまくなれるわけや!
普段の練習で高い意識を持ってやる
基礎練習は普段の練習での意識が非常に大事です。
チーム練習でも毎回どれだけ高い意識でできるかが勝負の分かれ目になります。
- ボールを足元にピタッと止める
- ボールが来る前は常に首を振る
など、細かいことにこだわってやりましょう。
毎回毎回高い意識をもってやっているのといないのでは、1年後2年後にはっきりと違いが出てしまいます。
最初はなんでも意識してやることが大切ですが、そのうち無意識でできるようになります。
その状態になるまでは常に高い意識で頑張りましょう。
ここでイチローの名言を紹介「小さいことを積み重ねることが、とんでもないところに行くただひとつの道」これや!
自分で考えない
監督やコーチの言うことをある程度素直に聞くことは大切です。
ですが、全て言われるままになってしまうとうまくなりにくいです。
スポーツでトップクラスになるような子は監督やコーチに自分からがんがん質問をしにいく傾向があるそうです。
- この練習はどういう意図がありますか?
- 今の自分に必要な練習ですか?
- 自分の問題は別のところにあると思うのですがどうですか?
など、質問を繰り返すことで自ら効果的な練習方法を掘り下げていくんですね。
自分に何ができて、何ができないのかがはっきりしてきます。
がんがん質問できないまでも、この練習はどんな意味でやっているのか、自分の目的に合っているのかを考えるのはとても大切です。
それでは対策です。
- 常に目的から考えるクセをつけよう
説明します。
常に目的から考えるクセをつける
考えてやれと言われても何を考えていいのかわからないですよね。
ここで大事になるのが
常に目的を意識していること
です。
目的がはっきりしていないと何をやればいいのかが曖昧になります。
目的があって初めて「何をやる」「どうやってやる」を決めることができます。
例えば
- この練習の目的はなんなのか?
- 今の自分のサッカーの目的は何なのか?
- 自分がやっているポジションの役割(目的)はなんなのか?
これらをサッカーノートに書いていくと自分の思考が整理されていいですよ。
サッカーは自由なスポーツなので自分で考えていかないといけません。
考えることで自分のパフォーマンスに対する理解度が深まってきます。
自分が「何ができて、何ができていないのか」を理解できれば、あとはそこを強化していくだけです。
ボクも先述したように、基礎練習の意味など考えないままずっとやっていました。
それでもある程度まではうまくなりますが、ちゃんと意味を理解してやっていたらもっと速くもっとうまくなっていたと思います。
昔の自分に教えてあげたいです(笑)。
目的を考えることはサッカーだけじゃなく、仕事や家庭すべてにおいて有効やで!
環境を整えない
自分の環境にこだわらない人もうまくなりにくいです。
人間は自分がここちいい環境にとどまろうとします。
同じようなレベルの人たちといつも同じような練習を繰り返してもなかなかうまくはなりません。
環境は非常に大切です。
環境にこだわれるようになる具体的な対策は
- まずは自分の周りにいるうまい人と一緒に練習しよう
- 必要ならよりレベルの高いチームを選択しよう
の2つです。
まずは自分の周りにいるうまい人と一緒に練習する
どんな練習をやるというのも大切なんですが、誰とやるかが重要です。
より高いレベルに身を置くと勝手にうまくなっていきます。
こう言うと「チームを変えろってこと?」と思われるかもしれないですが、まずはもっと簡単なことから始めてみましょう。
例えば
- 自分よりうまい人とペアになって練習する
- 上の学年と一緒に練習させてもらえるようにお願いする
- 地域選抜の練習を見学に行く
など、できることはまだたくさんあります。
先述しましたが、人はほっておくと自分の快適な環境にとどまろうとしてしまいます。
うまくなりたいならうまい人と練習するのが一番早いです。
だから遠慮せずに自分よりうまい人に喰らいついていきましょう(笑)。
監督やコーチには「上の学年に出させてください」とアピールしていけばいいんです。
よりレベルの高いチームを選択する
もしチームで一番うまくなって、周りのレベルがあきらかに自分よりだいぶ低いと感じられるなら、チームを変えることも選択肢のひとつです。
中学、高校に上がるときも考え方は同じです。
うまくなりたいならより高いレベルのチームに所属するようにしましょう。
ここで問題はどれくらいのチームを選ぶかということです。
これは簡単で、自分の目的をしっかりと定めるとおのずと見えてきます。
本当にプロを目指したいならユースや強豪クラブに所属する方が可能性は上がります。
高校サッカー選手権に出たいなら出られる高校に行くべきです。
自分の目的はどんどん変わってもいいですが、常に設定しておくことは必要です。
ちゃんと目的が定まっていないと後悔します。
高いレベルでやっていくとはじめはしんどいけど絶対に慣れる。慣れたら急にうまくなるのを実感できるで。
練習のレベルが合ってない
もうすでにうまくなっているスキルの練習にとどまってしまう場合があります。
簡単な練習ばかりやっていてもあまりうまくならないのは想像できますよね。
うまくできないときは同じ練習を繰り返し繰り返しおこなうことは大切ですが、そこにとどまり続けてもそれ以上うまくはならないです。
具体的な対策としては
- 練習が簡単すぎると思ったら、負荷を上げたりより難しい練習に切り替えよう
です。
練習が簡単すぎると思ったら練習レベルを上げる
うまくなっていく子は
今までやってきたことよりも難しいけど、やっていけばなんとか手が届くぐらいのレベルの練習
をこころがけてやります。
このレベルの練習を維持できる子は停滞も起こしにくく、失敗から得るものも多い傾向にあります。
練習のレベルは高すぎても低すぎてもよくないんですね。
これを実践するには自分のプレーの限界をよく知っておく必要があります。
練習をしてみて自分には簡単すぎると思ったら、負荷を上げたりもう少しレベルを上げた練習に切り替えましょう。
まったく手に負えん練習もあかんけど簡単すぎてもあかん。努力すればなんとかできるんちゃうかなというレベルや。
反省しない
試合や練習が終わったあとに自分に向き合う時間を確保していない子は伸びにくいです。
やりっぱなしになると一生懸命努力していることが、合っているのか間違っているのかがわかりにくいんですね。
無駄な努力を繰り返してしまう可能性があります。
上のでも解説したように自分の限界をよく理解するには、自分をかえりみることが必要です。
スポーツでトップクラスに入るような子は、試合や練習のあとに反省する時間を取って「自問自答」する習慣を持っています。
例えば
- 今日の練習は十分に難しかったか
- 今の自分のレベルに合っているか
- 今日の試合でよかったところはどこだろう
- うまくいかなかったところは?
などの自問自答を繰り返します。
これは簡単なようで習慣化している人は少ないです。
ですので、習慣化できればかなりのアドバンテージがあります。
具体的な対策として、
- サッカーノートを作って試合、練習の反省をしよう
です。
サッカーノートを作って試合、練習の反省をする
毎日書く必要はありませんが、試合や練習の後だけでも自分と向き合う時間を持つと成長速度は格段に速くなります。
習慣化するという意味では毎日書く方が習慣化しやすいです。
サッカーノートは自由に何を書いてもいいですが、例えば以下のような項目を書くことをオススメしています。
- 目標
- 試合について
- 練習メニューについて
- メンタル(今悩んでることなど)
- イメージ(プレーのイメージ図など)
- 記録(大会の記録、練習の記録)
自主練の連続記録や基礎練習の記録などもサッカーノートに書きこんでいくとわかりやすくていいと思います。
自分なりのノートを作って行きましょう。
サッカーノートに関してはこちらの記事で詳しく解説しています。
失敗や負けるのを嫌がる
サッカーはある意味では失敗のスポーツと言えます。
たくさん失敗して改善を繰り返すことでうまくなっていきます。
負けることも同じです。
負けることによって今の自分の立ち位置がわかります。
失敗や負けるのを避けてやっていると、うまくならないです。
大事なのは
最速でうまくなるには最速で失敗を繰り返すこと
これなんですね。
乗り越える具体的な対策として
- 失敗や負けが悪いことじゃないことを教えよう
- 憧れの選手をつくろう
の2つです。
失敗や負けが悪いことじゃないことを教える
これに関してはパパさんママさんのサポートが必要です。
- 失敗や負けはいいことだと教える
- 失敗しないとうまくならないことを教える
- 負けてもいいから今日の自分を越えるように教える
これらを根気強く話していきましょう。
もともと競争が好きではないお子様もいると思います。
そういう子は今日の自分を越えることを目標にすればいいでしょう。
比較するものは他人でなくていいのです。
毎日少しずつでも今日の自分を越えていければ確実にどんどんうまくなっていきます。
憧れ(目標)の選手をつくる
自分の目指す憧れ(目標)の選手をつくれば、その選手のようになるにはどうすればいいかという目線に変わります。
自分の失敗に注目するのではなく、目標にフォーカスするようになります。
憧れの選手はどこが優れていて、自分との違いはどこにあるのかを考えれば、失敗した時にどこが足りないのかがわかります。
失敗は自分の足りないところに気づくきっかけになるというわけです。
プロのサッカー選手でも先輩でもいいので、目標となる選手を持ちましょう。
そして、その選手をずっと追いかけていくのがオススメです。
ボクも常に憧れの選手がいてその選手たちをずっと観察していました。
目標の選手はどんどん変わっていってもかまいません。
ボクの憧れの選手は
- 小学生時代→ラモス瑠偉
- 中学生時代→ロベルト・バッジョ
- 高校生時代→ルイ・コスタ
などです。
知らない人も多いと思いますがみんなサッカー界のレジェンドです。
上記のようなことを教えてサッカーを続けていけば、チャレンジすることに慣れてきて楽しくなってきます。
失敗がダメというマインドが変われば飛躍するのも目前です。
まとめ:うまくならない特徴を逆にすればうまくなる
今日はサッカーがうまくならない子の特徴7つとそれに対する具体的な対策を解説してきました。
- 継続できない
- 基礎をおろそかにする
- 自分で考えない
- 環境を整えない
- 練習のレベルが合ってない
- 反省しない
- 失敗や負けるのを嫌がる
の7つです。
うまくならない子の特徴を逆にやっていけばうまくなるということです。
うまくならない子にはそれなりの特徴があります。
これらを取り除いていけばうまくなります。
うまくなるにはコツがあります。
そのコツさえつかんでしまえばあとは目的にそって突き進んでいけばいいだけです。
うまくなればすべてがいいかというとそういうわけではありませんが、うまくなるとサッカーはますます楽しくなってきます。
サッカーが夢中になって楽しんでくれる人をボクは増やしていきたいのです。
今日も記事を読んでくれてありがとうございます。
少しでも皆様のサッカーライフが充実して、サッカーを好きになってくれたら嬉しいです。
以上、長くなりましたので今日はこの辺で終わります。
サッカーさいこー
ブログさいこー
おしまい。